アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)はなぜ金利をあげるのか?
世の中にお金が増えた上に、お金を預けても金利がつかないので株式市場に流れ込んだりし市場が過熱していました。
そこにコロナの影響による物流の混乱による物価高とロシアのウクライナ進行によるエネルギー価格の上昇が加わり、、、
緩やかな物価高は物価の上昇に伴い給料も上がっていき良い循環をうむ事も多いのですが、急激な物価高は庶民の懐を直撃します。
今日、100円のジュースが1月後には200円、3か月後には500円と上がっていけば給料の上昇が追い付かず、生活が困窮するのはご理解いただけるかと思います。
これを防ぐため、アメリカは金利を引き上げることにより、市場から資金を引き揚げ、インフレを抑えようとしています。
なぜ日本は金利を上げないのか??
アメリカが金利を上げているのに日本が金利を上げないせいで、円よりドルでお金を預けたい人が増え、円安が進んでいます。
では、なぜ日本も金利を上げないのか??
まず、日本は海外ほど物価高が進んでいないため、金融引き締めや金利を上げると景気が急速に減速する可能性がある。
次に、日本国債のは保有主体は日銀44.3%、生保など19.6%、銀行14.7%となっています。
金利を大幅に上げると日本国債の値打ちが下がります、すると日本国債を大量に保有している日銀の信用が下がり、日銀の信用下落=円の信用の下落となってしまいます。
つまり、金利を上げて円安を防ごうとした結果、国債が暴落し、大量保有している日銀の信用が下落、日銀に裏付けられている円の信用が下落、結局円安に戻ります。
結局円安になるから上げるにあげれない