旅をしている時に1番欲しくなるのが脱水機である。洗濯するのは問題ないのだが、脱水に困るので桶が置いてある宿では、洗濯物を桶に入れて足で踏むと有効的になるが、桶がないとヒネってしまい、Tシャツは伸びてしまう。洗濯ヒモは絶対の必需品で、宿の中には必ず釘や引っ掛ける所があるのでピンと張る。宿に入ったら1番最初に洗濯ヒモを張るのが自分の習慣になってしまった。意外と早い者勝ちのルールもあったり、使ってなかったら勝手に干される。ニャチャンの大雨も終わり、次の日は快晴
ニャチャンの海は一日で飽きたのでフラフラと街中を歩いてみたが、特に見る所もなく屋台でビアホイで乾杯するくらいしかなかった。このままニャチャンにいても面白い事はなさそうなので、カフェでダラット行きのバスを手配した。これに付いてきたのが大親友の西森さんANDてっちゃんだった。あとの2人はホーチミンを目指すとの事だった。ダラットはベトナムの避暑地。日本で言う軽井沢と言う感じだろうか。ニャチャンには次の日の朝に別れを告げてダラットへと向かった。ダラットに向かうバスの中で日本人旅行者2人と友達になった。バスのトイレと食事休憩の時は必ず欧米人が好みそうな作りのレストランで止まる。そこで食事をして手数料をバス会社が貰っている事を知っていたから、なぜかレストランでは食べなかった。バスで友達になった日本人と途中止まった所の裏に中華レストランがあった。作りはボロいが、炒飯を5つ頼んだ。ちょっとしてから、店員がライターを貸して欲しいと言う。なんか怪しい雰囲気になってきたな。と西森さんが言った。飯を出す所で火がないって危なくないか?と笑いながら炒飯を待った。出てきた炒飯の見た目は美味しそうで、匂いも炒飯。やはり炒飯にハズレはない!と確信を持っていたが、その確信は失われる事になる。この炒飯、ストレートに不味い!どういう風に作ったら、こんな不味く作れるんだ?と、みんなで言った。テーブルにある胡椒、塩、醤油で味を整えても、まだ不味いが何とか食べれる味になった。生涯忘れられない炒飯の味となった。今では笑い話になるが、あの時はヒドイ思いで食べきった。南に行くに連れてフランスパン売りもいなくなってきたので、ちょっと寂しくなった。
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