※短い言葉のつめあわせ
「no-title」
君が歌を忘れた世界で僕は君の歌を歌い続ける
「no-title」
例え世界から音が消えても、僕はきっと君を探すよ
「no-title」
何者にもなれなかった過去の誰かさんはそれでもまだ僕のままで生きている
「no-title」
どろどろとした感情も君が歌えば甘くなるから、僕は僕のままで歌っていられないんだ
「no-title」
壊れてしまいそうな君の心を言葉の接着剤塗っておいたから、元気になったら君が自分でセメントで固めておくれ
「no-title」
世界が滅んで何が遺ったかも信じられなくても、あの場所はきっと其処にあって、だから僕は世界を信じていられるよ
蛇の足の昔話です。
毎年五月は上手くいかない月でした。
もうずっと悪いことは五月に起きていたような、そんな気がするくらい、五月は上手くいかない月でした。
ある日、一つの世界が壊れました。
壊したのは僕だったのか、それともその世界に僕が居てほしくないあの人だったのか、もう答えが見つかることはないでしょう。
世界が壊れて、文章も読めなくなって、生きてる意味なんてないなと思って。
貨物列車が好きでした。
貨物は荷物を運んでるんじゃなくて、その荷物に詰まった想いを運んでるからです。
だから、最期に見るのがそれなら、後悔はないかもと思いました。
って、JR止めたらめちゃくちゃ賠償金払わないかんやん!
てか他の世界に生きてる知り合いが好きな人と上手く行くかもめっちゃ気になるし!
そんな感じで、いや実際はそんなギャグな展開ではなくて、ぎりぎり飛び込まずに泣きながら電車に乗ったわけですけど、一つの世界が壊れてしまって死に損なった年があります。
好きなものだけ残したいな。
綺麗なものだけ残せるようになりたいな。
そう思って、死に損なったその日、新しく誰にも見られないよう鍵を掛けて独りぼっちのSNSアカウントを作りました。
毎日黒い言葉ばかりしか呟けなくて、何度も前を向こうと無理矢理生きて、そんな独りぼっちのアカウントでした。
昨日、五月五日、アカウント開設五年目になりました。
去年も同じことを思ったんですけど、GW、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。
あんなに毎年上手くいかなくて、そして五年前、壊れた世界だけしか見えなくて毎日惰性で生きていたくせに、ずっとずっと、壊れずに残ってくれていた世界があるんです。
まぁ、人間一回死にたくなったらたぶん一生ふとした時に死にたいって思うんですよね。
たぶん、それ、一生失くならないどうしようもない感情なんだと思います。
でも、だからこそ、いろんな世界が壊れても、壊れずに残ってくれていた世界を、その世界を壊さずにいてくれた人のことを、自分なりに、大切にしていかないといけないなぁと、思いました。
何でも壊してしまえば新しく始められると勘違いしていた時の僕も、壊れてしまった世界を受け入れられず死にたかった僕も、その時残したものも、そして全部諦めて、なるようにしかならない、生きてる限りは自分の言葉を残していくのが文字書きだ、と、思えるようになった今も。
その全てのどうしようもない僕から、大切な人に、これからもずっと、言葉を贈り続けられるますように。
パンケーキマリトッツォ見つけて食べてくれてありがとうございます、無駄にならなくて本当によかったです。
さまにゃんこでした。
「no-title」
誰の言葉を準えてもいい、君が伝えたい想いは、僕の中に染み込んでいるよ
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