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Windows8.1 パーティションを移動してHDD領域の余りを使う

2015年02月28日

pic0047.jpg

新しいHDDにWindows8.1環境を復元する -続きの続き-


こんにちは、ハニービーンです。
Windows8.1 システムイメージバックアップから復元されないもの で、システムイメージバックアップを使ったHDDの引っ越しをして、前回 Windows8.1 回復パーティションとOEMパーティションを復元する で、内容が空のパーティションの復元をしました。


これでほぼOKなのですが、まだ、HDD末尾にある未割り当て領域がもったいないので、これをなんとかしたいところです。

今回は、この未割当領域を有効活用するために、パーティションの移動を行って見たいと思います。

HDD末尾の未割り当て領域


システムイメージバックアップを使ってHDDの引っ越しを行う場合、パーティション構成がそっくりそのまま復元されます。

そのため、元のHDDより小さい容量のHDDにはイメージを適用できず、大きい容量のHDDでは、末尾に未割当て領域が残ります。
img47_01.jpg

末尾の16.91GBを活用したいのですが、Dドライブとの間に回復パーティションが挟まっています。

この状態のまま、Dドライブとは別の、Fドライブなどにすることも出来ますが、細切れになるので、Dドライブに付けたいところです。

そのためには、間にある回復パーティションを、末尾の方へ移動しなくてはなりません。

パーティションの移動方法


パーティションの移動を行うには、2つの方法が考えられます。
Windows8.1 の標準機能で行う方法

標準機能で行う場合「ディスクの管理」と「Diskpartコマンド」の組み合わせになりますが、文字通りパーティションの移動をする機能はありません。

パーティションの削除、拡張、縮小、作成等の機能を組み合わせて実現することになります。
フリーソフトを使う方法

パーティション操作用のフリーソフトの中には、パーティションの移動機能を備えたものもありますので、それを使えば簡単に実現できます。

フリーの多機能パーティション操作ツールの例
MiniTool Partition Wizard Free
EaseUS Partition Master Free

ただし、インストールが必要なソフトなので、ソフトをなるべくインストールしたくない場合は、標準機能で行う方法を選んでも良いかも知れません。

パーティションの移動・標準機能編


手順の概要は以下の通りです。
(1) 回復パーティションを削除する
(2) Dドライブを、回復パーティションのサイズ分を残して、拡張する
(3) HDD末尾に回復パーティションを作成する

なお、この方法では前回 Windows8.1 回復パーティションとOEMパーティションを復元する の記事で作成した、回復パーティションのバックアップファイル pbr.wim を、手順(3)で使用します。

回復パーティションを削除する

回復パーティションを削除する前に、サイズを確認します。スタートボタンを右クリックして「ディスクの管理」を起動します。
img47_02.jpg
回復パーティションのサイズを確認、ここでは13.77GBです。

コマンドプロンプト(管理者)を起動し、Diskpartコマンドで、回復パーティションを選択します。
diskpart
list disk
select disk 0
list partition
select partition 7
img47_03.jpg

Delete コマンドで削除します。特殊パーティションなので override が必要です。
delete partition override
img47_04.jpg

回復パーティションが削除されました。 ディスクの管理で見ると、このようになります。
img47_05.jpg

Dドライブを、回復パーティションのサイズ分を残して、拡張する

ディスクの管理で、Dドライブを右クリックし「ボリュームの拡張」を選択します。
img47_06.jpg

ボリュームの拡張ウィザードが始まります。最大ディスク領域まで拡張します。
img47_07.jpg

このように、DドライブがHDDの最後まで拡張されます。
img47_08.jpg

Dドライブを右クリックし、今度は「ボリュームの縮小」を選択します。「縮小する領域のサイズ」が13.77GBになるように、14100MBを指定します。
img47_09.jpg

ドライブの末尾に13.77GBの空きが出来ました。
img47_10.jpg

HDD末尾に回復パーティションを作成する

ドライブ末尾の空き領域に回復パーティションを作成します。コマンドプロンプト(管理者)からDiskpartコマンドで以下を実行します。
create partition primary
format quick fs=ntfs label="PBR_DRV"
assign letter="P"
gpt attributes=0x8000000000000001
set id="de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac"
img47_11.jpg

回復パーティションが作成され、ドライブレターPがアサインされます。ここに事前に作成したバックアップを復元します。
Dism /apply-image /imagefile:D:\pbr.wim /index:1 /ApplyDir:P:\
img47_12.jpg
ここではバックアップがD:\にあるものとします。

書き込みが終了したら、Diskpart で partition 7 を選択して remove letter="p" と入力し、P: のアサインを外します。

回復ドライブの作成を開いて(コントロールパネル>システムとセキュリティ>ファイル履歴>回復>回復ドライブの作成)、回復イメージが認識されているか確認します。
img47_13.jpg
「回復パーティションをPCから回復ドライブにコピーします」のチェックが入ればOKです。

パーティションの移動・フリーソフト編


手順の概要は以下の通りです。
(1) 回復パーティションをHDD末尾へ移動する
(2) Dドライブを拡張する

回復パーティションをHDD末尾へ移動する

ここでは MiniTool Partition Wizard Free を使います。EaseUS Partition Master Free でもほぼ同様です。

MiniTool Partition Wizard Free を起動して、Launch Application をクリックして開始します。
img47_14.jpg

このように表示されます。使い方が直感的にわかる操作画面です。
img47_15.jpg

回復パーティション(PBR_DRV)を右クリック、Move/Resize を選択します。
img47_16.jpg

パーティションの絵を、左端から右端へ、マウスでクリックしながら動かして、OKをクリックします。
img47_17.jpg

これで回復パーティションを移動する操作が予約されました。実際にはまだ実行されていません。後からまとめて実行します。

Dドライブを拡張する

次に、Dドライブを右クリックして、Move/Resize を選択します。
img47_18.jpg

今度は、パーティションの絵の右端をクリックしながら右へ動かして、パーティションを拡げます。右端まで拡げてOKをクリック。
img47_19.jpg

2つの操作を予約しました。左上の Apply をクリックして、実行します。
img47_20.jpg

データのコピー動作が入るので、少し時間がかかります。
img47_21.jpg
完了したら、PCを再起動します。

ディスクの管理から、結果を確認します。
img47_22.jpg
Dドライブが拡張され、未割り当て領域がなくなっています。

回復パーティションの内容が正しいか、回復ドライブの作成で確認します。
img47_23.jpg
内容もOKです。

回復パーティションのように属性が特殊なパーティションを、フリーソフトを使って移動しても問題ないことがわかりました。

フリーソフトを使った方法の方が、作業が断然簡単で楽です。入れておいて損のないソフトですし、こちらの方法がお勧めです。

シェアしていただけると大変うれしいです。

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posted by ハニービーン at 14:27 | レビュー
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