それなのに、奴の大した自信。
見せてもらうわっ、そう思った時には跳んでいるワタシ。
階段の数段上の位置から、思い切り、男にめがける。
そのまま左のまわし蹴り。
予測通り、躱される。
これはどう?そのまま身体を捻って、右の後ろまわし蹴り。
鮮やかに極まる。
はずが、転がっているのは、ワタシ。
埃っぽいコンクリート床に放り出されている。
なに?
一瞬、何が起こったのか分からない。
キスさせられた床の埃に咽る。
男が半身の構えで、古い映画のように手招きする。
床に突っ伏したまま睨みつける。
男の不敵な仕草に、頭に血が上るワタシ。
顔も拭わず、ひと跳びに起きる。
埃に塗れた身体のまま、半身の男にまっすぐ走る。
勢いのまま前蹴り、連続する。
左脚、右脚、交互に素早く飛ばす。
が、両腕でブロックされている。
構わず蹴り続ける。
男の腕が、少しずつあがる。
息が上がりそうになって、漸く胸の防御があく。
すかさず、左の正拳。
男の胸に極まる。
が、急所は外される。
男が一歩下がって、胸をはたくようにする。
「なかなか、いい動きをする」
「…女…だからって…甘くみない…ことね…」
なめられたくはない、息の間から無理に言葉を発する。
もう一度、思って連続の前蹴りから、今度は男の顔に左まわし蹴り。
極まる、思ったときに左脚がフリーズ。
ハッとして状況を理解する。
男の右手に、左の踝を掴まれている。
動けないっ。
左脚は男の右肩の上。
Y字バランスのワタシ、右脚だけで支えている。
その態勢のまま、右の拳を男の胸にめがける。
体重の乗らない拳を、男が軽く左手でブロックする。
右手は、ワタシの左踝を掴んだまま。
当然、タイトスカートは、左太腿の深いスリット以上に捲れあがる。
stockingと紅いthongは腰まで?き出し。
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