あらすじ
二人がそこでパーティーの準備に取り掛かっていると青年がやってきて「バタフライ」が欲しいから準備を手伝うという
しばらくするとローラと呼ばれる美しい人物と主催者らしき男性が婦人をつれてやってくる
彼らはそれぞれ彼ら自身の役割を持ち、その役割を果たそうとするが、パーティーゲストのための「パーティープレゼント」に異変が起きていることに気づく
予期せぬ展開によりパーティーは思わぬ方向へ・・・
果たして無事パーティーを終えれることができたのか
感想
前日東京での舞台観劇を終え、夜行で名古屋へ。
本日の会場は 刈谷市総合文化センター
会場は刈谷駅のそばだったのでJRを使って向かうことに。ただ割と早めに到着してしまったこともあって会場の隣のバローで時間潰しをすることにしたんですが、特に買うものもないのでいまいち時間潰しになっていたかは不明です(汗)
ただ外が風が強くて寒かったので寒さしのぎにはなっていたんじゃないかな?
張り切って早めに着くに越したことはないですが早すぎるにも考えものですね。。。
そしてまあ時間になりまして会場内へ入り、パンフレットも買って、席について準備完了です。
観劇し終えた感想は 疲れた。この一言に尽きます。どうして疲れるのかというと、観劇中の約2時間、頭を常にフル回転にしておかなければ物語から置いてかれてしまうからです。ただ座っているだけなのにめちゃめちゃ体力を使いました。
観劇中はいまいち何が伝えたいのかがわからないのが正直なところですが、不思議なことに観劇後には何か心に刺さるものがありました。
「あ、こうゆうことを言っていたんだな。」と腑に落ちるものがありました。
前日の舞台とは違って物語の流れがわからないからこそ引き込まれ、いつの間にか物語とともに時を進めてる自分がいました。
愛や格差社会、人間の欲望について悲劇的かつ残酷に描かれていました。
物語自体は2005年にイギリスの劇作家フィリップ・リドリーが書き下ろしたもので当時の世の中 (イギリスといえばロンドン同時爆破テロですね。。。) を皮肉めいて描いたもののような気もしますが、今の世の中もたいして変わらないような気もします。
世の中はまだまだ貧富の差が広がっています。
貧困と呼ばれる地域に住む人々はお金を得るための手段を選べません。
時には人の道から外れたことをしたり、自分自身を犠牲にしてお金を得たりしています。
彼らはその日を生き抜くことに必死です。
生きるのに耐えれなくなったものは幻覚に頼り、お金があるものは自分の欲望を満たすために生きています。
この作品を見ると17年も経っているのに根本的な問題は何も解決されていないのでは?と感じてしまいます。
私が小学生の頃発展途上国で働きたいと思ってからずいぶん時間が経ちましたが、結局私は今でも変わらない夢を持っています。これは今でも発展途上国と呼ばれる国でその日暮らしを強いられている人がまだまだたくさんいるということを示しているともいえます。結局何も変わってないのです。もしかしたら少しだけ良い方向へ変わっているかもしれません。ただ長い目で見るとそれはまだ第一歩に過ぎないのが現実です。
長い年月をかけても解決されず、今を生きる人に届く物語にとても考えさせられ感動しました。
演出
今回は2階のど真ん中で観劇。
舞台全体を見渡せてとても満足いく席でした。役者さんを近くで見れないのは残念ですが、どの席にいても感じる演者の方々の熱気に圧倒されました。それを感じるだけでも舞台を観にきたかいがありますが、やっぱり私が好きなのは演出なんだなと思いました。
今回は、物語自体が少し残酷なこともあって全体的にとても暗く怖い印象でした。
細かく見せられないところは役者さんの演技と音響さんの技術で観客に想像させることで成り立たせていました。
本当に不思議なことにそこに映像は映し出されてないのに安易に描写が想像できてしまうのです。
なので、視覚だけだったら感じない恐怖も聴覚も合わさることでとても恐怖に感じることもありました。(伝われ!!!!)
人間の特徴をうまく使った演出に脱帽しました。
まさにプロの仕事です。
これだから舞台鑑賞はやめられない!
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