ナースステーションで 夜中 ずっと叫んでいる
おばあさんの声を聞きながらの 一夜が明けた
入院当時から 昼夜が逆転している方らしい
施術前の妙な緊張感からか
ゆっくり眠るという気分でもなかったので
それほど気になることもなかった
むしろ 何と言っているのか理解しようとして
緊張を紛らわせていたほど
当日 10時過ぎに 夫が到着
そこからまた待たされて 11時近くに
やっと お呼びがかかった
このM病院は いくつかの棟に別れている
私が入院した一番古い脳外科の入院棟から
治療をするクリニック棟まで マイクロバスで
いくつかの入院棟を経由して
患者さんをピックアップしながら行く
一般道をまたぐ形になるので いくら近いといっても
病衣姿での移動はダメということだ
PET検査を受けている いつものクリニック棟に着いた
歩いて来た夫と共に 地下の放射線科の受付へ
「前の方の照射時間が 思ったよりもかかっているので
待機室でお待ちくださいね」
そう言われて エレベーターで
クリニック棟の最上階へ案内される
” は? ここはホテル?”って感じで ビックリ!
1泊の人間ドッグや検査の方が泊まるフロアとのこと
エレベーター降りたら フカフカの絨毯だし!
降りて右奥に目をやると 並んだドアの雰囲気で
VIPの方々が泊まるところかな・・・・と
私は当然のことながら
左側の 普通のドアが並んでいる方へ(笑)
普通のビジネスホテルのシングルルームより
ゆったりと広い!
それはそうだ!
車椅子の患者さんでも 楽に移動できるようになってる
清潔なバストイレ 優しい色調の家具が置かれた個室
病室がこんなだったら 快適だったのに・・・
それから1時間近く待たされて ようやく
地下の放射線科からお呼びがかかる
さぁ いよいよだ!!!
何度聞いても「ガンマナイフ」とは
怖い言葉だ!
だって ”ナイフ” ですから(笑)
200本弱の微量のガンマ放射線を
一点に集中して照射することで
患部を治療するというものだ
K先生から 説明を受けたし パンフレットも
いただいてはいたが やはり不安だ
局所麻酔をされ 鎮静剤を打たれる
特殊なフレームを
頭部に4ヶ所ピンを打つ形で固定された
鎮静剤でボーッとしていた間に固定されたフレームは
意外に重くて そのまま立ち上がったりしたら
頭から転びそうなほどだ
フレームをつけた状態でMRIを撮る
あらためて 病変(腫瘍)位置の確認をして
正確な照射範囲・照射線量等の治療計画を
コンピューターで 計算するためだ
MRI撮影が終わると 頭にキャップを被せられ
今度は車椅子で また 最上階の待機室へ
「ここで昼食をとっておやすみになっていて下さいね。
時間が来たら お呼びしますので。」
” はい?
フレームが顔の真ん前に来ているのに
この状態で 食事ですか?”
頭が装着されたフレームの重さで
文字通り グラグラしていた
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