Windows7からWindows10へのアップグレード
こんばんは、ハニービーンです。
機種は、acer Aspire M5-481T です。
Aspire M5-481Tは、いわゆるウルトラブックで、core-i5、4GBメモリ、128GB SSD、薄い筐体なのに光学ドライブを搭載した、なかなか優れもののマシンです。MSオフィスがついてませんが、これで当時5万円以下だったのはお買い得です。
2012年の機種ですが、core-i5にSSDなので動作も速く、まだまだ使えそうなマシンなので、Windows10にしておきたいのも分かります。
我が家では こちらの記事 でLet'sNote CF-J10をWindows7からWindows10にアップグレードしたことを紹介しました。
このときの経験があるので、なんとかなるだろうと思って臨みました。
若干のハードル
アップグレードにあたり、いくつかのハードルがあります。
メーカーサポート
その一つは、CF-J10のときもそうだったのですが、メーカーとしてはWindows10へのアップグレードをサポートしていない点です。
Acer社のHPを見ると、M5-481TはWindows8.1へのアップグレードはサポートされていますが、
Windows10へのアップグレードはサポートされていません。
これはCF-J10のときと似た状況で、Windows7で出荷されたものを一つアップグレードするのはサポートするが、さらにアップグレードする場合はサポートしない、とういのが メーカーの姿勢です。
その一方で、 マイクロソフト社としては、Windows7をWindows10にアップグレードできる、としているわけですから、ユーザーとしては戸惑うことになります。
結局、アップグレードは可能だが、自己責任で行う、ということであり、その判断はある程度のPCスキルが要求されます。実家でも私に依頼したのはその点が理由だったようです。
今回のケースの結論としては、メーカーHPのサポートページからドライバーを調べると、ドライバーは汎用品しか使われていないようです。
CF-J10の場合は、Panasonic製のドライバーがいくつか使われており、そのアップデートについて自力で解決する必要があったわけですが、今回はそのような必要がなく、単純なアップグレードが可能であると判断しました。
PCの運用環境
二つ目は、実際にアップグレードの作業を行う際に、我が家の環境と大きく異なるPC運用環境である点が懸念されました。
具体的には、我が家では外付けHDDがあり、必要に応じてシステムイメージバックアップを作成するなど、不測の事態に備える手段がありますが、実家にはありません。
まあ、大半の普通の家庭では、システムイメージバックアップを取ったりしないものだと思いますが・・
また、当然? システム修復ディスクも作ってなかったりします。
なので、人様のPCでもあるし、この環境で作業して大丈夫か・・との不安がありました。
幸い自分のCF-J10を持って行っていたので、
・クリーンインストールではなくアップグレードできそう
・CF-J10に共有フォルダを作り、ファイルをバックアップできる
ということで、作業を実施することにしました。
アップグレード作業
通常と異なる作業場所のため、以下は残念ながら画面キャプチャーがありませんので結果だけお伝えします。
アップグレードの前に、本来必要な作業ではありませんが、
・不要なユーザーファイルをなるべく削除を行いました。
・使っていないアプリケーションをアンインストール
・ディスクチェック
そして、Windows Updateからアップグレードを開始し、すべてを引き継ぐ設定で(デフォルトでそうなっています)実行します。
しばらく待つので、その間に食事に出かけました。
Windows10のインストールが済むと、初期設定になりますが、 CF-J10の場合 と同様、いくつかの設定はデフォルトを避けます。
そして、さらにしばらく待つと、無事Windows10が起動しました。
ドライバー類は、すべて一般的なメーカーのものが使われていますが、自動的にバージョンが新しくなっていて、Windows10アップグレードはよくできていると感じました。
念のため取って置いたバックアップも出番なく、これなら特にスキルがなくても実行できそうです。その判断がネックですが・・。
なお、ドライバーはOKでしたが、一部のacer社製ユーティリティソフトは、互換性がないとのことで自動的に削除されました。通常使用においては特に問題ない範囲でしたが。
結論:acer Aspire M5-481T は問題なく Windows10 にアップグレードできました。
余談・日本のPC普及事情
実家の後期高齢者の親もノートPCを使っているくらいですから、自宅でPCを使っている人は多いだろうな、と思います。
個人的な実感としては、60歳代以上でもPCを使ったメールのやりとりができる方が大半であると感じますし、それ以下の年代であれば自宅にPCがある人がほとんどではないでしょうか。
具体的な数字として、PCの家庭普及率がどれくらいかな、と思っていたら、総務省のデータがありました。約80%のようです。
しかし、同時に、PCに「そこそこ詳しい」人はそう多くはない、とも感じます。
若者が調査対象ではありますが、日本人のITスキルについて、こんな記事がありました。日本の中学生のPC所持率が圧倒的に低いようです。
パソコンを持たない若者 : データえっせい
たしかに、知人宅にお邪魔すると、Windows7のPCを自力でWindows10にアップデートしてある率は非常に低いですし、PCはあるけど普段はあまり使っていない、という家も多いです。
一方で、仕事がら、日ごろアメリカ人と接する機会がありますが、彼らは自宅のPCをWindows10にしたよ、というような話をよく耳にします。
マイクロソフト社や各メーカーは、世界の国々のITスキルを前提としてものごとを進めますので、それがそのまま日本に持ち込まれるとギャップがあります。
そのような日本のユーザー事情を考えると、Windows10へのアップグレードはよくできているな、と感じる一方で、もう少しメーカーサイドでユーザーを支援しないと、Windows10化は日本ではなかなか進まないのではないか、と思いました。
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