こんにちは!
ナビゲータのEVEです。
昨日は、ロシア・ウクライナ戦争において、ワグネルという組織があり、反乱を起こし、その首謀者についてお話ししました。
本日は、その首謀者である、プリゴジン氏が何で、責任を問われることなく、隣国ベラルーシに逃げることができたのか、考えてみたいと思います。
[ロシアにおいて人気があるワグネル]
昨日お話ししたとおり、 ワグネル は、民間軍事会社(PMC)なのですが、 非常に人気がある というのです。その状況は、インターネットの文字や画像データから知ることができます。
【6月25日 AFP】ロシア軍指導部の打倒を宣言した民間軍事会社ワグネル(Wagner)は24日、首都モスクワへと向けた進軍を停止した。一時掌握していたロシア南部軍管区司令部などが置かれるロストフ(Rostov)州の州都ロストフナドヌー(Rostov-on-Don)では、地元住民から歓迎される様子が見られた。
ワグネル隊員は地元住民と言葉を交わした他、写真撮影にも応じていた。また、ワグネルのロゴが入った旗を掲げ進軍を歓迎する男性や、隊員と抱擁を交わす少年の姿もあった。
創設者エフゲニー・プリゴジン(Yevgeny Prigozhin)氏は24日、部隊が「発砲を伴わずに」南部軍管区司令部に入ったと明らかにし、地元住民の支持も得ていると主張していた。(c)AFP
出典元: AFP BB News
ロシア軍への反乱を企てた民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏は、「反逆者」にもかかわらず、一時占拠したロシア軍司令部からの撤退時には、拍手で見送る市民の様子が報じられた。
〜中略〜
ロシア南部ロストフナドヌーの軍司令部の占拠中は市民が近くに集まり、一緒に記念撮影する姿も見られた。撤退時には「ありがとう」の声が聞こえた。
出典元: 朝日新聞
以上の内容は複数のニュースサイトから提供されています。
[なぜ人気がある?]
抜粋すると以下のような理由で、人気があるようです。
?ワグネルに弾薬を供給しなかった国防省が悪い
?政府の腐敗や官僚主義は本当にひどい
?プリゴジン氏は前線でよく戦っている
?危険を顧みず最前線を訪れ、SNSで情報発信をしてきた
??については、政府に対する不満に対して、そのはけ口的な意味で人気があるようです。
?については、前線での勇猛果敢さに対して、憧れにも似た感情を持っているように感じます。
そして、?は、ザイオンス効果といっていいでしょう?現在いい意味でも悪い意味でも関心が集まっている、ロシア・ウクライナ戦争の前線において、SNSを通じて日々状況を報告しているのです。加えて?のような状況であることを考えると、戦場における英雄をより引き立たせているように感じます。
[ロシアでの選挙]
ブリゴジン氏は、非常に人気があることはインターネットの記事からよくわかりました。ただ、人気があるからという理由だけで、彼を処罰しないというのはおかしい気がします。もし、同じことが中国であったら、 多分死刑 です。
しかし、ロシアは違いました。その大きな違いは、ロシアの選挙制度が強くかかわっていると思われます。ロシアと聞くと、ソ連時代の印象が強く一党独裁といったイメージがありますが、 大統領は国民による直接選挙できまります 。しかも、 来年2024年に大統領選挙 が行われます。
今までは、対抗馬が出てきた場合、プーチン大統領自体にも人気があったため、 その相手を刑務所などに入れて問題を解決 してきましたが、人気がなくなったらどうでしょうか?
多分ですが、どんな相手と戦っても勝てない可能性があります。
もし、今ここでロシアの英雄ブリゴジン氏を殺した場合、その憎しみはプーチン大統領に向けられるかもしれません。そうなったら、もう大統領でいることは難しいかもしれません。今回の件ですが、それを恐れたような気がします。
[あとがき]
調べていて思いましたが、もう、ロシア・ウクライナ戦争、飽き飽きです。
ウクライナの勝利という形で終わることを強く望みますが、それは武力でなくてもいいと思います。ロシア自身に自浄能力があるなら、早く変わってほしいと思う、今回の事件でした。
では、また!
■ワグネル進軍、歓迎するロシア住民(AFP BB News)
https://www.afpbb.com/articles/-/3469648
■〈軍事衝突は回避〉「ワグネル」プリゴジンはなぜロシア国内で武装蜂起を決意したのか? 背景にあった3カ月前の“プーチンの怖すぎる警告”(文春オンライン)
https://bunshun.jp/articles/-/63882?page=2
■「反逆者」プリゴジン氏が支持される理由 「よく戦っている」の声も(朝日新聞)
https://www.asahi.com/articles/ASR6V6DSPR6VUHBI001.html
■カギを握る2つの「2024年大統領選挙」、ロシアのウクライナ全面侵攻から1年を経て(マネクリ)
https://media.monex.co.jp/articles/-/21509
★DB関連関数以外の修正状況(6/30までの進捗)
修正ファイル本数 25/28本(1本ファイル修正)
修正箇所 380/396(2箇所修正)