しげのです。
今日はコードの回転についてお話しようと思います。
ちょっとおさらい
以前、 トライアドのお話 をした時に、
コードの構成音(Root, 3rd, 5th)は並び順が変わっても 組合せが同じなら同じコード だとお話しました。
わかりやすく、Cコードでお話すると、
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Cは「ドミソ」ですね。
これが、 ミソドになっても、ソドミになっても、同じC。
そう、ただこれだけの話なんです。
これは、 マイナーでも同じ。
(▲クリックで画像拡大)
この図はCmの例。
と、以前はこの辺まではお話してましたね。
今日はもう少し進んだお話を…。
並び順が変わっても、考え方を変えるな!
(▲クリックで画像拡大)
これね…
あなたがもし真面目な性格だったり、
コード勉強の初心者だったりしたら、
例えばCを回転させて、
C=ミソド
の並びになったときに、
CなのにC/Eのように真面目に考えてしまうかもしれません。
中にはこの並びになった時に、
わざわざ読み方をC/Eに変えて説明している教則本やサイト があります。
こんなこと 考える必要はありません。
これは説明している人がややこしくしているだけです。
「ドミソ」の 組合せ だったら、
「ミソド」でも「ソドミ」でも同じ、 Cのままでいい んです。
もしあなたがピアニストだったら、
この譜面には右手しか書いてませんが、
左手でドを弾いていたら結果は"C"ですよね?(笑)
大切なのは、譜面にCと書いてあるか?C/Eと書いてあるか?ではありません。
ぶっちゃけ音楽理論として正しいかどうか?も関係ないんですね。
並びが変わってもCはC。
呼び方なんて関係ないんです。
回転コードは実際はこう使われる
コードの回転系は実際、このように使われます。
(▲クリックで画像拡大)
例えばこの図のように、 C-F-G というコード進行があったとします。
これを、回転を全く使わずに元の組み方(1-3-5)のまま弾くと、
ハーモニーの 音域が大きく変化 してしまいます。
これを、 コードは進行する が、ハーモニーの 音域をあまり変えたくない 時、
このように回転系でコードを出してあげます。
・・・・・・
「ふーん・・・・。」
てなりそうですね(笑)
これが何に役に立つか?って話なんですけど…。
- コードが組みやすくなる
- 他のパートとぶつかりにくくなる
- ボーカルが歌いやすくなる
これは一例ですけど、
このようなメリットがあるんです。
とは言ってもこれは時と場合によりけりで、一概には言えません。
あなたのセンスで使い分け方を学んでいって欲しいと思います。
亜種…?
コードを回転させていくと、
別のコードと同じになること ってよくあります。
例えばC6とAm7。
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こうして見てみると、まず 構成音が同じ なんですよね。
で、違いは何か?っていうと、、、
ルート音 です。
実際はベーシストがルート音を弾いてくれたりするので、
特にルート音は気にしなくてもバンドアンサンブルとして成立します。
(ピアノ1台で伴奏するなら弾いてあげた方が曲の雰囲気は相手に伝わりやすいと思います。)
それよりもこういう時は、
ルート音と同じ位気にした方がいいのが、
トップノート です。
その曲の雰囲気などにもよりますが、
トップノートをどの音にするか?で アンサンブル だったり、
ボーカル目線から見た "歌いやすさ" に大きく影響します。
そいういう考え方からよくよくコードの回転を考えてみると、
ぶっちゃけC6でもAm7でも どっちでもいい ということに(笑)
まとめ
さて、回転コード、いかがでしたか?
- 構成音の並び順が変わってもコード自体は同じ、という考え方でOK
- 回転を駆使するとアンサンブルを整えやすい
- 同音異名があっても、気にするのはルート音とトップノートだけでOK
ざっくり言うとこんな感じです。
回転系コードは、特に回転系として意識しなくても、
あなたが上達していくと 自然と回転系の方が使いやすくなってくる はず。
ここまでお話ししたのをひっくり返すようですが、
回転系なんてわざわざ練習しなくても、ほっとけば勝手に使うようになると思いますよ(笑)
応援していますね!