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シュンベツ川河口でヤマメ以外の釣果
道央圏でのヤマメ解禁からひと月が経過。道北と日高も7月1日に解禁した。そのヤマメを求めて、6月から尻別川や余市川の本支流、白老のウヨロ川と毛敷生川、浜益川支流などに釣行してきた。6月中の釣果は芳しいものはなく、浜益川支流で上がった18センチがここまでの最長。
そして今回は、日高・静内川本流に赴いた。
今年はどうもペースが上がらない、と行きつけのフライ用品専門店で泣き言を言ったら、「他のお客さんも、今年はヤマメは不振だと言っていたので、どこも厳しいかもしれない」との返事。
それでも、ヤマメが順調に活性している場所があるはず、と今回の静内川釣行となった。ここでもハズレを引いたら、本格的に新ポイントの開拓に動くしかない。その覚悟で臨んだのだが・・・。
7月2日は、日の出時間と合せて午前4時に現地に着くよう札幌を出発。そして日高の天気は、午前9時から雨との予報。だから、勝負は4時からの5時間だけ。今回の雨は降水量が多いということで、無理はできない。
これまでの静内川釣行は、御園橋上流と最上流のシュンベツ川との出会いだけ。
しかし、今回は敢えて超競争ポイントの御園橋下流を選んだ。
と言うのも、ヒットすれば大物の確率が高いウェットフライを使用するためだ。その点で御園橋下流の太くて速い流れが、ウェットフライに適していると考えたから。
河岸に降りると、予想以上に多くの足跡が残されていた。水量の多い早い流れの下には、大物が潜んでいるのでは。ここに入った釣人のすべてがそう感じるだけの川相だ。
だが、流芯に乗せて流したウェットフライには何の反応もない。それでもポイントを探しながら300メートルほど釣り下がった。
結局2時間ほど粘ったが、アタリは一度だけ。それも、浅く針がかりした小魚のようで、すぐに針から外れた。
この時間ならば、最上流のシュンベツ川の出会いも間に合うのでは、と一路静内ダム方面へ。到着した双川ダム下流に流れ出るシュンベツ川の合流点は、いつも釣人が竿を出しているのに誰の姿もない。
そしてシュンベツ川の水量は、すでに渇水が始まっているようで、いつもの半分ほど。
シュンベツ川の流れと合流する場所に、重点的に#8のソフトハックルを流し込む。全くアタリのないまま、50メートルほど釣り下った地点でようやく針がかりのする魚がヒット。
上がったのは鱗のほとんど無いトラウト。初めはホウライマスかと思ったが、ここではチップの放流を行っていた歴史がある。判断のつかないままリリース。写真を載せたので、分かった方は教えてください。
そしてまた少し釣り下ると、今度は定番のブラウントラウトがヒット。しかし、その後はいくら釣り下ろうとも反応がない。
結局、静内川本流では新子を除きヤマメの姿は確認できなかった。
時間も8時近くになり、空はいつ雨が振りだしてもおかしくないほど暗くなってきた。
最後の足掻きとして、静内ダム近くにある渓流に入ることにした。ここは初めて入る場所で、虹鱒と岩魚それにヤマメも棲息するという。
川幅3メートル足らずの流れだが、十分に渓流としての雰囲気を備えている。果たして魚は、と今度はドライフライを打ち込む。少し深い平瀬に蠢くのは、どうも産卵で遡上したうぐいらしい。
うぐいを避けるために流芯にフライを流すと、ここでの初めてのアタリ。上がってきたのは17、8センチほどの虹鱒。さらにその上流からも同じサイズの虹鱒がヒットするが、岩魚やヤマメの姿はない。
ならば、もっと上流に釣り上がろうと考えていると、突然大粒の雨が降りだした。時計の針は9時少し前。こんな時だけ天気予報が当たるとは。
本流と違い、鉄砲水の恐れがある渓流なので、慌てて入渓ポイントまで戻った。
静内川まで来て、ヤマメを手にすることができなかった悔しさから、帰路の途中にある千歳川の上流に立ち寄る事にした。
当然雨は降り続いているが、千歳川は少しの雨ではビクともしない安定感が持ち味。いつものように、上流から下流に向けてウェットフライを流してアタリを探る。
この場所で坊主になったことがほとんどないだけに、期待が大きかった。しかし、それは見事に裏切られてしまった。新子のアタリはあるが、針がかりする魚の気配が全くないのだ。ここで釣果がないということは、ほかでも難しいという事か。
次回は、本気でヤマメポイントを開拓しようと考えている。
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