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2024年05月14日

体力あってもなくても関係無い…文科系サイクリングのススメ

やっぱり今年は何か変すね、

ふつうならゴールデンウィークあたりから梅雨入りまで、1年でいちばんスッキリ晴れる時期やけど、

ここさいきん雨か曇りばっかりですよ、妙にひんやりするし、

二輪乗りに雨はアカンて、

ところで、20?sを平気で越える重量はやっぱり気になるけれど、MTB(マウンテンバイク)としても完成度の高いEバイク『MIYATA RIDGE-RUNNER i 6180』を購入してふた月ちょっとになりますが、

細くて硬いタイヤで走っても、ひたすら苦痛で不快でしかない悪路がすべてオモロい道に変わるから、近所を流すだけでも地味に楽しい、

といいますと、

どんな街にもにぎやかな橋があるけど、そのわきから河川敷に降りるだけで、そこはもうMTBがいちばん生き生きする悪路ばかり・・・いなかだったら軽トラしか走れないか軽トラでも走れない農道を注意深くそっと走るわくわく感だったり、

農道のばあいは農家の人々のいわば職場なんで、ちょっと気ぃ使いますが、

軽トラが走れるかどうかギリギリの道幅でオフロードが丘にそってくねくね続いていて、道ばたに風化したお地蔵さんでも見つけたらそこは村はずれ・・・そのまま悪路をなぞって次の村へ走っていく楽しさって無いなあ、

ところで、どんな激坂でも周囲の景色を見渡す余裕が生まれたのはEバイクならではの大きな収穫でしたが、

登るほどに見晴らしがどんどん良くなる激坂でもカラダはまったく楽なんで、そのぶんカメラ的な部分にもエネルギーが回せるし、息切れでカメラブレする心配も無いし、気軽に絶景ポイントまで登れるし、ほんまにありがたい、

MTBよりe-MTBのほうが圧倒的にカラダが楽なんで、さらにもうひと押し先まで進めるのもありがたいすね、

ちょっと気になる激坂の脇道などを試しに走ってみるとか、MTBだと体力的につらい場面も、e-MTBだったら気楽に入って行けるんで、同じ道を走っても周囲の理解が深まってひと回り豊かな気分でいられる、

ぶっちゃけて言えば、あえて本格的な e-MTBでなくても、電動アシストの威力を痛感する場面は限りなくありそうすね、

そんな観点から12万円台という戦略的低価格でこの春登場したのがこちら。電動アシストとEバイクのちょうどすき間をねらって来た憎いヤツ!


MTBに乗り続けてきた人間からすると、電動アシストであってもMTBの完成度が欲しいから、結果そうとう高額になるけど、電動アシストの威力そのものを実感するだけなら、このPAS CRAIG(パス クレイグ)でもじゅうぶん・・・デザインもEバイクらしくスリムでシュッとしてるし、いざとなれば実用車としても使えるようなオプション類も豊富に用意されてるし、

自転車開発史上初となる電動アシストの恩恵(おんけい)、じっさいこれをもっともリアルに感じているのは、我々のような趣味人じゃなく、小さいお子さんを幼稚園に送迎(そうげい)したりスーパーで重い買い物をするお母さん達なんすね、

子供を乗せて走る電動アシスト自転車の紹介動画を観ると、ここがいかに熱い激戦区かようわかる、



ブリヂストン・パナソニック・ヤマハの大手3社が競(きそ)いあって激アツムードですね、

それに比べて、同じ電動アシスト自転車でもよりスポーツ性の高いEバイクの世界は、何かまだまだやな、

自転車についてあれだけ鋭い知見をもつサイメンTVの飯倉(いいくら)氏がまったく興味を示されていないのもなにか寂しいすね、

電動モーターなんかに頼らんと、自分の足で漕(こ)いだらええやんというその気持ち、分からんでもないけど、じっさい電アシを経験してみると、あまりに自然なアシストで、どんな激坂でも適度な有酸素運動に変えてくれるし、そうなると逆に、「そもそも自転車それ自体、ラクする乗り物ちゃうんか」というあたりまえの事実に気づいたりするわけで、

そういえば、カナダに移住した飯倉氏は、自転車よりもジョギングが圧倒的に多くなってますし、さらにマンション内のジムでもしっかりトレーニングを欠かさず、さらにはヨガまでやられてますね、

電動じゃないただの自転車でもジョギングの何倍も体力をアシストするから、なかなかトレーニングになりづらいのも事実やし、

というわけで、外で自転車を走らすより、ローラー台で負荷をかけてこいだほうが効率の良いトレーニングになると、

そうなると自転車が本来そなえている、体力では計(はか)れない文科系寄りの魅力も見えてくるわけで、

自転車競技の選手でもあった飯倉氏にとって、そこはなかなか理解しづらい世界ですね、

1996年、38の時にカメラとセットでMTBの楽しさに目覚め、今年2024年、65でe-MTBの楽しさを知り、あらためてこの長い年月、自分が自転車に求めていたものがより鮮明に分かったような、

少なくとも記録更新とか体力増強のためじゃないと、

カメラと自転車が一体化してるから、スピードを出したり距離をかせぐより、気になった景色の前で どれだけピッタリ立ち止まれるかが問われるわけで、

歩きだけだと移動範囲がせまくなるし、自転車ならともに歩くこともできるし、自転車とカメラの組み合わせは最高であると、

歩きと同じ静けさを保(たも)ちながら、その何倍も遠くへラクに移動できて、後続車からも煽られず好きな場所で停車できて、低速なんで移動中も広がる風景をのんびり楽しめるし、

そういえば、びわ湖にそそぐ野洲川(やすがわ)にかかる橋でもよく立ち止まって、上流にそびえる三上山(みかみやま=近江富士)の美しい姿をながめてカメラをかまえました、

景色を楽しむために橋の上で気兼ねなく停車できる自転車という乗り物のありがたさ・・・びわ湖大橋のてっぺんにも歩行者と自転車だけがたどり着ける展望台があって、あの雄大な見晴らしは何度みても飽きることが無いなあ、

ステキなカラーのイラストとセットで松尾芭蕉の俳句が埋め込んでありました、

『比良三上(ひらみかみ) 雪さしわたせ鷺(さぎ)の橋』やったか、

まるでびわ湖大橋の完成を予見してるような、

びわ湖をはさんで西に比良山(ひらさん)、東に三上山(みかみやま)・・・冬になり比良山から三上山へ向けて雪まじりの強風が吹くと、まるで白鷺(しらさぎ)の大群(たいぐん)が琵琶湖をわたる橋のような、

この展望台の一句から文科系サイクリングを始めて欲しいすね、そのあと有名な浮御堂(うきみどう)の近くにひっそり立つ木製の灯台を探したりなんかして、

ひたすら体力勝負のビワイチも悪くないけど、同じ自転車でもまったく別の楽しみ方があるもんなあ、

日本の美しい景色を愛(め)でるために生まれたのんびり系クロスバイク。 乗る人だけに見えるハンドル手前のロゴマークがまたいい!


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