生まれ育った場所のため、集まったのは幼い時から私のことを知る人が多く、いずれも現在は高齢者。
Aさん、「久しぶりね、元気にしてた?」
私、「はい」
返事はしたものの、Aさんの息は臭かった。
コロナウィルスに感染しないよう換気のために集会所の窓が開けられたのだが、Aさんの息は臭った。
「遅れてスイマセン」と集会所に来たのは、Aさんと同年代のBさん。
話し合いが面白くなると、Aさんが屁をこいた、しかし、屁の音に気付いたのは私だけ、屁をこいたBさんも自分が屁をこいたことに気付いてない。
暫くすると屁の匂いが集会所の中に漂ったのだが、高齢者は耳が悪ければ鼻も悪いのか、屁の匂いにも気付かない。
集会所の窓はとっくに開いているため、換気のしようがない、あとは我慢するしかない。
当初は班の掃除の話をしていたのだが、高齢者が集まると病気の話になり、口が臭いAさんも屁が臭いBさんも病院に掛かっていた。
Aさん、「〇〇クリニックに通っているのだけど全然良くならないわ」
Bさん、「私は〇〇医院に掛かっているけど全然良くならない」
口が臭いのは胃より上の臓器に問題がある、屁が臭いのは胃より下の臓器に問題がある。
Aさん、「良くならないけど食欲はあるの、昨日も焼き肉を食べた」
Bさん、「私も食欲はあるんだけど、ウンコの出が悪い」
歳を取ると早く走れなくなるように、消化器官の働きも歳を取ると鈍くなる。
AさんもBさんも食物繊維のサプリメントを摂取すれば症状は改善すると思うのだが、高齢者はドクターの言うことを真に受け、家族の忠告には耳を傾けないため、いつまで経っても良くならない。
ドクターは目の前の患者しか見ていないが、家族は四六時中見ている。
歳を取ったら家族の意見に耳を傾ける、これが出来る人は家族仲が良いのだが、AさんBさんも家族仲は昔から良くなく、集会所の話し合いは遅くまで続いた。
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image