彼女は、日頃から注目している論客で、非常に論理的で
かつ、歴史認識がしっかりしている保守のリーダーである。
彼女にしても「北方領土問題」は非常に難しいと言う。
2019.06.06 (木)
「 北方領土奪還のときは必ず来る 」
『週刊新潮』 2019年6月6日号
日本ルネッサンス 第854回 櫻井よしこオフィシャルサイトより
ビザなし交流で北方領土を訪れた衆議院議員、丸山穂高氏の言動は論外だが、総じて北方領土の現状についての国会議員、とりわけ野党議員の認識の貧しさには驚くばかりだ。
ビザなし交流は平成4(1992)年に始まった。日露双方が年間600人を上限に参加できる。日本からの訪問者は元島民の皆さんと親族、返還運動関係者、報道関係者、国会議員などである。
議員は各党から選ばれるが、自民党のように大きな政党の議員は中々順番が回ってこない。あくまでも一般論ではあるが、自民党議員は北方領土訪問団の一員に選ばれるまでに部会などの勉強会でそれなりの勉強をすると、東海大学教授の山田吉彦氏は指摘する。
(中略)
では日本ができることは何か 。丸山氏の暴言のような「戦争」でないのは言うまでもない。
外交感覚を研ぎ澄まし、世界情勢をよく読み機会を待つことではないだろうか。ソビエト連邦崩壊の好機をとらえたのが西ドイツだった。ベルリンの壁の崩壊と世界史の大転換を巧みにとらえ、ドイツ統一を果たした。
あのとき、好機は日本にも与えられていた。しかしわが国の外交官は全く、その好機を掴めなかった。だが、必ず、チャンスはまた巡ってくる。 情勢の大変化でロシアが困窮に至るときである。
それまでじっと私たちは見詰め続け、 好機を窺い続けることだ。国家として長い闘いを勝ち抜く気力と気迫を持続することだ。
徳川家康が、日本の覇権をじっと待ち、織田・秀吉に仕え
好機をとらえて、天下統一を果たした。
現在の日本の状況下では、この家康のやり方でじっと好機を
待つしかないらしい。
それだけの気力と忍耐が、果たして、日本の政治家は
持ち得るのであろうか?
安倍政権でさえ、この始末である。
先息は、非常に困難な道であると、言わざるを得ない。
プーチン政権が崩壊する時期をじっと待つしかないのかもしれない。
BY いいとこどり
【このカテゴリーの最新記事】
- no image
- no image
- no image
- no image
- no image