じゃあけっきょく、何やかんや自転車の増車(ぞうしゃ)が続いて、ここ数年で2台持ちが4台持ちに、
順番にいうと、1台目は2010年、つまり京都を去る2年前に信頼の日本製テスタッチのフレーム&フォークセットを購入、そこへJRのイライラ移動販売カートにぶつけられフレームにひびが入って廃車になったジェイミス・オーロラの全パーツを移植して組み上げたシクロクロス、2台目は2020年だったか、コロナ給付金で購入したジオス・ビンテージピスタ(フリーギアのピストバイク)、で3台目は2022年夏、
泣く泣く廃車にした例のアルミMTB(マウンテンバイク)の代役として購入したアレすか、
たまたま見ていたYouTubeで、製造から20年を過ぎると、乗っても乗らなくても金属疲労が始まるアルミフレームという恐ろしい説を聞き、そこまで言われた以上、きっぱり廃車にした方が得策(とくさく=かしこい選択)かと、
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というわけで、1996年から乗り続けた相棒、26インチのアルミフレームMTB(マウンテンバイク)『リッジランナー』を泣く泣く廃車とし、その代役として昨年購入したのが、1996年当初からすでに気になっていた、ミヤタのライバル、名門アラヤのMTB『マディーフォックス・ダート(=MFD)』、
あれから四半世紀(しはんせいき=25年)も経過した最新モデルは、ブレーキも油圧ディスク、フレームもひとまわり大きい 27.5インチ、
ところが、どうも 27.5インチフレームがしっくり来ないため、どうしても乗り慣れた26インチMTBが欲しくてたまらず、この夏とうとう4台目を増車するはめに、
『サイクリー』という中古自転車通販サイトで、わずか1万円という下地(したじ)塗装のみの出所(でどころ)不明な26インチクロモリMTBフレームを発見・・・これは購入後丹念に調べたら、1990年代製アラヤ・マディーフォックスと判明するんやけど、これを現代に蘇(よみがえ)らせることは、還暦(かんれき=60歳)過ぎの初老マウンテンバイカーに課せられた『ぼくの夏休み』的使命であると勝手に思い込み、使えるパーツはリッジランナーからすべて移植し、バーハンドルはドロップハンドルに換装(かんそう)し、いわば20インチ小径車(しょうけいしゃ)ならぬ、26インチ中径車(ちゅうけいしゃ)のグラベルバイクとして復活の日を迎えることに、
ちなみにアラヤさんからは、小径車でかつグラベルバイクという、ここでしか購入できないユニークなモデルが存在していて、じわじわと人気上昇中・・・常識的に考えても、これ以上の増車はアカンけど、ミニベロ(=小径車)経験ゼロやしなあ・・・
で、この4台のうち、唯一のバーハンドルでもある27.5インチ街乗りMTB、マディーフォックスダート(MFD)2022年モデルだけが、ほとんど乗らなくなってますが、これはどういうことすか・・・快適性とか言うのであれば、メチャ硬いジオスのピストバイクより、はるかに安楽ですけど、
油圧ディスクブレーキは確かに素晴らしいし、大柄(おおがら)な27.5インチフレームならではの巡航(じゅんこう=定速走行)性能にも感動したけど、何か一本調子というか、自分が操(あやつ)るというよりも、自分がお客さんになって自転車に乗っけてもらってるような受け身の感覚があって、そこがどうしてもなじめず、
しかし残念すね、最新の技術を盛り込んだMTBにほとんど乗らないというのも、
思うに街乗りメインで作られた2022年製アラヤMFD(マディーフォックスダート)やけど、MTBの老舗(しにせ)メーカーが設計されている以上、真の面白さや実力が体感できるのは、やっぱり山ん中やオフロードに入ってからなんとちゃうんかなあ・・・その証拠に、バックフォーク(=シートステー)には、街乗りマウンテンバイクとは思えないような誇らしげな表現が・・・『MF Hardtail Geometric Philosophy』
(マディーフォックス・ハードテイル・ジオメトリック・フィロソフィー)
(中編に続く)