1998年に結成してからロサンゼルスのクラブシーンで急浮上をしたが、多くの困難を努力でなんとか切り抜けてきたそうだ。
それは単純に「これこそ自分達がやるのを愛している事だから」だと彼らは言っている。
よく日本で「顔は笑ってるように見えるけど、目が笑ってない」とか言ったりする。
それはつまり、表面上は笑っているように見せているけど、心や本心は笑っていないという事。
「Smile Empty Soul」 ⇒Smile=笑顔、 Empty=空っぽ、 Soul=魂。
笑顔だけど魂が空っぽ。
表面だけ取り繕って心がどこかに彷徨っているような…。
アメリカは日本みたいに「愛想笑い」という文化?は無いとよく聞いたりしていたけど、意外とあるのだろうか?
彼らがどんな意図でこのバンド名をつけたのかは分からないけど、アメリカと日本でそういう価値観のリンクみたいなものがあるのだとしたら面白いな、と思った。
そんな彼らの音楽は、どう説明したら適切なのか分からないけど…淡々としている、と言うのだろうか。
音が重めで、激情のほとばしりを感じる曲もあるんだけど。
ギターのフレーズがかっこ良かったりベースの音が気持ちよかったりするけど、そんなに作り込んでいると言うか“技”に走っている感じじゃなくてとにかくシンプル。
そして自分達の伝いたい想いを表現するための手段として、音楽に真摯に向き合っている。その演奏にも、歌詞にも、歌にもMVにもそんな姿勢?が感じられる。
ただ盛り上げようとか、フレンドリーに歩み寄ってくる感でじは無く、娯楽を求めている印象は無い。
そこにはなぜか…“厳しい現実に対する無力感”とか、“やるせなさ”みたいなものも感じたりする。
でも歌詞を見ると、そういう状況でも彼らは必死でもがいているようでもある。
そのような印象を個人的には受けた。
今日ご紹介する曲はセルフタイトル・アルバム「Smile Empty Soul」からシングルカットもされている3曲で、アルバムの中ではまだ一般ウケ???しそうな熱量や聞きやすさ?みたいなものはある曲だけど、
それ以外の曲では淡々と物悲しい雰囲気で、ほとんど楽器の音もいじらないでアコースティック風に進行していく曲もけっこうある。
そういう曲は、気分を盛り上げたい時には不向きかもしれない。でもSmile Empty Soulというバンドの奏でるまっすぐな姿勢に、静かな感動を覚える。
彼らのアルバム「Smile Empty Soul」よりまず1曲めは『Bottom Of a Bottle』。
↓ ↓
トラック1『Bottom Of a Bottle』
タイトル『Bottom Of a Bottle』=「ボトル(瓶)の底」
歌詞の一部を訳してみた(自己流の和訳で、 引用ではないのでご参考まででお願いします。)↓↓
“ 怯えて、孤独だった
自分に問いかけている 君と居ることは何か間違っているのか
彼女は俺に言った
この問題を何とかしたいから少し一人にしてと
でも俺は変わらずだ
何で俺はいつも飛びたくなるのか理解するのが難しい
ドラッグが俺をダメにする
ただ生きているって感じたいだけなんだ
愛を求めてそいつをやる
瓶の底にある愛を得るために ”
次に2曲目、『Silhouettes』。
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トラック2『Silhouettes』
タイトル『Silhouettes』=「シルエット、輪郭」
歌詞の一部を訳してみた(自己流の和訳で、 引用ではないのでご参考まででお願いします。)↓↓
“ 幼い日々のシルエットが俺を上から抑えつける
そいつらは俺を間違った道へ行かせたいんだ
俺の母親は全くの作り話を俺に聞かせた
最後にはどうにかして罪人は罪を償わなければいけないと でも
俺は母親みたいには生きたくない
恐怖に支配された人生なんて嫌だ
そして父親みたいに生きたくない
死ぬ前に諦めるなんて嫌だ
彼は自分の骨が砕けるまで必死で働く
彼は仕事に疲れ果てていた
ずっと昔 彼は感覚を失った
彼の良い心がけは俺を動揺させ続けている
俺に示している
俺が彼のような終わりを全く望んでいないってことを
俺が子供をもったら
彼らの手首にはどんな鎖もかけたりしない
彼らにこう教えてやるんだ
この世界には自分が充分に求めさえすれば自分が存在してはいけないなんて事は無いんだって ”
3曲目は『Nowhere Kids』。
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トラック3『Nowhere Kids』
タイトル『Nowhere Kids』=「名も無き子供達」
歌詞の一部を訳してみた(自己流の和訳で、 引用ではないのでご参考まででお願いします。)↓↓
“ ホコリと包帯にまみれた大地で
名も無き何千人という子供達の軍隊が騙されている
土地を失い そして
誰もするべきじゃないような生き方の人生へとより速く堕ちていく
俺達は憎まれた人々
俺達はお前らがつくり上げた 忌々しいくそったれ
名も無き世代
全部がお前らの息子や娘の世代
偽りの家族のイメージの背後で
何千ものママとパパの笑顔の背後で
俺達が与えられたカゴの中
俺には見える 俺達に未来は無いというイメージが
そしてお前らは何を期待した
TVがでっち上げた
完璧な子供
1マイルごとに放棄され
俺達は尊重されたことが無い
公正な裁判もない
俺達が笑顔でいる限り誰も興味をもたない ”
サウンドと同様、歌詞もなかなかシリアスな内容だと思う。
1998年の結成当時、彼ら(最初のメンバー)は同じ高校に通う学生だったらしいから…年齢的に親との衝突もあった時期なのかもしれない。(※アルバムのリリースは2003年。)
それから上の3曲には無い、トラック4の『this is war』(=これが戦争だ)という曲。このMVは、戦争を知らない自分にとってあまりにショッキングな映像だった。人の死体がもう人間じゃないみたいに扱われていたりして、トラウマになりそうだったので載せるのはやめた。日本よりまだずっと戦争が身近にあるアメリカで暮らす彼らだからこそ、伝えたい現実があるのかもしれない。
本日ご紹介した3曲はこちらに収録
↓ ↓
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ジャケットのイメージはこちら↓↓
2003/6/2 発売
レーベル:PAVEMENT ENT
<トラックリスト>
1.bottom of a bottle
2.silhouettes
3.nowhere kids
4.this is war
5.therapy
6.for you
7.your way
8.the other side
9.every sunday
10.withe this knife
11.radio in a hole
12.all my problems
13.want my life
14.eraser.
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『井戸に差し込んだ光』より若干、新しめ、明るめなお話(^^;)??
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