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2011年06月28日

ダウ理論とは~投資の基本的原則

ダウ理論とは6つの基本法則にしたがって記された投資における根本的な原理を示した理論です。ダウ・ジョーンズ社創設のダウ氏が考案されたこの理論について本日は迫っていきたいと思います。ダウ平均以外の市場にもそのエッセンスは有効かつ絶対的な位置づけに存在しておりますのでその基本をまずは押えておきたいところです。


【6つの基本法則】

?@平均は全ての事象を織り込む

?Aトレンドは3種類のトレンドから形成される

?B主要トレンドは3段階から形成される

?C平均は相互に確認すべきである

?Dトレンドは出来高でも確認すべきである

?Eトレンド転換は明白なシグナルが出るまで継続する

※ここでうい平均とはダウ平均をさしているがチャートが存在するものは全てにあてはります。


?@平均は全ての事象を織り込む
市場は需給関係、ファンダメンタル、テクニカルな要因など様々な事象を織り込んで相場が形成されているということ。

?Aトレンドは3種類のトレンドから形成される
ダウはトレンドを大きく主要トレンド、二次的トレンドと小トレンドとに分類している。主要トレンドは1年以上のトレンドを指し二次的トレンドはその間に形成される調整局面を示し約1ヶ月から3ヶ月の期間となる。また調整の目安として1/3(33%)戻し、2/3(66%)戻し、1/2(50%)戻しなどが上げられる。小トレンドは二次的トレンドの間に形成され戻りの目安も上記の戻りが基本的なめやさうとされる。

?B主要トレンドは3段階から形成される
1段階目は悪材料、好材料などが既に市場に織り込んだとして市場に参加してくる人々の動き基本的には逆張りとなります。2段階目は急激な価格変動を伴って市場が動き出しトレンドフォローのトレーダーが参加してくる段階となります。そして最終の3段階目はTV、新聞などのメディアで市場の状況が一般投資家の目に触れ天井、大底を形成するとしています。
この基本はデイトレードする際に非常に役立ちます。動きの無いところではトレードすべきでないことを示唆しており、まさにその通りの原則です。

?C平均は相互に確認すべきである
ダウは工業平均と鉄道平均について言及しており、その相互のトレンドが明確に一致してはじめて上昇トレンドなのか下降トレンドなのかを判断すべきとしている。為替市場においてもこの相関性を熟知しているかいないかで大きくトレードのパフォーマンスが変わってきます。投資において一方的な解釈で物事をすすめるべきでないことを示している基本原則です。

?Dトレンドは出来高でも確認すべきである
上昇トレンドの際には出来高の増加に伴って価格が上昇し出来高の減少にともなって価格は下落するとしている。下降トレンドはその逆の出来高の増加に伴って価格が下落し出来高の減少に伴って価格は上昇することになる。為替において全体の出来高をしる術はほとんど皆無に近いですが各FX会社が自社の顧客ポジション状況などを提示してくれている会社さんも存在しておりますので参考程度に利用するのもありかもしれません。またシカゴIMFポジション状況なども参考になるところです。

?Eトレンド転換は明白なシグナルが出るまで継続する
投資において非常に難しい判断となるのがトレンド転換のサインですが、このダウの提訴する”トレンド転換は明白なシグナルが出るまで継続する”は真実であり投資において利益を最大限に追求するためにも必要不可欠の要素です。ただシグナルの基準はトレードを行う個人にゆだねられるところが曖昧な点となります。

トレードを日々行っているとつい忘れてしまうダウ理論。相場に迷ったときは今一度原点に戻ってみるのもいいですね。
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