自分も他人も癒して自由に生きるSAIです。
本日は、私がずっと生きづらさを感じてきた原因の一つである「親子問題」についての素晴らしい本に出会ったので
そのご紹介をさせていただこうと思います。
それはこちらです↓
【表紙】
【裏表紙】
ご説明はかなり私の主観で切り取ったものとなります。また、私自身の気持ちを整理して次に進む為の目的もあるので、偏りがあったり感情的でご不快を与えてしまうこともあるかもしれないことご了承ください。
最初は本1冊全体を1記事にまとめてご紹介しようとしたのですが長文になってしまったので、複数回に記事を分けることにしました。
今回は 第1章で終わった前回の記事 の続きで、第2章です。
「囲み」をしてある部分は、全て本からの引用になります。
『もうこれ以上、苦しまないで! 嫌いな親との離れ方』
Meet freedom to live yourself.
親との苦しい関係を終わらせ、自分の人生を生きる方法
「親を大切に」という考えを捨てたら自由になりました。
〈本のタイトル、帯より引用〉
Contents
第1章 「親との関係」に悩んでいるのはあなただけじゃない
第2章 子どもを支配し続ける親の心理
第3章 親子関係に「境界線」が必要な理由
第4章 大人の親子関係相談いろいろ
第5章 親と距離をとる方法と注意点
第6章 自分の人生を前向きに生きていくために
それでは2章に入ります。
第2章 子どもを支配し続ける親の心理
「こんなにも嫌いな親を知る必要なんてあるの!?」と思うあなたへ
- 親を思い出すときに感じるのは「怒りと後悔」
- 親が抱える心の問題を知ることのメリット
親のことを思い出して気分が悪くなったり、苦しくなったりする人の、その感情の正体は「怒りと後悔」だそうです。いわゆる「毒親」をもつ、本当に大変な生い立ちの方々はそうなのかもしれません。
私はこれに関しては「親の影響を受けて大変になった部分はある」とは思うけど「親のせい」とまでは思っていません。
それから「怒り」については、私は今、自分を取り戻す手段の一つとしてアマチュアROCKバンドのボーカルをしているのですが、それは親子関係で溜めてきた「怒り」の捌け口だとつい最近までずっと思っていました。
でも自己受容や、自分を全肯定する努力をこの数年しているうち、自分が親に対して特に強く抱いている感情は「悲しみ」や「寂しさ」だったのだと気づいてきました。勿論、全否定されたり考えを押し付けられたその瞬間は「怒り」も沸いたりします。でも、本当はすごく悲しくて、寂しくて、泣きたかった。でもそうするのは被害者ぶってるみたいだったり、親を悪者にするみたいで嫌だった。
ただ「悲しみ」や「寂しさ」をそのまま呑み込んでいると、苦しくて動けなくなってしまう。無理矢理に自分を動かす為に「これは怒りなんだ」と自分を洗脳して、動くエネルギーにしていたのでした。「悲しみ」や「寂しさ」をそのままの形で抱えているよりは、「怒り」として抱えた方が幾分かは楽なのです。
それから「後悔」ですが、これはゼロではありませんがそれ程強くありません。私は親に考えを押し付けられながらも、その時考えうる最善の選択はしようとは頑張ったし、親の反対を押しきって自分の意思で行動して気持ちが満足した経験もあるからかもしれません。
でもそのようなことが出来ない程、親の圧力が強かった方々は、是非とも親の支配を抜けてこれから幸せになっていただきたいです。
もし親子問題を抱える方が、既に親と距離をとっているのに、怒りと後悔をやめられない場合は「親が抱える心の問題を知る」と楽になれるようです。
自分に「怒り」や「後悔」のあることは、実は親のことをよく知らないから感じてしまうそうです。
でも親の未熟さや身勝手さが分かると、何故、親が子どもを傷つけるような発言や行動したかの目的が分かり、自問自答の無限ループからも抜けられるとのことです。
そして「私が親の心の問題を解決しようとしなくていいし、トラブルを起こす親から離れてもいい」ことを理解できると、自分責めや「罪悪感」も減っていくそうです。
親の心の問題を知ると、親の行動を予測できるようになるので、そうすると事前の対策ができるようになる。自ら対策できる=自分の人生を自分でコントロールできるという「自信」も持てるようになるそうです。
心に問題のある親が抱える4つのコンプレックス
- 親が持つコンプレックスと、それに伴う問題行動
ここでは、「子どもの自由を尊重できず、支配や依存を繰り返している親が抱える代表的コンプレックス4つ」について説明されています。
表面に現れていませんが、私の父親は1・2・3のコンプレックスを隠し持っているのではと考えています。コンプレックス?@「失う不安」、?A「孤独・孤立への不安」、?B「無価値・無能への不安」、?C「自由を奪われる不安」とのことです。
私の父親は本当の両親も(居るなら)兄弟も知らない養子で、病気で子どもを産めなかった義母に「自分達の老後の世話をさせる為」にと育てられたそうです。義母は曲がったことが嫌いでおおらかで明るい人だったので、父親も一見ポジティブで明るくエネルギッシュな大人に育ったように見えます。
でも人間は自分のルーツや「何故生きているのか」といったことに無関心では居られないような気がします。そこにある心の闇が正にコンプレックス?@?Aを生み出しているのではと。そして親の老後の世話ができるという「価値」のある自分でなくてはいけないと、必死で生きてきたから、父親には?Bが刷り込まれているのかもしれません。
また、3人姉弟の中で父親は私のことを一番自分と似ていると言ったりして、強い父親に見えてどこか私に精神的な依存をしている部分もあるような気もします。
何故?@〜?Cのコンプレックスを持つかはそれぞれの親によって違うと思うので、是非ご自身の親と説明を照らし合わせてみて下さい。
コンプレックスを抱える親は子どもの領域に侵入してくる
- 子どもが理想に近づけば私の不安がなくなるかも
- 親が侵入する3つの領域「価値観」「感情」「責任」
心に問題を抱えて子どもの領域侵害してくる親は、上記のコンプレックスの2つ以上を持っていることが多いそうです。そして自分の抱える不安は子どもから与えられていると錯覚し、その不安を安心に変える為に子どもを自分の理想の形に変えようとする。それが、親による子どもの人生の否定や、親の都合の良い生き方の押し付けという形で現れるそうです。
私の親は私の人生を否定し、自分達が正しいと考える生き方を押し付けてきていて、あぁやはり自分達が不安だったのかと理解しました。
親による子どもの「領域侵害」は3種類あり、「価値観」・「感情」・「責任」それぞれの押し付けによるものがあるそうです。
そしてそのそれぞれについて、親がどんな言葉を言ってくるかの具体的なパターンが紹介されています。これは大変分かりやすい説明で、親に言われる言葉で苦しさを感じている方には是非見ていただきたいです。
「境界線」を越えてくる親がやりがちなこと
- 「価値観」を押しつける
- 「感情」を押しつける
- 「責任」を押しつける
- まずは何が問題なのかを知る
- 親の言葉や態度に迷わされないために
先ほど説明されていた3タイプの領域侵害について、実際には親がどんな言葉をかけてくるかが詳しく解説されていてとても分かりやすいです。
私自身に当てはまったパターンとしては、“価値観の押し付け”にある「自分たちは長く生きてきて経験も豊富だから子どもより正しい判断ができる」「みんなこうして生きている、あなたもこう生きるべき、これが正しい生き方だ」が正にでした。“感情の押し付け”については、「あなたには裏切られた、傷つけられた」に近いことを言われました。
“責任の押し付け”については、私自身ではありませんが「親の病気や老後の世話をするのは子どもの役目」というのが、ある意味、父親が被害者として言われたことだと思います。ただ、今から60年以上も昔の日本ならば、そのような時代だったかもしれません。それでも、本当の両親も家族も知らない父親にとっては相当なプレッシャーだったかもしれないと気の毒になります。
【まずは何が問題なのかを知る】という見出しから始まる部分は、私が親子関係で抱えてきたジレンマを全て理解して話してくれているような内容です。
一部を引用させていただくと、「今まで恐怖心や罪悪感でコントロールされていたあなたにとっては、自分の親がコンプレックスを抱えていたなんてことも、その親から傷つけられていたなんてことも、わからなかったのは仕方のないことです」。そして「誰だって自分の親が健全な人だって思いたい」、「親から傷つけられていても傷つけられていないように感じようとし、親の言葉が正しいと信じて従い、〜育ててくれたからと思って無理矢理に感謝しようとしてきた」といった部分など、川島さんに全て見透かされているようにその通りでした。
心が健全な親であれば、ここまでの説明にあったようなことはしない。もしあなたの親がしていたことがこの中にあったり、この先も同じことが続くなら…少し前の説明にあった「境界線」を親との間に引く必要があるということです。
親は変わるのか?自分の問題に気づけるのか?
- 親は「自分が正しい」と思っている
- 親が問題に気づくまでの6段階
- どれくらいの親が反省できるのか?
- 親に自身の問題を分からせようとすると逆効果
「親は変わるのか?」「自分の問題に気づけるのか?」ということについては、親は「自分が正しい」と思っているので、コンプレックスを抱える親が何の努力も無しに自分の問題に気づいて変わることは無いそうです。
それから説明されている【親が問題に気づくまでの6段階】という見出しの部分が、私がこの本を買おうと思った大きな理由の一つです。私の親は高い確率で変わることは無いだろうと思ってしまってはいるけど、もし奇跡的に変わってくれるなら、これからどうなっていくのだろう?とすごく興味を引かれました。
この数年になって少し親の問題に気づいてきた私は、それとなく自分が傷ついたことや過干渉について伝え始めました。その結果、私が全く傷ついていないふりをしていた時よりは状況は少し進んだようです。具体的には「第一段階:怒り」、「第二段階:落胆のアピール」までは進んだ気がします。次に「第三段階:仲裁」、「第四段階:あきらめ」、「第五段階:困り」、「第六段階:気づき」と続くそうです。
でもこれはあくまで理想的に進んだ道のりで、川島さんがカウンセリングでみたケースでは、このように反省できた親は10%程度だったそうです。しかも数年単位の長い時間が必要で、1年以内では1〜2%しか解決しなかったそうです。
それから、残り90%のほとんどの親は第五段階まで進むことなく、問題を抱えたまま変化するのをやめてしまうそうです。
この本に出会う前に、私も親自身が問題を解決する手段として真っ先に、第六段階で挙げられている親子関係のカウンセリングや専門書に頼って欲しいと思いました。でも実はそれを子どもの方から提案するのは全くの逆効果とのことです。
それを知らなかった私は、自分を信じて疑わない父親のプライドを傷つけそうだとは思ったけど、少しは自分の問題に気づいて欲しいと思って以前に「本を読んで下さい」と提案してしまいました。逆効果だったのかもしれないけど、硬直状態や均衡を崩すことにはなったような気もするのですが…。
親の「反省したふり」に騙されてはいけない
- 親は子どもを失いたくなくて「ふり」をする
- 本心は行動に表れる
- 問題に気づかない親と仲良くしようとすると…
- 親の苦しみを解消してあげられるのは「あなた」だけ
健全な親はどんな親でも、子どもを大切に思い、心配したり守ってあげたいと思うのが自然な心の動きだそうです。
でも不健全な親は違い、子どもが自由に生きようとすると、支配や依存ができなくなるのではという意味での「失う」不安を感じ、子どもをさらに強く傷つける。それでも子どもが従わないと、また感情的になって批判を続ける親が多い一方、中には反省した態度を示す親もいるそうです。でもここで注意しなければいけないのが、それが「反省したふり」であることがほとんどということです。
反省が単なる“パフォーマンス”か、本物かを見分けるには、「言葉」より「行動」を見ることが大事なようです。その行動は「親が子どもの生き方に否定も批判もせず、子どもの人生は子どものものだと考えて」のものかどうか、というのが重要とのことです。
私の親は過干渉・過保護で、上の意識が正に欠落しています。そして支配や依存対象としての私を失わないように、私に歩み寄ったように見せかけて結局は自分の思い通りにさせるようなことを言っていたことがあり、正にあれはパフォーマンスだったのだと理解しました。
ここでは「結婚」における分かりやすい具体例が挙げられているので、結婚のことで親と上手くいっていない方は是非、見てみて下さい。
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本日もお付き合いくださいましてありがとうございます!
まだご紹介が途中ですが、
記事の内容が良さそうと思えましたら
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もし身近で親子問題に苦しんでらっしゃる方がいらっしゃいましたら、本やブログをご紹介いただいてお役に立てたら幸いです。
それから、川島さんに直接問い合わせたり、カウンセリングの依頼をご検討される方はご参照ください↓
著者:川島崇照(たかあき)さんのプロフィール
川島崇照メンタル・トレーニングオフィス 代表
1974年生まれ、新潟県出身。
2011年にカウンセラーとして独立。
「おとなの親子関係相談所」 https://親子の悩み相談.jp
Twitter⇒@oyako_kankei
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