ウズベキスタンの食べ物で驚かされたのは、乳製品の種類の多さ。その中でもヨーグルトが原料となっているウズベキスタンの食べ物を紹介しよう。「え?これもヨーグルトなの?」とびっくりすること間違いなし!
プレーンヨーグルト「カティク」
まずはプレーンヨーグルト。日本で売っているプレーンヨーグルトは、“プレーン”と書いておきながら、寒天やゼラチンで固められたものも見かけるが、ウズベキスタンでプレーンヨーグルトと言ったら、何も入れていない純粋なヨーグルトのこと。「 カティク」と呼ばれている。カティクは砂糖も入っていないので、加糖ヨーグルトを食べ慣れている人は、酸っぱくて食べにくいと感じるかもしれないが、ウズベキスタンでは、長旅で疲れた時に食べると良いとされている。だから、ウズベキスタンに旅行して、ホテルに着いたらまずカティクを食べよう!
塩ヨーグルト「スズマ」
このカティクに塩を加え、水切りしたヨーグルトを「 スズマ」と呼ぶ。スズマはマンティという蒸し餃子に似た料理のソースとしてつけて食べたり、ウグラ(そうめんとうどんの間くらいの太さの麺)の煮汁にたっぷり入れて、麺と一緒に食べたりする。
はじめてスズマを見た時、「これは何?」と聞いたら、「ヨーグルトだよ」と言われたので、スズマだけ舐めてみたら、ものすごくしょっぱくてギョッとしたのを覚えている。皆さんは注意して頂きたい。
日本人にとっては謎の食べ物「クルト」
このスズマをまるめて太陽の下で乾燥させたものが「 クルト」という。白くてまんまるで、見た目がとても可愛い。ウズベキスタンのバザールに行けば、買うことができるだろう。初めてクルトを見た時、お菓子かと思った。「試食してみる?」と言われて食べたら、あまりのしょっぱさにこれまた面食らった。ビールのおつまみに良く食べるらしい。
スズマを乾燥させたものがクルトなので、クルトを水で溶いたらスズマになるかなと思い、ウズベキスタンのバザールから買ってきたクルトに水で溶かしてみたが、舌触りが全然違う得体の知れないものが出来上がった。クルトからスズマを作るのは不可能のようだ。(当たり前か)
塩ヨーグルト「スズマ」を作ってみよう!
家でマンティやウグラを作っても、スズマがないとウズっぽさを味わえないので、今回は以下のレシピを参考に、スズマをヨーグルトから作ってみた。
Сузьма
スズマ(塩ヨーグルト)の材料
- ・プレーンヨーグルト 1リットル
- ・塩 大さじ1杯
スズマ(塩ヨーグルト)の作り方
- ?@ヨーグルトに塩を混ぜる。
- ?Aボウルに1回り小さいざるとクッキングペーパーをセットする。
- ?Bキッチンペーパーの上から?@のヨーグルトを入れ、16〜24時間置いて出来上がり。
作り方は驚くほど簡単だ。
最近日本で人気が出てきている「塩ヨーグルト」は、実はスズマと同じもの。肉を塩ヨーグルトに漬けて柔らかくしたり、下味をつけたり、ソースとして使ったり、色々な使い方があり、話題を呼んでいる。
塩麹より簡単便利?!『塩ヨーグルト』レシピ NAVERまとめ
ヨーグルトはお通じを良くするし、ジャムを混ぜるよりも塩ヨーグルトはずっとカロリーが低いので、ダイエット効果も期待できそうだ。でもこれはウズベキスタンにもあるものだと知っている日本人は、どれくらいいるだろうか。
塩麹よりも経済的な塩ヨーグルト「スズマ」を、皆さんもぜひ作ってみて欲しい。印刷用のレシピはこちら↓↓↓