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2023年12月10日

年末ふりかえり 自転車とカメラ

自転車とカメラ、両方セットで今年を振り返ると、

60代もなかばに来た今年になって、まさかのシングルスピード・マイブーム・・・そこで、これまで乗り慣れた変速付き自転車をズームレンズ、シングルスピードを単焦点レンズに、それぞれ準(なぞら)えて、今年を振り返ろうと思う、

「準(なぞら)える」って、どういう意味すか、

ある物事をほかの物事に例(たと)えることで、よりハッキリとしたイメージが浮かぶようにする作業、

ちなみに、今回はシングルスピードとピスト、ギアとコグ、それぞれまったく同じ意味にとらえてかまわないと、

そう、ニュアンスの違いは多少あるけど、基本的内容は同じということで、

ちなみに、いま乗ってるピストは、足の回転を止めても前に進んでいくフリーギアですが、トリックをする場合は強制的に足が回り続ける固定ギアが必須(ひっす=絶対に必要)なんで、つまり固定ギアでもなくトリックもやらない、そんなピストでもじゅうぶんに楽しめると、そういうことすか、

来年はぜひ、安全面にしっかり気をつけながら、人生初の固定ギアや、それにともなう初歩的トリックも経験したいけど、今時点では、ただ変速機能が無いだけでも、どれほど自転車が楽しくなったかというお話、

じゃあこれをカメラのレンズと照らし合わせながら考えるとどんな感じに、

固定焦点レンズもシングルスピードも、たったひとつの焦点距離とギア比だけで、あらゆる撮影と走行に対応しなければならないから、ひとつの焦点距離とギア比だけに意識が集中して、結果、撮影や走行に迷いが無くなって、ノイズのない静かな気持ちでいられる、

しかしその反面、便利なズームレンズや変速機があれば撮影や走行もできたりする場面で、それをあきらめてしまう不便さも、

そういう不便さはもちろんあって、その画角で無理な撮影は諦めるしかないし、そのギア比で登れない坂は押して歩くしか無い、

そういう不便さも楽しみのひとつであるという、

自転車の場合、自分はカメラ的にも身体的にも、サイクリング中にゆっくり歩きたい場面をはさみたくなってるんで、歩かないと登れない坂はむしろ楽しいばかりで、

しかし、これとは反対に、登れそうもない坂を何とか登り切ろうと全力で挑戦する選択肢(せんたくし)もあるのでは、

もちろん、それもありで、そのギア比じゃとても登れそうもない坂に挑戦して、だんだん登れる距離を伸ばしたり、ついに最後まで登り切ったりという充実感や達成感は、変速付き自転車では味わえない世界で・・・もっとも膝や腰への負担はそうとうなもんなので、その点は気をつけなアカンけど、

つまり、不便さをあえて残すことで、自転車もカメラも、使う側がより積極的に関わって不足分を補(おぎな)おうとするから、機械まかせな部分が少なくなって、機械よりも自分が優位に立てると、

たとえば、単焦点レンズでは「足を使え」とよく言われるけど、これはズーム機能が無いので、自分が動くことでその不足分を補えという意味で、

話は変わりますが、このブログを書くためにわざわざポメラを購入したのも同じような意味あいすか、

何でもやれてしまうパソコンよりも、あえて出来ることを文章入力だけに絞(しぼ)り込んだポメラのほうがスッキリ集中できて・・・つまりこれも不便さをむしろプラスに捉(とら)えた結果なんで、単焦点レンズや、シングルスピードを高評価するのと同じ発想、

じゃあカメラ本体も、POMERA(ぽめら)のようにもっと機能を絞り込んだ「不便な」モデルを出して欲しいと、

それはあるなあ、ペンタックスさんからモノクロ専用機が世に出たけど、その乗りで今度は動画機能を省略したぶん、より軽くスリムに仕上げたカメラボディを世に出してくれたらどんなにエエことやろう、

そうなったら高い質感はそのままに、ひと回り小さいボディが可能になりますし、価格もより求めやすくなりそうすね、

動画と静止画は根本的に性格が違うから、きっと自分以外にも静止画専用機としてのデジタルカメラボディを世に出して欲しい要望はかなりあるはず、

あえて不便さを承知の上で、ミラーレスでは得られない光学ガラス製ペンタプリズムならではの素晴らしく透明で自然なファインダーの視界に重きを置くペンタックス・・・あえて不便なフィルムカメラをこの時代に復活させるプロジェクトも動き始めましたし、便利さや高性能だけでは割り切れないカメラ本来の魅力を、今後も大いに発信していって欲しいすね、
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