何のために数学を勉強するのでしょうか。
欧米の有名な大学を出た理系の人たちの仕事ぶりを見るうちに、気づいたことがあります(自分はガチガチの文系です!)。
塾の生徒たちに伝えてきたのですが、学校で勉強することは役に立つのです。
1. なんで数学を勉強するの?
社会に出てみると、数学を使うことはほとんどありませんよね。
教え子で「夢はオリンピックに出ること」というスポーツ少年は、「数学なんて必要ないのに…」と、全くやる気が出ない様子でした。
数学に意義が感じられず、やる気もおきないので、授業中もぼーっとしていて、練習した公式もすぐに忘れてしまい、成績は低空飛行。
でも、そんな人にも、数学で頭を鍛える意義はあるのです。
2. 学ぶ意義が分かると学習意欲が強まる
算数・数学は大きく分けて、短い計算問題と文章問題がありますね。
公式を当てはめるとか、短い計算問題は頭の切り替えと回転スピードを上げるのに役立ちます。
「これは〇〇だから▲▲」といった作業を短い時間にこなして、すぐ次へ進む。
そして、証明など文章問題は、人に何か説明するとき、プレゼンなど資料を作るときなど、相手が納得してくれる、無駄のない筋道を組み立てるのに役立つのです。
誰しも、人に何かを説明して納得してもらう状況に遭遇します。
先ほどのスポーツ少年だったら、例えば誰かに指導する場面を思い描きます。
目標をはっきりさせる。
↓
まずは現状確認。
相手がどこまで納得しているかを確かめる。
↓
「〇〇するためには、▲▲が☆◎だから、◎◎をこうするとよい」
という構成を考えて、説明する。
まるで、証明問題を組み立てるような流れです。
何を言うべきか、堂々巡りになったりせず、効果的に納得してもらうために、どう説明して、目指す結論に持っていけるのか。
そういった無駄のない緻密な構成力が、数学の証明や長い問題に取り組むことで、培われるのです。
そんな論理構成力が身についている理系人間は、分厚いプレゼン資料を作るのにもブレないのですね。
大量のデータを整理して、分かりやすくストーリーに組み込んでいきます。
長い問題を何種類もこなすのは、型を身に着ける反復練習のようなもの。
ひとつの問題にも、複数の解き方があり、「この方法でダメなら、こっちの方法はどうかな」といった、頭の柔軟性も養われるのです。
3. 意義を感じると成績がアップ
試験のために勉強するだけなら、試験が終わるとすぐ忘れます。
意義が感じられず、いやいや取り組んでいたら、時間をかけても身につかないまま。
数学も将来へ向けて頭の鍛錬だと思えば、取り組み方が変わり、長い目で見て論理的な思考力が身につく教科なのでした。
4. 思考力を高めるパズルがおすすめ
「宮本算数教室」という、ひたすら問題に取り組ませる教室があり、そこの教材をまとめた、賢くなるパズルがおススメです。
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内容は、
・特定のマスをよけながら、すべてのマスを通るパズル
・立体をイメージさせるパズル
・誰の言うことが嘘で、誰が本当のことを言っているのか
などなど、小学生から大人まで楽しめる本です。
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感想(3件)
そんなパズルは、プログラミングにもつながるものでした。
小学校で必須化され、これからますます需要の強まるプログラミングに役立つ。
おススメです。