一方で、損害賠償請求をさせないという約束を遺族と交わしたのだろう。金にものを言わせて。
しかし億単位の金が動いたことは間違いないだろう。
電通の合意のポイントは、金で買収したことがばれないように金額は公表しない、これ以上は高橋まつりさんが受けたセクハラやパワハラの実態などをマスコミには漏らさないこと、だろう。
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Yahooより。
高橋まつりさん遺族、電通と再発防止や解決金などで合意「悲劇繰り返さないで」
弁護士ドットコム 1/20(金) 17:12配信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170120-00005604-bengocom-soci
記事によると、
合意書のポイントは、会社が
(1)遺族に対して謝罪すること
(2)長時間労働を削減するなどの再発防止策を講じること
(3)合意書締結から3カ月以内に役員を含む局長以上の管理職が受講する研修会を実施すること
(4)まつりさんの死亡について、慰謝料等解決金として、遺族に金員を支払うことなど。
なお、解決金の金額は明かされていない・・・
この書き方は不思議で、明らかに(5)解決金の金額は明らかにしないこと、(6)合意書以上のことは公表しないこと、(7)これ以上の損害賠償請求などいかなる訴えも行わないこと、が本当の合意書のポイントだろう。
さすがに一般の人が億単位の金を積み上げられたら、何も言えないというのは想像できる。
金のためだけとみられないように(2)、(3)をわざわざ入れたのだろう。
それにしても、あまりに電通の思い通りの解決。
JRAをはじめ自治体などが電通との契約をしないという方向に動く中で、徹底抗戦しないというのは悲しい限りだ。
たった5%の減給も、この解決金の支払いのために遺族も納得をしたということだろう。
弔い合戦の当事者が買収されてしまったという、とても残念な気持ちになる結末。
そうした金はものを言うということを見せつけたところは、さすがブラック企業電通といったところだ。
高橋まつりさんのご冥福を祈りたい。
参考)弁護士費用保険の教科書
http://bengoshihoken-mikata.jp/archives/6694
これにあるように、
解決金とは曖昧な表現とすることで支払う義務のある者のあらゆる損害賠償をはねのけることができる責任のある側には最も有利な支払い項目なのである.
つまり、解決金という言葉を使った時点で、いかに電通(と遺族の弁護士)が上手に手を握ったかということがよく分かる.成功報酬が10%であれば遺族の弁護士は3億円だと3千万円もらえるわけだ.
あらゆる民事訴訟に終止符を打つ金としては電通という今の会社であれば安いものだ.
3億円か5億円かは知らないのだけれども.
これはもらった金を遺族が返還して弁護士費用も自腹で払わない限り遺族が死ぬまで分からないだろう.
本当の遺族の支援、また、電通事件の根本解決のための別の弁護士の介入があれば変わる可能性はある.
弁護士会の倫理が問われているのではないか?
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