そもそも日産やスバルが不正後に体制を改善したからと言われてホイホイと見に行く国土交通省には違和感しかない。
日産のような悪質な不正の場合には型式指定を取り消すのが基本ではないのか?
さらに、ちょっと見に行って検査するのではなく、一定期間、国が自ら完成検査を行い、問題がなかったかどうかを確かめる必要があるだろう。
実際に、現場で何かが行われていたのかという問題点の整理を国交省側がしなければ改善はあり得ないだろう。
全て、日産がしましたということなのだが、型式指定の認可は国交省がすることだ。国の権限はきちんとあるので、それは適切に行使すべきだろう。
Yahoo!より、
国交省、日産九州に立ち入り 出荷再開可能か確認
11/1(水) 11:45配信 朝日新聞デジタル
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171101-00000040-asahi-bus_all
記事より、
日産自動車が無資格の従業員に新車の検査をさせていた問題で、国土交通省は1日、日産自動車九州の工場(福岡県苅田町)への立ち入り検査を始めた。日産側から「再発防止策が整った」と報告があったため、停止中の出荷を再開できるか確認・・・
国交省自動車局の職員ら6人が工場に入り、日産九州幹部らから約30分説明を受けた。その後、検査工程の確認を始めた。日産は、問題ないと判断されればこの工場の出荷を再開する方針。出荷停止中の全6工場のうち、残り5工場ではまだ是正作業が続いているという。
石井啓一国交相はこの日の閣議後会見で、改善の自己申告では不十分で「国交省としても確認の必要がある」と、立ち入りの狙いを説明・・・
スバルの群馬製作所(群馬県太田市)については、立ち入りにより改善を確認済みだと明らかにした・・・
記事にあるように、
・日産が立ち入り検査を求めた
・そもそも国土交通省は何ら処分をしていない
・処分のために必要は不正の徹底究明のための立ち入り検査もしていない
・スバルは既に立ち入り検査をして問題なしのお墨付きを与えて既に出荷が開始されている
ということなのだ。
そんなに短期間の立ち入り検査で確認できるような内容であったのであれば、これまでの国交省の不作為は酷過ぎるということだ。
そもそもの話、
Yahoo!より、
同友会代表幹事「信頼、失うのは一瞬」 日産や神戸製鋼問題で苦言
10/28(土) 11:00配信 J-CASTニュース
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20171028-00000002-jct-bus_all
記事より、
この問題は、9月18日に国土交通省が神奈川県の日産車体湘南工場に抜き打ち検査して発覚。日産は検査体制の見直しのため、同日からいったん全工場で出荷を止めたものの1〜2日後には再開。一般向けに事実関係を発表したのは9月29日・・・
ということで、国交省の検査など何もなく出荷は再開されており、結局、再度不正が発覚してやっと出荷を止めたというのが実態。
記事によれば、
問題の背景として、「日産は検査員の数が足りず、やりくりしていたのではないか」という声は同業他社に根強い。実際、日産で資格を持つ検査員は約300人なのに対し、国内生産が日産より少ないマツダは約600人。・・・
ということであり、再開を認めるということは、検査員を少なくとも倍増する必要はあるだろう。
これは、容易ではないはずだ。
不正の原因をろくに検証もしないまま、形だけの検査で日産に出荷の再開を認める国交省。
これは完全に、お友達安倍内閣、の批判を受けること間違いない。
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