ジュースといえば濃縮還元ジュースを日常では口にすることが多かったので、今回送られてきたストレートジュースを飲んでみて気づいたことを書きます。
調べてみると意外なこと、知らなかったことがあって、とても勉強になりました。
数値化できることと出来ないことが依然としてあるように思いますが、発酵食品以外の食材というものは時間を止めて活用することが困難なものだということを実感します。
毎年の収穫があって、その端境期もあるということ。命をいただくということは時間との勝負なのだということかも知れません。
定期購入でストレートジュースが届いた
流石にこの時期はみかんシーズンの端境期なので、定期購入品として提供するものとしては実物のみかんではなく、その代用品でということになるのでしょうか。
みかんは4種類で各2本ずつなので合計8本です。
デコタンゴールというのはデコポンと兄弟のような品種です。(っていうか、同じです)
デコポンのジュースというのは初めて飲みます。
それぞれ飲んでみての感想は、飲みすぎてはいけないということでした。
小さなコップ八分目で充分にみかん1個分ありますから、飲みすぎると食べすぎた感覚になります。
そうすると、夜ではなく昼間に、私の場合は朝に頂くのがよいのかな。
知らなかった!加熱殺菌している!
ストレートジュースという表記の意味はなんだろうと思い調べてみると、簡単に言えば無添加であるという一点に尽きます。
ところが無添加であるという意味は、ただ果物を搾ってパッケージしただけという訳ではなく、時々日常に飲んでいる濃縮還元の野菜ジュースと同様に加熱殺菌しているということを知りました。
これは食品衛生法という法規制への対応なのでした。
食品の規格基準について(厚生労働省)
搾汁された果汁(密閉型全自動搾汁機により搾汁されたものを除く。)の殺菌又は除菌は、次の方法で行わなければならない。
a pH4.0未満のものの殺菌にあっては、その中心部の温度を65℃で10分間加熱する方法又はこれと同等以上の効力を有する方法で行うこと。
b pH4.0以上のものの殺菌にあっては、その中心部の温度を85℃で30分間加熱する方法又はこれと同等以上の効力を有する方法で行うこと。
c 除菌にあっては、原材料等に由来して当該食品中に存在し、かつ、発育し得る微生物を除去するのに十分な効力を有する方法で行うこと。
ストレートジュースと濃縮還元との違い
“ストレートジュース ”と“濃縮果汁還元”の違いはなんだろう?と気になり始めたので、ちょっと調べてみました。
違いが気になる点は......
- 栄養価
- 価格
- 風味
の3つでしょうか。
2.と3.はすぐにわかります。価格はストレート>濃縮還元の約2倍で、風味もストレートに軍配が上がりますが、問題は栄養価ですね。
実は栄養価は上記の通り加熱殺菌している関係から、ほとんど差がないのです。(少なくともそれが一般の認識)
栄養価に差がないのならば、値段が2倍することの意味は風味が良いという一点のみになります。
う〜ん......
濃縮還元の「濃縮」はどうやってやるのかというと、「真空蒸発濃縮法」という技術を用いています。
カゴメのサイトに載っていますのでリンクを貼ります
つまりは圧力を下げて沸点をあげると比較的低温でも水分が蒸発するため、いちどその方法で容積と重量を小さくして保存・輸送する考え方です。
ジュースを事業として提供するならば、この方法が効率的で低コストな方法だと言えます。
たとえこの工程で失われるものがあったとしても、2倍の価格差の意味は購入する人が考えることなのかもしれません。
ただちょっと気になるのは、栄養価に大きな違いはない..ということになっているのですが、本当かどうかがイマイチ私には腑に落ちていません。
蒸発の工程で水分と同時に風味(つまりは揮発性の何か)が失われるのですが、この風味に栄養価が全くないのかどうか....
失われたものの価値は各自が受け止める!
風味が失われたものは死んだ食材という判断を生き物はしているように思います。
失われたものは香りだけなのかどうかはわかりませんが、実は濃縮還元の野菜ジュースは結構重宝して飲んでいます。
とにかくシーズンオフでもみかんのジュースが風味を失わずに飲めるのもありがたいですね。
今回は結構勉強に なりました。
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