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佐賀県鳥栖市に拠点をおく「短歌文学会」を紹介するブログです。短歌の楽しさ・魅力をみなさんと共有できたらと思っています♪管理者は、3代目主宰者の娘であり、文学会会員のaquaです。
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2015年10月03日

烏瓜・からすうり

画像 1681.jpg
事務局の庭の楓に絡んだ烏瓜の実が
真っ赤に色づいたと写真が届きました。

烏瓜は、ウリ科、カラスウリ属の多年性蔓草で、
雌雄異株です。

本州、四国、九州の藪などに自生しています。
六、七月に白いレースのような糸状に
細かく裂けた花が咲き、
秋になって真っ赤に実が熟します。

名の由来は、『大言海』の
「熟すれば烏好みて食へば名とす」
が通説のようです。

大黒さまの顔に似ている種を洗って
大事に紙につつみ招福を願って遊んでいたと
父に聞いたことがあります。

IMG_3510大黒さま.jpg
(写真:今朝採れた種。本当に大黒さまの顔みたいですね)

IMG_0806大黒さん.jpg
(写真:「長崎街道まつり」の時撮影した大黒様とのことです。)

果肉を「荒れ止め」として化粧水にしたり、
塊根から採った澱粉を「天瓜粉」の代用として
汗知らずに使ったり、
黄疸、利尿、催乳などに用いたそうです。
(参考:『植物短歌辞典』『語源辞典』『ブリタニカ百科事典』)

では、短歌を三首あげておきます。

若山牧水(『くろ土』)
からす瓜はひのぼりゆきて痩杉のこずゑに赤き実をたらしたり

窪田空穂(『さざれ水』)
この家の檜葉にからまる烏瓜赤く熟れしが塀越えて見ゆ

碇  弘毅(歌誌『姫由理』)
冬枯れの楓に絡みからからと烏瓜の実ひからびて鳴る


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Posted by スーパーコピー時計 at 2020年05月08日 18:47
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