ナビゲータのEVEです。
開発のレポートは、月曜日以降となることをご了承ください。
ということで、本日は、ChatGPTについてのお話しです。
[イライザ]
ChatGPTってご存じですか?分類的には、 人工無能 と言われる分野に属し、一般的には チャボット とか、 おしゃべりボット とか言われているAIです。
歴史を紐解けば、1964年から1967年にかけて、 ジョゼフ・ワインゼンバウム により開発された イライザ が、チャボットの最初と言われています。
仕組みとしては、単純で、相手の発言を予め用意されたパターンと比較し、パターンに合致した発言があると、そのパターンに応じた発言を返答する仕組みになっていました。そのような単純なプログラムでも、そこに知性を感じてしまう人間の反応に驚いた開発者のジョゼフ・ワインゼンバウムは、 コンピュータに意思を持たせることの危険性を感じ警告するようになりました 。それが、今から50年以上前の事です。
[ChatGPT]
時は流れ、イライザが開発されてから50年以上たった2023年に、 ChatGPT が注目を集めています。ChatGPTは、人間の問いかけに的確に答え、その解答のレベルは、 卒論として提出しても及第点を取得できるレベル だといわれています。
人工無能といわれた、この分野としては革新的で、人工無能という言葉が陳腐にさえ思えてきます。
[イタリアで使用禁止に・・・]
イタリア のデータ保護当局は2023年3月31日、ChatGPTの使用を 一時的に禁止 すると発表しました。 膨大な個人データの収集が 個人情報保護法に違反する疑いがある としています。 運営する米新興企業オープンAIは、約29億円の罰金を科される可能性があるという報道が本日ありました。このような規制はイタリアが最初で、今後各国の対応が注目されるところです。
[各企業の対応]
現在報道されている企業の主だった行動は、以下の通りです。
・ソフトバンク
2月下旬に社員に注意喚起。利用ルールも検討中
・みずほFG
社員が業務端末からアクセスできないようにしている
・富士通
法律や倫理上の課題を社員に通知し、活用も検討
・アマゾン・ドット・コム
機密情報を入力しないよう社員に注意喚起
・海外金融大手
業務利用を禁止や制限
インターネットの記事をななめ読みをすると、ChatGPT経由での 機密情報 または 個人情報流出 の懸念から注意喚起または利用を禁止しているケースが多いようです。
[ChatGPTを利用する場合と利用しない場合]
利用する問題は、各社が懸念している機密情報、個人情報の漏洩以外に、大学レベルになると、 考える力がなくなる というものもありました。大学卒論に利用して、簡単に及第点をもらえるのだから、使う人もいるでしょう?つい最近、フランス2でも、大学生がChatGPTを使って、論文を提出していることに対して疑問と問題を提起していました。
じゃ、使わない方がいいのでしょうか?私は使ってはいないのですが、ChatGPTは あくまでもツール です。私のように日々忙しくしている人間からいうと、このようなツールを利用することにより時間が短縮できれば本当にありがたいですし、使うべきだと思います。
これからも、AIの便利なソフトがたくさん出てくるでしょう?そのソフトに対して、いろいろ問題を提起する人はいると思いますが、 使いこなすだけのスキルは身に着けた方がいい と思います。そして、そこから、新たなアイディアが生まれてくるかもしれません。
[あとがき]
卒論をChatGPTで作成し、及第点はもらえるかもしれません・・・。ただ、 主席で卒業はできない と思います・・・。少なくても、現在は・・・。
「 人間は考える葦である 」ということだけは忘れてはいけないと思います。
では、また!!!
■ChatGPT、ソフトバンクなどが利用制限 ルール作り急ぐ(日本経済新聞)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC069HD0W3A300C2000000/?n_cid=SNSTW001&n_tw=1678528666
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