2023年1月18日、CITY A.M. が報じた記事（ Cardano revs up first automotive project with e-TukTuk announcement in Davos
【BITTIMESの参考記事】
カルダノ初の自動車プロジェクト「eTukTuk」が登場｜充電ステーションを展開
タイトル： カルダノ、ダボス会議で「eTukTuk」を発表、初の自動車プロジェクトを始動させる
カルダノをベースに構築された世界初の自動車プロジェクトが、スリランカでの初期事業の開始を発表した。
世界中の何十億もの人々の輸送部門を改めて定義しうる大胆な一歩として、eTukTukは本日午後、ダボスで開催された世界経済フォーラムで発表された。
これまでにも、二輪や三輪の電気自動車（EV）を大規模に導入する数多くの試みはあったが、現状では、切り替えを促そうにも世界中が深刻な充電インフラ不足に陥っている。EVは、世界的にみても法外に高価である。
しかし、eTukTukはこのような問題に対処するために設計されている。
eTukTukは、移動手段に革命を起こすべく、持続可能性とイノベーションのバランスを取りつつダイナミックなマルチ収益モデルを構築している。この画期的なエコシステムは、カルダノブロックチェーンを通じて、充電ステーションとeTukTuk独自のEVを搭載した高度にスケーラブルなeTukTukのネットワークを拡張するモチベーションが高まるよう設計されている。
これによって、EVインフラが整備されていない地域での脱化石燃料の急務なニーズを支援するとともに、大気汚染、CO2絡みの健康状態、経済格差など、地球規模の課題に取り組むことができる。
eTukTukは、経済的な豊かさと大気汚染の軽減を両立させるため、世界の二酸化炭素排出量の63％を占め、非効率的な交通手段によって汚染物質がますます深刻な経済状況を引き起こしている現状を抱えた新興国市場にしっかりと狙いを定めている。
eTukTukはまず、自治体や有力な産業界のパートナーの協力のもと、スリランカで展開される。スリランカでは現在、120万台の従来型内燃機関（ICE）搭載のトゥクトゥクが走行している。このうち70％が首都コロンボを拠点としており、この非効率的な車両が自動車よりも多くのCO2を排出している。
カルダノ財団のDavid Taylor氏、eTukTukの戦略顧問James Bowater氏、CVVC[ ブロックチェーン企業を育成する会社 ]のMathias Ruch氏、カルダノ財団CEOのFrederick Gregaard氏
最近、eTukTukの諮問委員会に加わったCity AMのCrypto Insiderであり、Crypto AMの創設者でもあるJames Bowater氏を交えたグローバルチームは、スリランカのパートナーと緊密に連携し、事業を拡大している。
CEOのRyan Fishoff氏は今週、「私たちは、今現在、EVへの移行から除外されているドライバーのために、他に類を見ないほど革新的で手頃で利用しやすいプラットフォームを創り出しています。」と述べた。
取り組みの対象となっている問題は多層的である。
1. 深刻な充電インフラの不足が二酸化炭素を大量に排出する自動車からの切り替えを阻んでいる大きな要因である。
2. EVのコスト高と燃料価格の高騰（地域によっては50％増）により、経済が停滞している。
3. 人口の増加によって二酸化炭素排出量も増加する。世界には2億7,000万台のICE搭載のトゥクトゥクが走行しており、2050年にはその数が4億台にまで増加すると予測されている。
4. 「現金主義」経済である。スリランカでは消費者取引の85％が現金で処理されており、運転手も乗客もデジタル決済へのアクセスが制限されているため、摩擦が生じ、機会が減少している。
eTukTukは、化石燃料に縛られず、手頃に利用できる交通ネットワークを目指している。拡張性のあるインフラがあれば、もっと多くの人々が簡単にEVに移行することができる。そうすれば、走行する従来型ICEのトゥクトゥクの数が減り、大気汚染も軽減される。
eTukTukのドライバーや採用者は、持続可能なカルダノブロックチェーンが提供するあらゆるメリットを利用することによって、カードも現金も使わずに安全な取引システムを利用してサービスへの支払いができるようになる。これは、接続性が高くなり、かつ分散化された経済の進化につながり、レジリエントな（しなやかな回復力を備えた）スマートシティの構築を支援するものとなる。
現在、多くの新興国市場では政府政策が実施されており、EVへの移行は必至である。たとえば、スリランカでは、2040年までに国有車、乗用車、二輪車、三輪車を100%、EVに切り替えることが義務付けられている。
コロンボ市長のHer Worship Rosy Senanayake氏は、次のように述べている。「eTukTukのソリューションには、コロンボ、ひいてはスリランカ全体の経済的な変化を促進する力があります。
現在のTukTukのドライバーは、eTukTukが提供する手頃で持続可能なソリューションを必要としており、それがつまり、手元に残るお金、安全性、環境を最優先に置いたソリューションなのです。
eTukTukのソリューションによって、手頃な価格でEVを利用できるようになるため、コロンボは、私たち全員が現在直面している交通危機の拡大に対する答えを手にした最初の都市であるのは幸運です。特に、このような進歩を遂げている国が世界中、他にはないことを考えるとなおさらです。」
eTukTukはどのように機能するのか
このエコシステムではブロックチェーン技術を使用しているため、ネットワーク内のドライバー、乗客などの参入者が報酬を得ることができる。また、eTukTukの充電インフラの使用と拡大により、さらに利益を得ることができる。
ネットワークが拡大するにつれ、安全でクリーンかつ公平な交通手段が広く利用されるようになり、報酬も増える。さらに、ドライバーの手取りが最大400%増加する可能性も見込まれている。
（記事は以上です。）
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