水源は富士の天然水なので文句なしに美味しいはず、そして美味しい水は体にいい!と思い込んでいたのですが..
ところが先日ミネラルウォーターに関する書籍を読んでみると、色々知らないことがあって勉強になりました。
なんと美味しい水が必ずしも体に良いわけではないのだということ。
どういうことなんだろう?
ミネラルが重要な役割を果たしているらしい
ミネラルウオーターを日本人が飲むようになってだいぶ年月が経ちますが、それまでは水が豊富な日本では“水”を買うということ自体考えもしなかったことなのです。
昭和生まれの小生としてはコンビニで水が販売され始めた頃の記憶を辿ると、「水を買うなんて!」という思いで受け止めていたように記憶しています。
つまりは水を飲むということと、ミネラル分を摂取するということの関連についてはあまり意識していなかったのでした。
ところが調べてみると、どうも原因ははっきりしていないけれど、どうやらミネラルの摂取状況が影響しているのではないかと推測されている風土病があったのです。
筋萎縮性側索硬化症(略称:ALS)
これは牟婁(むろ)病とも呼ばれている難病で、紀伊半島で高い発症率が確認されているものの、原因が特定されていません。
その原因の一つにミネラル不足が指摘されているようですが、確証は得られていません。
どうやら紀伊半島の古座川を水源とする飲み水には、ミネラルが不足(特にカルシウムとマグネシウム)しているようなのです。
本当の原因は良くわからないものの、我々が日常摂取している食物や飲料水からミネラルを補給する必要があることは再確認する必要がありそうです。
これらは人間の体内では作り出せない物質であり、特に意識して取り込むようにしなければ思わぬ体調不良をもたらすことになるかもしれません。
欧州産のミネラルウォーターは全く次元の異なる硬度!
硬度の計算式(簡便計算式)
カルシウムmg/L × 2.5 + マグネシウムmg/L × 4.1 です
試しに計算してみましょう
ご存知南アルプスの天然水系です。
成分表示は100mlあたりと書いてあるので、L(リットル)あたりに換算して計算します。
カルシウム15mg/L×2.5+マグネシウム3mg/L×4.1=49.8(上限値として)
ラベルには硬度約30mg/Lと書いてあるので、平均してそんな感じなのでしょう。
ゲロルシュタインの天然炭酸水です。これは硬水です。
カルシウム320mg/L×2.5+マグネシウム100mg/L×4.1=1,210mg/L
日本の水は軟水が大半のですが、このドイツのゲロルシュタインの硬度は2ケタも違います。
全く異次元です。
美味しいとかどうかの問題ではなく、これひょっとして温泉の水を飲んでるような感じがしてきます。
サンペレグリノはどうでしょう。
カルシウム164mg/L×2.5+マグネシウム49.5mg/L×4.1=612mg/L
これもやはり異次元ですね。日本の水よりも一桁大きな硬度です。
サンペレグリノはそれでも結構飲みやすいので、ミネラル補給を考える時はいいかもしれません。
美味しいからではなく、健康維持を配慮して飲む
「○○のおいしい水」という括りでミネラルウォーターを見てしまいがちですが、そもそもミネラルウォーターの水源管理基準が厳しい欧州では、それを美味しから飲むという観点で見ていないのだと改めて気づきました。
そういえば日本でも飲泉の効能は認められていることを思い出しました。
私は温泉旅館に行くことは稀にありますが、その温泉を飲もうとはあまり考えていなかったですね。
でも今後はミネラル補給という意味で注目していきたいと思いました。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image