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2019年11月03日

「I'll Cover You」〜RENT(ミュージカル)

こんばんわ、すきゃっとです
10月は大変な月になってしまいましたね。というか、令和になってから大事件や災害が多く、募金先が多い心苦しい日々が続いております。
少しでも皆さんの平和が守られますようにとお祈りしながら、今日も静かに曲を語らせていただきます。

今回語るのはブロードウェイミュージカル「RENT」のナンバーである「I'll Cover You」です。
「RENT」で一番有名なのは恐らく「Seasons of Love」という曲で、初めて「RENT」という作品に触れた人の多くが真っ先に好きになる曲なのではないでしょうか。
けれど、この作品にのめり込めば混むほど、私はこの「I'll Cover You」が大好きになっていきました。その理由や魅力についてここでは語っていこうと思います



まず、「RENT」というミュージカルについてちょっとだけ紹介させてください
このミュージカルがブロードウェイで公開されたのは90年代の半ばでした。
プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」を現代アメリカに置き換えた作品で、ジョナサン・ラーソンという人物がほぼ独力で作り上げたミュージカルであると言われています。

アメリカの若者たちの生き方に、差別・さまざまな形の愛・性病・ドラッグといった社会問題を組み込みつつ、寄り添って生きる人々の心の温もりなどを丁寧に表した作品です。エイズによる死別や同性愛のエピソードの中には、ジョナサン・ラーソンが実際に体験したものも多く含まれているそうで、だからこそリアルなのでしょう。

しかし、生みの親であるジョナサン・ラーソンはこのミュージカルのプレビュー公演の直前に急死。実際にミュージカルが公開されるところを見ることもなく旅立ってしまいました。
けれど、ジョナサン・ラーソンが亡くなった後も、俳優さんたちの熱演もあって、ミュージカルは多くの人に評価され、今に至ります。

繊細な問題を取り扱っているだけに、万人が好きになるとは限らないと思います。
でも、私は超好きだし、私のように愛している人は世界中にいるみたいです?

さて、話が長くなりました。
そろそろ「I'll Cover You」について語りましょう。

この曲は登場人物のうち、ゲイカップルであるコリンズとエンジェルがお互いの気持ちを伝えあう時に歌う曲です
愛はお金では買えない。でも借りることは出来るんだ。
そんな歌詞が歌われ、直向きな愛を誓いあう。そんなひたすら前向きな……明るくて純粋な曲なんです。
「Rent」というタイトルの曲は別にあるのですが、この「I'll Cover You」もまた内容が「Rent」というテーマにぴったりで、誰かと一緒に暮らすこと、支え合いながら生きる絆を深く感じる愛の歌なのです

ただし、この曲の重みはこれだけじゃありません。
お話のネタバレになってしまうので、あまり深くは言えないのですが、この曲はリプライズが物語の終盤で歌われます。その時に全く同じ歌詞が歌われるのですが、まったく雰囲気が違って、言葉にならない涙がこぼれてきてしまうのです

ラーソンがどんな思いでこの曲を書いたのか、ミュージカルを見る人にどんな思いを抱いてほしかったのか、このシーンになる度に色々と感じさせられます。
愛は借りられる。でも、借りていった人のことはやっぱりどうしても忘れられない……。
誰かと一緒に暮らしながら生きれば、形はどうあれ別れは必ず来ます。永遠に一緒に居られることはないのだ。でも、だからこそ、貴重な時間をどのように過ごしたのかが大事なのだと思わされるのがこの曲でした。

そういった感想を抱いた後、もう一度、この「I'll Cover You」を聞き返すと、直向きに愛しあう二人の尊さがより深く感じられて切なくなってしまいました。
切ないけれど、決して悪い事じゃない。それに、時間は前にしか進まないのだもの。

この曲を口ずさむたびに、すきゃっとは自分の死を考えてしまいます。
どんなに拒んでもいつかは迎えがきてしまう。どんな偉大な人も、どんな天才も、皆いなくなっていく。
すきゃっとはただのネコですので、たいしたものは残せずに死ぬでしょう。けれど、何かしら生きている間に育んだ考えや気持ち、そして何かしらの愛や温もりを、色んな世代の人に伝えられたらいいなと最近よく思います。

その為にも、生きているうちにいろんなことを感じ、誰も傷つけない形で遺していきたいです

というわけで、今回はこれまで。
また次の記事でお会いしましょう(/・ω・)/

2019年09月17日

「Hair」〜ヘアー(ミュージカル)

ちょいとご無沙汰しております、すきゃっとです
先週はすっかり更新し忘れてしまいましたが、いかがお過ごしでしたか?

さてさて、さっそく今回も好きな曲について語らせていただきましょう。
今回お話するのは「Hair」という楽曲
こちらは、1960年代後半より公開されたミュージカル「ヘアー」の中で歌われるナンバーです。



ブロードウェイミュージカルに初めてロックを取り入れた作品と言われているため、ロック・ミュージカルの元祖という扱いのようですね。

気軽に「Hair」という作品を知りたいならば、映画があるのでそちらを見るのもいいと思います。
当時のヒッピー文化が題材になっているため、ドラッグやフリーセックスといったインモラルな感じの描写がこれでもかってくらい出てきますが、お話の根幹には反戦というテーマが大きく込められています。
ベトナム戦争時代のお話なのですよね。内容自体は映画しか観ていないのですが、ラストの展開はなかなかショックでした。

さて、このミュージカルは「Hair」以外にも有名ナンバーがいくつかありまして、「Aquarius」や「Let the Sunshine In」もなかなか好きな曲です
とくに最後に歌う「Let the Sunshine In」の魂のこもったコーラスは印象的です。

ただ、何度か音楽を聞いていて、やっぱり好きなのがタイトルでもある「Hair」でした。
この歌、聞いてもらったら分かるのですが、とにかく奔放なんですよね。
世の中で常識とされている男は髪を切る(女性であっても整える)ものだという価値観。それに従わずに自然のまま髪を伸ばし続ける想いの丈を支離滅裂に歌うのがこの曲。
若者らしいし、社会やマナーに窮屈さを感じている時は響く曲だったりします。

テンポもメロディーもとにかく好みで、気持ちを高ぶらせたい時にぴったりな曲だと思います。

もう古い作品だと思うので、「Hair」自体を知らない人も多いかもしれませんね。
ヒッピー文化をわりと忠実に取り扱っているので、描写に抵抗を感じる人も多いかと思いますが、そういう人たちがいたのかっていう参考に触れてみるのもいいかもです。
あと、作中のロックはいま聴いてもいい曲だらけなので、興味のある人はぜひチェックしてみてください

それではまた次の記事でお会いしましょ

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