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ロバート・B・パーカー(著)菊池光(翻訳)「初秋」




村上龍のエッセイかなんかで出てきた(対談もしていたと思う)ので気になって買ってみたら、これがとても良い本だった。
意識しているわけじゃないんだけど最近ハードボイルド小説をよく読んでいる。30歳過ぎてそういう感じになってきたんだろうか?

ロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズと言われても別にピンとこず、読むのは初めてだった。タフな私立探偵のスペンサーが裏稼業の人間ともつるみながら事件を解決する、いわゆるハードボイルド小説。

特にこの『初秋』を褒めていたのでこれを買ったのだけど、ハードボイルド小説としては異色作として賛否ある感じになったらしいが、傑作であることは間違いないと思う。
放任というか無関心な両親の離婚に関する駆け引きに使われるうちに心を閉ざした少年を、食事や服装からボクシング、ウェイトトレーニング、大工仕事などで自立に導きながら依頼主でもある親の裏側を探り、ハードボイルドな見せ場もありながら、少年の成長を描く。
うん、素晴らしい小説でした。
「こんな父親が欲しかった」とかいうとちょっと違う感じもしますが、タフで、強くて、ユーモアがあって、アウトローな要素もある。主人公を自分と重ねると同時に、そこに父親像を見るというのもハードボイルド小説ファンの心理ではあると思うんですよね。

スペンサーシリーズ、しばらく追いかけよう。昨日2冊買ってきたし。


追記
久々に読みたいんだけどkindle版が無い......英語の勉強がてら英語で読むかぁ。

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