2024年01月09日
その後のピストウォーク『27.5インチMTB編』
あれだけ違和感バリバリだった27.5インチMTB(マウンテンバイク)ですけど、変速機を取り外してシングルスピード(=ピスト)にして、さらにはフロントサスペンションのリモートロックレバーまではずして、レバーはブレーキだけというシンプルさ、
魅力はどのあたりに、
悪路走破性かなあ、街乗りメインとはいえ、けっこう荒れた路面も多いし、ふと気が向いたら河川敷のダートにも気楽に入っていけるし、
じゃあ、当初27.5インチMTBに感じてたボートに乗せてもらってるようなマイナスイメージは無くなったと、
マイナスがそのまんまプラスに変わったような、不思議な話やけど、
でもイマイチな点もまだあるのでは、
その重さかなあ、付属品を含めたら15?s超えるし・・・平坦(へいたん)なコースではまったく問題無く巡航(=定速走行)できるけど、登り坂や向かい風やかつぐ場面ではなあ・・・最もプラス面がほとんどで乗りたくなくなるような重さじゃないけど、しいて言えば、
大きさについてはどうすか、
26インチマウンテンバイクの取り回しにはとてもかなわんけど、それなりに慣れてきた、
フロントサスペンションを、より軽量なカーボンフォークにするとか、そういう考えは無いんすか、
今付いてるのは質素なスプリング式のフロントサンスペンションやけど、軽くキビキビさせるよりも、このフワフワ感をしばらく楽しんでいたいような、
軽量なエアサスモデルもありますけど、
高価やし、テクニックを駆使して走るわけで無し、オイチャンは頑丈なスプリング式があればじゅうぶんや、
で、行き慣れた近所の山へ歩いて登ったんすか、この重たいマウンテンバイクを押しながら、
楽しかった・・・何でもっと早く、この楽しさに気づかんかったんやろ、
どういう楽しさなんすか、
まず息が切れしないからカラダじたいラクやし、自転車から降りて歩くから周囲の景色を落ち着いて見渡せるし、山の充実した静けさも感じ取れるし、
充実した山の静けさってなんすか、
何も無い空虚な静けさと違って、内部にチカラが漲(みなぎ)っているような、パワーがもらえる頼もしい静けさというか、
これだけ余裕が出来ると、カメラにも有利に働きますよね、
息切れしないし、気楽に停止できるから、比べものにならないほど静かな気持ちで撮影に集中できる、
自転車から降りて坂道をただ歩いて登るだけで、結果これだけのメリットがあると、
あと、じっさいにやってみてから分かった事やけど、自分のカラダが歩くことをこれほど欲していたのかという驚き、
自転車とセットになってるんで、なおさら歩きの良さが純粋に感じ取れるんちゃいます、
そうやと思う、歩きと自転車が互いを引き立て合う関係になってて、
走りじゃなくあくまで歩きであると、
走りやったら自転車が邪魔になるし、よりトライアスロン的な世界に行くんちゃうかなあ、
よくオバチャンとか、細い道ですれ違うとき自転車からすぐ降りてしまう、あれとは関係無いんすか、
取りあえず今のところは、関係無いような気がしてる、
しかし、歩きと自転車の組み合わせって、今まで有りそうで無かったような、
自転車に目覚めてまだ数年たった40代初めのころか、サクラが満開の静かな道があって、思わず自転車から降りてゆっくり歩き始めたんやけど、
景色が良いと、自転車でゆっくり走るのすら速く感じて、しまいには歩くことすら止(や)めて、完全に立ち止まったり、
自転車の良さは、一般車両よりもゆっくり走ることやけど、これに歩きも組み合わせてやることで、さらにスローであることの良さを深く味わうことができるように、
ポイントは、歩きだけでもなく自転車だけでもなく、
両者をブレンドすることにあると、
そう、両方組み合わすことで、初めて体感できる素晴らしさというか、自転車版スローフードというか、
その魅力を教えてくれるきっかけが、カメラとシングルスピードであったと、
とくに還暦(かんれき=60才)過ぎてから、ふと乗り始めたピストバイク(=シングルスピード・無変速自転車)については、時間がたつにつれ、その魅力が加速度的に急上昇して、結果これまでの自転車生活全体をひっくり返すほどに、
それで、『ピストウォーク』という用語まで勝手に作ってしまったと、
正確には『カメラピストウォーク』やけど、ちょっと長過ぎるし、
というわけで、きょうも歩くシーンも組みこんだピストウォーク数時間・・・自転車では使わない筋肉たちが痛(いた)気持ち良く痙(つ)りはじめたあたりで、今回のやり取りもお後(あと)がよろしいようで、