俳優の小泉孝太郎(37)が、10日に放送されたテレビ朝日系トーク番組『徹子の部屋』(毎週月〜金12:00〜12:30)にゲスト出演し、"総理の息子"の苦悩を告白しました。
最近では「仕事をする上での気持ちが大きく変わった」という小泉。
2002年に『初体験』(フジテレビ系)や『ナースマン』(日本テレビ系)でドラマデビューを果たし、以降も数々の作品で俳優としての経験を積んできた小泉だが、父・純一郎が現役の内閣総理大臣だったことから"総理の息子"としての重圧や葛藤にも悩まされたとのことです。
その当時の心境について、小泉は「20代のころは今よりも父の存在が大きかったです」と正直に語りました。
自身の実力不足を自覚しながらも、「やっぱり地に足がついていないというか」。
30代になってようやく気持ちの整理がつくようになり、「少しずつ自信がついてきたことによって、何か気持ちも変わって来たんじゃないですかね」と自己分析しました。
そんな苦境に立たされながら何よりも感謝しているのは、父が俳優の道を反対しなかったことみたいです。
「思い切って挑戦してみればいいじゃないか」と背中を押してくれた言葉がその後の原動力となり、「本当に僕は幸せでした。好きなことをやらせてくれた」としみじみと語っていました。
小泉が俳優業に挑んだのは、「この世界で頑張れば、いずれ自分がおじいちゃんと呼ばれる歳になった時に"小泉孝太郎"として見てくれるんじゃないか」という思いがあったから。
一人の自分として勝負ができる世界は、"総理の息子"である小泉にとって憧れの場所だったといいます。
2013年、自身の境遇が思わぬ形で実を結び、NHK大河ドラマ『八重の桜』で徳川慶喜役に起用され、権力者の孤独や苦悩を父の姿と重ね合わせて演じました。
「時代は違っても、自分の生い立ちが無駄になることはないんだな」と実感し、「覚えておけば、いつか使える時が来る」と今では役者の貴重な経験として捉えているとのことです。
この日は、今晩最終回を迎えるドラマ『エイジハラスメント』(テレビ朝日系21時〜)の宣伝を兼ねての出演。
原作者で脚本を担当した内館牧子が、小泉に「ぜひ言ってもらいたい」というセリフが盛り込まれているといいます。
小泉は「思い切って言いました」と撮影を振り返りながら、晴れやかな表情を浮かべて「一世一代の決心を込めて」と語りました。
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