夏休みも一瞬で終わってしまいました。
本当は違う事を書こうと思っていたんですが、結局二回続けて鉄道関係ネタになりました。
さて、題名の通り今更急にGM(ゼネラルマネージャーではない)のマニ35を作ってみました。
どういう訳かというと、いつものようにNゲージの手持ちをガサガサやっていたときに、かなり以前に買ったあと中途半端に手を付けてそのままだった GM102 小荷物専用列車5輌キットが目に留まり、折角なんで荷物列車のバラエティを増やそうという事でいっちょやってやるか!と急にやる気スイッチが入ったからです(笑)
年に数回入れば良い方だと言われている(自分で言っている)やる気スイッチがたまたま入ったので引っ張り出してきたと言う訳。
このキット、実は中学生の頃に購入したあと一部だけ手を付けてこのマニ35とオユ12はそのまま放置していました。
このセット一番のお目当てだったオユ10非冷房を真っ先に作り、ほとんど同時にマニ60も完成を見ました。
この2両は奇跡的に未だ手元に破壊されずに残っており、最近になって久しぶりに引っ張り出してきましたが、オユ10非冷房はその後カトーの完成品をASSYで入手したので休車状態です。
しかしGM製はカトー製とは違い、側面にルーバーのある初期車がプロトタイプなんで、そのうちブドウ色に塗り替えて復帰させようかなと画策中。
残りのセットの内、オユ14は冷房車なんで自分の時代設定には不要だったために友人にトレードされて行った記憶です。
前置きが長くなったのでそろそろ本題へ戻りたいと思います。
作らず持っているのはずっと覚えていたのですが、そもそもマニ35という車両を中坊の頃は知らなかったので、なんじゃコリャ的な扱いで放置していたのでした。
大人になってもほとんど気にもしていなかったんですが、当時定期購入していたRMライブラリーに載っているのを見て、初めてどんな車両なのかを知ったというのが本当の所です。
この本のお陰で手持ちのキットがようやく日の目を見ることになりました。
とはいっても、この本を見てからもすぐには作ろうと思いませんでしたけど。
それではようやくですが中身を確認しつつ組立開始です。
懐かしい箱に入ったキットを取り出して組み始めましたが、既に屋根だけ筆塗りでグレーに塗装されていました。
覚えていませんが当時他のと一緒に屋根だけは塗ったようです。
組立はセオリー通り側板と妻面をL型に組んでから箱にして、床下はほぼ説明書通り。
一か所付け間違えて乾く前に引っぺがしたので跡が残ってますが、組みあがったら見えないところなので無視します。
今回屋根は塗装のマスキングが面倒なので塗装後に接着することとしてベンチレーターを取付けて終わり。
しかし、ベンチレーターの配置はキットの説明書は間違っているので資料とネットの記事を参考に取付。
元のスハニ35と基本は同じ配置です。
ベンチレーター自体もキット付属のノッペリ仕様では物足りなかったので、手持ちが有ったGM品番70-5のガラベンを使いました。
で、未塗装状態までは割と簡単にサクッと完成。
手元に有ったさらさらタイプの接着剤で組んだ(これしか使える接着剤が残っていなかった)ので、ある程度乾くまではしっかり押さえてズレないようにしたつもりでしたが、そもそも妻面と側面のあわせがほんの少しズレたようで、屋根が少し浮いています。
これは塗装後屋根を接着する際にチョット強めに押さえつけて強引に合わせることにして無視します。
他にもいろいろと粗が目立ちますが勢いのあるうちにどんどん進めます。
・・・そして鬼門の塗装です。
休日出勤したときに会社に持ち込み塗装しました。
何故かタミヤのスプレーワークを会社に置いているので(笑)
家だと臭いのこともあるので塗装ができませんから・・・
塗料は今回ガイアカラー1004のブドウ色2号を使用。
昔買ったGMカラーのブドウ色2号のスプレーが家にあるのですが、恐らくもう使えないだろうと判断して、以前の記事で書いたツ2500の工作をやっていた頃に今後使いそうな他のカラーと一緒に買っておいたものです。
この時ついでにトミックスの72・73系阪和線セットのモハ72も1両だけブドウ色に塗り替えました。
このモハ72は当時ボナファイデプロダクトの72系御殿場線4両キットのドナー用に買っておいたものですが、そちらは未だに手を付けられずに塩漬けされております。
しかし、御殿場線キットは4両ですが、阪和線は5両セットなのでモハが1両余ります。
これを買った当時、単品で入手できたクモハ73近代化改装車とクハ79 300のお供にと動力ユニットを別に買って動力化はしておいたのですが、なかなか塗装をするに至らず今に至っておりました。
ここで遂に長年の懸念を解消して無事塗り替えが完了したのですが、実際連結させてみるとトミックスのブドウ色とは結構色味が違いました。
右が今回塗り替えたモハ72で、左が製品のクモハ73近代化改装車。
モハのほうがだいぶ暗い色調です。
こういったことは先に調べておけよ!って話ですが、まあ実車がそこまで色が揃っていたかと言えばそうでも無なそうなんであまり細かいことは気にしない気にしない。
オレンジのまま連結するよりはるかにマシですし、3段窓車とユニットサッシのノーシルノーヘッダ車とは見え方もだいぶ違いますからこれで良いです。
インレタは今の所形式部分しかないのでひとまず南武線に居た中から近代化改装されていない車番を選んで080にしておきました。
写真が無いので実際どうか分かりませんが、文献によれば無改造っぽかったのでこれで。
所属標記なんかはそのうちどうにかします。
あと、どうでも良いですが塗装するのに分解する際うっかりパンタグラフをバラバラにしてしまいました。
トミックスのPS13って、外観は素晴らしいのですが繊細過ぎて取り扱いに気を使います。
写真の下にチョット写り込んでますが、この後は結局元に戻らず新しく買う羽目になりました。
どうも見えない部分が破損したみたいで、見た目は元に戻ってもすぐにまたバラバラになるんですよ(泣)
マニ35に戻ります・・・
マニの屋根は同じくガイアカラー1007のダークグレー、床下はこれもガイアの1011黒を使用。
もう少し艶を抑えても良かったんですけど、市販品っぽくて良いかなとあえてそのまま塗りました。
一応1011は半艶という事になっているみたいなんですが、そこまで艶が無いという事も無くて、そのまま塗ると普通の艶有みたいな光沢です。
どうにか致命的なミスもなく塗装も完了。
そうして一応完成したマニ35
キット製作中には見当たらなかった幌とウエイトも見つかったので取付けて、テールランプにはクリアレッドを筆差し。
Hゴムはグレーではなく黒にしたのですが、ガイアカラーの黒がチョット艶が強くて悪目立ちしてますね。
最後にGM純正の透明塩ビと保護棒付き塩ビガラスを入れ、ボナファイデで出ているマニ35のインレタを貼り付けてどうにかフィニッシュ。
このGMのマニ35は少数派のスハニ35(オハニ40)改造車なんでそれ用のインレタを用意しました。
スハニ改造車は台車がTR47でオハニ改造車はTR23なのですが、他と違う雰囲気にしたくてTR47を履かせました。
履かせたTR47はGM製ではなくて昔のカトー製で、車輪はたまたまジャンク箱に4個入っていたメーカー不明のスポーク表現のある黒染め車輪に交換してみました。
そんな訳で、車番はTR47付の中から恐らく東海道筋で使われていたであろう2202番にしました。
RMライブラリーによると2202は当初の配置が隅田川で、途中から汐留に移動しています。
なので東海道筋の荷物列車に使われていただろうと推測してこの車番に決めました。
しかしこの2202番、廃車が早く1965年登場なのに1972年に廃車されてしまってます。
旧スハニ35(オハニ40)の改造車はすべて廃車が早く、スエ31に再改造された3両以外は一番長生きした宮原所属の2201番でも1974年には廃車されています。
実車は結構活躍期間が短いんですよね。
1963年から67年までの間に合計46両が改造によって誕生しているんですが、早くから救援車等に再改造される仲間もあり、1970年代年後半までにほとんどが改造されてしまうか廃車されてしまっています。
GMがモデル化したのは元スハニ35とオハニ40なので上記のように余計活躍期間が短いです。
なので、馴染みが無いのはある意味当たり前だったという事ですかね。
私が物心つくころには早々に廃車になっていますから。
それでも模型の世界ですから多少の事は無視して楽しみたい所。
完成後、他の車両と連結してみましたが、意外と車高が合っていて良かったです。
GMのキットは腰高なので何か加工しないとダメかと思っていましたが、交換した黒染め車輪もあってかあまり腰高には見えませんね。
嬉しい誤算です。
EF58やEF61に引かせて遊ぼうと思います。
何とか夏休みの宿題くらいの感じで完成を見たこのマニ35ですが、購入当時はどこに使えば良いのか分からず手を付けずにいたものの、完成してみるとマニ60などとは台車が違うので編成に入れるとそれなりに雰囲気も変わり、バラエティが増えました。
茶色い荷物車で完成品と言ったらば昔はカトーのマニ60一択でしたが、GMのキットには古くからカトーとはプロトタイプの違うマニ60とマニ35があったのに子供だった自分は気にしていませんでした。
マニ60の窓配置の違にすら気が付いていませんでしたからね。
それよりも子供の頃はもっと身近なマニ36が欲しくて仕方なかったんですよ。
今では各メーカーから発売されてそんな物欲も解消されましたが、逆に今ではもっと古いマニ32やスユのような、茶色い機関車が似合う荷物車や郵便車のほうが欲しい今日この頃です。
それにしても、今回のマニ35の出来上がりはそれなりですが、気軽に作れるこういったキットもたまには楽しいです。
スユ42なども昔からGMのキットにあるので、そのうち作ってみようかな〜なんて思い始めている自分がいたりします。
でも残っているオユ12は多分作らないと思います。
カトー製品をブルーと茶色の両方持ってるんで、そんなにオユ12ばかり要らないですからね・・・
しかし、今はまだやる気スイッチが珍しく入ったままなんで、この勢いのあるうちにもう少し何か手を付けたいところです。
でも真鍮キットは色々と段取りや後の片付けが面倒なんでたぶん手は出しません。
今回は以上です
ではまた。
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本当に久しぶりのGMキット製作でした。
今見ると所々造形が?なところもありますが、当時は完成品で手に入らない車種も多くて重宝しましたね。
今回も基本は素組でして、本当は妻面の窓のサイズとかテールライトの位置なんかは直したかったんですが、たぶんそれをやると完成しなかったでしょう(笑)
しかし、標記類がちゃんと入るだけでかなり精密感が出るので、以前作った80系初期型も再整備してみようなどと考えてパーツを集めているところです。
今更完成品が出ている物はもう作る気になれないので、番台違いとかバリエーションが増えるようなら作っても良いかな、って感じでしょうか。
それこそ今回のマニ35もカトーから出ているものとは番台が違って見た目もかなり違うので作って良かったですよ。
それにしても昔から勘違いしがちですが、キットと台車を買ってインレタと塗装まで含めると、完成品と同等かそれ以上の価格になってしまうのがこのGMキットの落とし穴ですね。
でも実は他にも当時買ったままほとんど手を付けていないキットが残ってるんで、どうしようかなと思っているところです。
完成品が既に出回っている車種ばかりなんで今更作るのもどうかなと・・・
GMキット懐かしいですね。私も高校生の夏休みに熱心に組んだ覚えがあります。
夜行急行5両セットでしたが、不器用な私が組み立て缶スプレーで色を吹いても出来上がりはカトーやトミックスのスハ43系やオハ35系に遠く及ばず、自己満足と車種が豊富なのが魅力でした。
マニ35は私も単品で購入しましたがどこにいったやら?
途中まで組んだ記憶はあるのですがもう35年以上前なので(笑)。
荷物車は台車がイコライザー式のTR11や軸ばね式のTR23が多くしょぼい印象があったのですが、マニ35は出自が特急用のスハニ35なのでウイングばねのTR47で豪華?な感じでした。車体も切妻で近代的でしたがなぜか早期に廃車されているのですね。
トモさん制作のマニ35いい感じですね。近年カトーから出来のいい完成品が出ているのでもうキットは組まないと思います。気になるアーノルドカプラー、カトーカプラーに交換したいのですが、電気機関車が極めて付けにくく進んでいません。