昔、夜勤の時、暗闇で患者さんのお尻をのぞき込んでいる時にふと我に返り、
「なんでこんなことしてるんやろ
」と思ったことがありました。
世間からみたら花形、聖職の看護師。こんなこともしてるんだそ！でも、給料安いんだぞ！
まあ、だから聖職と言われるんですけどね。
看護師を目指した時は、自分がサービスすることによって、どれだけの対価があるか、その対価に見合った仕事なのか考えてもみなかった。
一般的に見たら給料はいいかもしれないけれど、大金持ちになることはないですよね。
公務員と同じようなものです。
安定していいのかもしれませんが、ビッグドリームはありません。職人仕事です。
どうして看護師になったのか・・・。
私は、仕事が辛い時、悩んだ時、よく思い出してみていました。
私は、病気がちな弟がいて、病院に通ううちに、人を助ける仕事がしたいと思うようになり、また、だいすきなおばあちゃんが病気になった時看てあげたいと思った。これが最初の思いです。
人それぞれいろんな思いを持って看護師になったことでしょう。こんなはずじゃなかったと思った人も少なくないと思います。
でも、看護師をやっていて、一番のご褒美は、患者さんの笑顔や、感謝の気持ちではないですか？
看護師は慈善事業ではありません。職業として、お金をもらって働いている以上プロです。
プロとして当たり前のことをしているだけ。でも、感謝され、たまには尊敬される。
有難いことです。好きなことをしているだけなのに。
純粋に看護師の職業に全うできることは実はなく、職場での人間関係に悩むこともあるかもしれません。失敗して落ち込むこともあります。
でも、看護師としての失敗は無駄にしてはいけない。無駄にならない。次の教訓にすればいい。患者さんに苦痛を与えてしまうこともあります。でも、その人のおかげでこれからの患者さんが救われることもあります。申し訳なかったけれど、勉強させていただいてありがとうございましたと胸に刻み、また仕事をしていくしかありません。
人間関係は、看護師だからもつれるものではありません。どこの職場、どこの業界でも誰かと一緒に仕事をしていかなければいけません。時に不当な扱いや、不平等なことも起きるでしょう。でも、これはどうしても避けることができないことです。
悩みすぎるのはよくありません。自分を見つめなおし、時に人に客観的にみてもらい、粗を削って摩擦をおこさない人間へと成長していくしかありません。
すべて投げ出したい！投げ出してみてもいいんじゃないでしょうか？病院のために生きているわけではありません。一生面倒を見てくれるわけでもありません。
絶対・・・という考えを捨てると結構楽です。なんとかなるさで生きてみましょう。
私は看護師になりたくてなったのだから。
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タグ： 看護師
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