2012年01月16日
「戦略プロフェッショナル」 三枝 匡
ハイテク・ベンチャーがつまずく時は、技術開発で負けるというよりは、生産技術や営業体制で負ける場合のほうが圧倒的に多いようです。市場が成長するに従って競争のポイントが移っていくことに、なかなか気づかないらしいです。
成長企業は組織がいつもアンバランスである。開発面とか、生産技術とか、会社の中のどこかに優れた「突出」部分をもっており、それに牽引される形で、他の部門が遅れて、あくせくしながらついていく。
時とともにこの牽引役を果たす部門が交替していき、会社全体としてはいつもどこかがスターになったり、問題部門になったりする。トップの役割は、こうした活性状態を続けるために、社内のアンバランスをいかにほどよく作り出すかにある。
カンは本来、経験の蓄積から出てくるものだが、しかし筋道を立てて考えるやり方(プランニング)を繰り返すことでカンの体得が加速され、ただ経験に頼るだけの人よりもはるかにカンの冴えた経営者ができあがるのである。
製品の説明がシンプルですむなら、その製品は市場を席巻できる可能性が大きい。同じように、戦略がシンプルであるうちは、その市場を大きく押さえられる可能性がある。
成長企業は組織がいつもアンバランスである。開発面とか、生産技術とか、会社の中のどこかに優れた「突出」部分をもっており、それに牽引される形で、他の部門が遅れて、あくせくしながらついていく。
時とともにこの牽引役を果たす部門が交替していき、会社全体としてはいつもどこかがスターになったり、問題部門になったりする。トップの役割は、こうした活性状態を続けるために、社内のアンバランスをいかにほどよく作り出すかにある。
カンは本来、経験の蓄積から出てくるものだが、しかし筋道を立てて考えるやり方(プランニング)を繰り返すことでカンの体得が加速され、ただ経験に頼るだけの人よりもはるかにカンの冴えた経営者ができあがるのである。
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