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2012年10月04日
映画好きなら「うほほいシネクラブ」 街場の映画論 内田 樹 文春新書 楽しめますよ!!映画に遊び、映画に学べ!!怒濤の187本! 圧巻の400頁!!
映画好きなら「うほほいシネクラブ」
街場の映画論 内田 樹 文春新書 楽しめますよ!!
映画に遊び、映画に学べ!!
小津安二郎、宮崎駿からイーストウッド、「冬ソナ」まで
怒濤の187本! 圧巻の400頁!!
内田樹(うちだ たつる)と読みます。
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。
神戸女学院大学大学院文学研究科名誉教授。
東京から関西へ都落ちして、一時はかなり落ち込んでたらしいです。
ご自身が何処かで、そんなことを書いていたような。
でも、関西で見事に開花!!
著書も「街場の教育論」ミシマ社など「街場・・・」シリーズが評価されて、
一気に有名になられた方です。
僕は映画好きなので、この本を買ってみました。
「街場の教育論」は買ったけど、まだ読んでいません。
合気道の達人で、女学院でも合気道部の顧問をされていたとか。
僕自身は柔道と太極拳を少したしなんだことがあるので、
武道が好きな人はなんとなく信用してしまいます。
武道には求道者の姿勢が必要なんですよね。
ところが、この本のタイトルは「うほほい」です。
まあ、その軽さというか、無責任の自覚具合にも惹かれました。
400頁で187本!!
計算すれば、一作品あたり2頁から3頁です。
これは良いですよ。
何が良いかといえば、いつ読み始めても、
適当なところできっちり読了できる!!
昼休みに箱入り弁当を食べながら、
箸で頁を捲って、大体4作品から5作品分の解説というか、
語りを読んでいきました。
とても楽しく充実した時間でした。
1ヶ月から2ヶ月くらい?
昼休みが楽しみ。
この本がキッカケでビジネスデイの昼休みは
弁当&新書読書のスタイルが定着してしまったのでした。
メッチャ気分転換できて
仕事も能率が上がりました。
なんせ「うほほい」ですから!
でも「うほほい」なので、
「それはちゃうやろう!」とか
「そうそう、それが言いたかったんや!」
「僕の言いたかったことを巧いこと書いてはるわ!」なんて
軽い気持ちで、突っ込みを入れながら、
ちょっと、文化的な気分に浸れます。
たとえば、こんなかんじです。
『映画はただ一つのことしか扱っていません。それは『ロケンロールへの愛』です。ロケンロールは20世紀のアメリカ人が誰にも気兼ねすることなくそれに対する無条件の愛を信仰告白することが許された唯一の対象でした。ロケンロールこそ、1945年以後のアメリカ人が肌の色を超え、信教の違いを超え、階級を超え、政治的立場を超えて一つに結びついたたった一度だけの歴史的経験だったのでした。』
『ブルースは黒人の音楽であり、カントリーは中西部の白人の音楽であり、ポップスは中産階級の音楽であり、ラップは被抑圧階級の音楽であったからです。そのようなきびしい社会集団ごとの境界線がすべての文化財を乗り越え不能な仕方で切り刻んでいる中で、唯一『ロケンロール』だけは『ヒップ』なアメリカ人であると自己申告しさえすれば誰もが『自分のための音楽』として認知することのできる『開かれた音楽』だったのでした。』
『そのような文化的な『入会地』は21世紀のアメリカ社会には存在しません。だから、アメリカ人たちは今万感の哀惜を込めて、ヘアスプレーで固めた髪の毛をロケットのように天に突き上げ、リーゼントを決めた兄ちゃん、姐ちゃんが底抜けに陽気なダンスをすることができた『ケネディーが大統領だった時代』を目を潤ませながら回顧しているのです。』
何の映画のことか分かりました?
分かった人は余程の映画好きですね。
2007年の『ヘアスプレー』の解説です。
1988年のジョンウオーターズ師匠の『ヘアスプレー』のリメイクです。
内田先生が師匠と呼ぶフィルムメイカーは
小津安二郎とジョンウオーターズの二人だけだそうなので、
かなり、思い入れが激しそうですね。
自分が知っている、見たことのある映画の解説には成る程と唸り、
見たことのない映画の解説には激しく興味を揺さぶられます。
楽しいですよ。
内田先生が、
ときどき、修行のように、興味を持った映画を仕事の合間に時間を作って
一生懸命に見ておられることに感動を覚えました。
そして、時には、外した感満載のなか、それをぼやいているような感想もあったりして
人間的な一面も垣間見れて、たのしかったです。
街場の映画論 内田 樹 文春新書 楽しめますよ!!
映画に遊び、映画に学べ!!
小津安二郎、宮崎駿からイーストウッド、「冬ソナ」まで
怒濤の187本! 圧巻の400頁!!
内田樹(うちだ たつる)と読みます。
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。
神戸女学院大学大学院文学研究科名誉教授。
東京から関西へ都落ちして、一時はかなり落ち込んでたらしいです。
ご自身が何処かで、そんなことを書いていたような。
でも、関西で見事に開花!!
著書も「街場の教育論」ミシマ社など「街場・・・」シリーズが評価されて、
一気に有名になられた方です。
僕は映画好きなので、この本を買ってみました。
「街場の教育論」は買ったけど、まだ読んでいません。
合気道の達人で、女学院でも合気道部の顧問をされていたとか。
僕自身は柔道と太極拳を少したしなんだことがあるので、
武道が好きな人はなんとなく信用してしまいます。
武道には求道者の姿勢が必要なんですよね。
ところが、この本のタイトルは「うほほい」です。
まあ、その軽さというか、無責任の自覚具合にも惹かれました。
400頁で187本!!
計算すれば、一作品あたり2頁から3頁です。
これは良いですよ。
何が良いかといえば、いつ読み始めても、
適当なところできっちり読了できる!!
昼休みに箱入り弁当を食べながら、
箸で頁を捲って、大体4作品から5作品分の解説というか、
語りを読んでいきました。
とても楽しく充実した時間でした。
1ヶ月から2ヶ月くらい?
昼休みが楽しみ。
この本がキッカケでビジネスデイの昼休みは
弁当&新書読書のスタイルが定着してしまったのでした。
メッチャ気分転換できて
仕事も能率が上がりました。
なんせ「うほほい」ですから!
でも「うほほい」なので、
「それはちゃうやろう!」とか
「そうそう、それが言いたかったんや!」
「僕の言いたかったことを巧いこと書いてはるわ!」なんて
軽い気持ちで、突っ込みを入れながら、
ちょっと、文化的な気分に浸れます。
たとえば、こんなかんじです。
『映画はただ一つのことしか扱っていません。それは『ロケンロールへの愛』です。ロケンロールは20世紀のアメリカ人が誰にも気兼ねすることなくそれに対する無条件の愛を信仰告白することが許された唯一の対象でした。ロケンロールこそ、1945年以後のアメリカ人が肌の色を超え、信教の違いを超え、階級を超え、政治的立場を超えて一つに結びついたたった一度だけの歴史的経験だったのでした。』
『ブルースは黒人の音楽であり、カントリーは中西部の白人の音楽であり、ポップスは中産階級の音楽であり、ラップは被抑圧階級の音楽であったからです。そのようなきびしい社会集団ごとの境界線がすべての文化財を乗り越え不能な仕方で切り刻んでいる中で、唯一『ロケンロール』だけは『ヒップ』なアメリカ人であると自己申告しさえすれば誰もが『自分のための音楽』として認知することのできる『開かれた音楽』だったのでした。』
『そのような文化的な『入会地』は21世紀のアメリカ社会には存在しません。だから、アメリカ人たちは今万感の哀惜を込めて、ヘアスプレーで固めた髪の毛をロケットのように天に突き上げ、リーゼントを決めた兄ちゃん、姐ちゃんが底抜けに陽気なダンスをすることができた『ケネディーが大統領だった時代』を目を潤ませながら回顧しているのです。』
何の映画のことか分かりました?
分かった人は余程の映画好きですね。
2007年の『ヘアスプレー』の解説です。
1988年のジョンウオーターズ師匠の『ヘアスプレー』のリメイクです。
内田先生が師匠と呼ぶフィルムメイカーは
小津安二郎とジョンウオーターズの二人だけだそうなので、
かなり、思い入れが激しそうですね。
自分が知っている、見たことのある映画の解説には成る程と唸り、
見たことのない映画の解説には激しく興味を揺さぶられます。
楽しいですよ。
内田先生が、
ときどき、修行のように、興味を持った映画を仕事の合間に時間を作って
一生懸命に見ておられることに感動を覚えました。
そして、時には、外した感満載のなか、それをぼやいているような感想もあったりして
人間的な一面も垣間見れて、たのしかったです。