かかりつけの病院には待合室に書籍が置いてあります。行くたびになぜか手にしてしまうのが、たつき諒(りょう)さんのマンガ「私が見た未来」です。
たつき諒さんは予知夢を見るらしく、印象に残る夢を見たときにはそれをメモしているといいます。たつき諒さんの「私が見た未来」は、1999年に刊行されましたが、その表紙には「大災害は2011年3月」と書かれており、それを理由に有名になったそうです。2011年3月は東日本大震災がありましたね。
私も予知夢を何度か見たことがあります。ただ、
ただ、ただ、それは私個人にかかわる夢なので、社会的価値はゼロでしょう(笑)。
でもよかったら聞いてください。
初めて見たのは小学生5年生のときだったと思います。夢に出てきた風景が、やけにはっきりしていたので、ずっと記憶していたんです。
そして小学校6年生の冬、私は私立の中学校を受験しました。結果はサクラ散るでした。
当時、東京に住んでいました。受験したのは千葉県の市川中学校。試験前に体育館に整列した生徒たちの数の多さが脅威でした。競争倍率は10倍くらいでした。
受験は父が車に乗せていってくれました。帰り道、江戸川を渡る橋を通ったとき、私は
「ここだ!」
と思ったんです。
下流の広い川で、橋は水色のトラス橋。上下線がそれぞれ分かれていて、左を見ると、300メートルくらい離れたところに鉄道の鉄橋があり、その少し手前を直径1〜1.5mくらいのパイプが川をまたいでいました。パイプは上水道か下水道だったんじゃないかと思います。
次に見たのは中学3年生のとき。
中村雅俊さん主演のドラマ、「俺たちの旅」が大好きなんですね。
中学3年生も秋になると部活動を終え、受験の準備になります。毎日6時までの部活動が、4時前に帰れるようになるんです。
あのときドラマ「俺たちの旅」が再放送されていました。
早く家に帰れるようになってから、ドラマを見るのが楽しみだったんです。
でもあの日は友人と、店に寄って帰ろうってなったんです。
店で何かを買うでもなし、物色しているうちに思い出しました。
「あれ?今朝見た夢と同じじゃないか?」
って。
このままじゃドラマが見られない。
で、友人には失礼して家に帰ったんです。帰ると2階への階段を駆け上ります。そして居間にある新聞を見ます。そしたら「俺たちの旅(マル終)」って。
やむなく途中から見ることになりました。
お店尾物色しているときから、朝見た夢と同じでした。
つづく