99歳で亡くなった。
人生100年時代と言われるが、クリアできなかったのは残念だ。
Yahoo!より、
瀬戸内寂聴さん死去 愛に生きた波乱の人生
11/11(木) 14:05配信
産経新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7bf0a8a4294427d4acee7905bcb5f57e33cf562
記事より、
結婚、出産、不倫、出奔、文壇デビュー、得度…。9日、99歳で亡くなった作家の瀬戸内寂聴さんの起伏ある人生は、自らの作品世界と重なるような波乱に満ち、熱情にあふれていた。そうした人生を背景に語られる法話は、迷える人々の心に寄り添い、すくい続けた。
先の大戦中に結婚して北京に渡り、母になったが、引き揚げ後に夫の教え子と恋に落ちる。幼い娘を置いて出奔したが恋は実らず、自活の道を幼い頃からの夢だった小説の世界に求めた。「その日から私は、あれほど憧れていた普通でない人間に、アウトローの世界の人間になっていた」。後にそう回想している。
昭和32年の「女子大生・曲愛玲(チュイアイリン)」で新潮社同人雑誌賞を受賞したが、後の「花芯」の官能描写をめぐり、男性中心の文壇から批判を浴びた。復活を遂げたのは小説「田村俊子」。奔放な生き方ゆえに誤解も多かった明治生まれの流行作家、田村俊子の評伝小説だ。以後、才気ゆえに稀有(けう)な人生を歩んだ近代日本の女性たちに光を当てていく。
無政府主義者・大杉栄とともに虐殺され、雑誌「青鞜」最後の編集者だった伊藤野枝の恋と波乱の人生をつづった「美は乱調にあり」、続編「諧調は偽りなり」は代表作。社会活動家の平塚らいてうを主人公とした「青鞜」、小説家、岡本かの子を扱った「かの子撩乱(りょうらん)」、芸妓から尼僧になった高岡智照(ちしょう)尼の「女徳」など、因習にとらわれず恋や思想、芸術に命を燃やす女性たちに、自身の生き方を重ねていく。
37年発表の自伝的小説「夏の終り」は、妻子ある作家と年下男性との三角関係に悩む主人公を描いた話題作。映画化され、いまなお人気のロングセラーだ。
「生きることは愛すること」−。よく口にした言葉通り、生と死を愛情豊かに見つめながら、生ききった。
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