もっともそのアメリカでもイスラエルの企業に依頼をしてロック解除をして、結果的にiPhoneのデータは捜査に活用されたと記憶しているので、ある意味、アップルとしてiPhoneはセキュリティが高いということをPRするための対応だった可能性が高い。
パスワードというのは多くの場合、何らか個人に関係するものであったり、パソコンなどで使い回しをしている可能性が高いため、機器の性能というよりも使い方の問題が大きいという、そもそものセキュリティは人為的なものにより破られるという法則があるからだ。
情報漏洩の基本には人為的なミス、甘さがあることは間違いない。
今回の発表も少なくとも日本の操作でiPhoneだからといって情報が漏れないということはなく、iPhoneの安全性はその程度だということ。
本当は、捜査当局で独自にロック解除をしていますと言えれば良かったのだろうが。委託をしていることでも、捜査当局で処理していることには間違いなく、わざわざ外部に委託しているとまで親切丁寧に暴露することもないだろう。
逆に言えば、民間でロック解除してくれるという情報を持って、人のiPhoneを盗んで民間に持ち込み、情報を盗み出して犯罪に利用するという最悪の結果を招きかねない。
情報機器に対して警察の考えの甘さを感じてしまう記事でもある。
Yahoo!より、
捜査当局、スマホのロック解除 iPhone、民間企業に依頼
2/2(土) 18:03配信 共同通信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190202-00000102-kyodonews-soci
記事より、
・米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」のロック機能を、日本の捜査当局が民間企業の協力を得て解除し、事件捜査に活用していることが2日、捜査関係者への取材で分かった。ロック解除を巡っては、アップルが2016年、個人情報保護を理由に米連邦捜査局(FBI)の要請を拒否し、FBIは外部協力者に多額の報酬を支払って解除させたことが話題になった。日本の当局も、同様の措置を取っていたことが判明
捜査関係者への取材で分かったということだが、担当している記者と警察の誰かが酒でも飲んでいて、何かの拍子にiPhoneはセキュリティが高いなどという話が出て、いやいや、日本ではそんなことはないよという話になったのではないだろうか?
この情報も取材といってもわざわざこの件だけで取材するとも考えられず、酔った警察担当者の失言という典型的なヒューマンエラーによる情報漏洩だと感じる。
何しろ、甘い。
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