南海汐見橋線の西天下茶屋駅から岸里駅にかけて商店街が続いています。以前は活気のある商店街でしたが、いまではすっかり寂れてしまいました。柳通りの短い部分は西天銀座と呼ばれていました。NHKの朝ドラ「ふたりっ子」の舞台にもなりました。朝ドラ放映中には、ドラマ出演のメンバーがこの商店街にやってきたりもしました。我が家には、その時にもらったオーロラ輝子のサインが今でもあります。
火曜の深夜にMBSで放送している「ごぶごぶ」という番組で、ダウンタウンの浜田と東野の二人がが西天下茶屋の駅から商店街を歩いて、街の人に話しかけてまわる場面が紹介されたこともあります。
もともとは、戦後の闇市だったようで、闇市の取り締まりの警官が殺害されるいう事件もあったようです。
大阪市内の旧部落の地区は、大規模な再開発が行われて、きれいな街に生まれ変わっています。この天下茶屋などの界隈は、部落とは関係なかったために、逆差別のような取り扱いをされて、開発から取り残され、昔のままの雰囲気が残っています。
西成区というと、釜ヶ崎のイメージが強いですが、戦前には船場のお金持ちの別荘もあったようなところです。昭和30年代まで、廃墟となった洋館がそのまま残されていたり、馬を飼っている農家がいたり、広い田園風景があったりしました。