2014年01月10日
京都府向日市(ムコウシ)自転車散歩(1) 「南からどないして入ったろか」
b.新年早々からいきなり漢字だらけのタイトル、オマケに写真もほとんど用意でけへんし、
b.じゃあ実際走ってみるしかないってことすか、
a.そうや、向日町の魅力は実際に走ってみないと分かりづらい、しかも相当ひまで物好きやないとこの魅力は伝わりにくいんや、
「向日町(ムコウマチ)激辛だけとちゃうんやで」、
b.じゃあ、まあそういうごく少数の人々の感性を念頭においてさっそく始めましょうか、新年一発目、
a.そやな、じゃあおもむろに向日市の南から始めたい、向日市の南と言えば、まず思い浮かぶのが一文橋、今回はここを起点として北へ向かうルートを考えてみよう、
b.一文橋のかかる小畑川(オバタガワ)にそって進むか、一文橋をわたって向日市中心部へ続く西国街道にするか、
a.まあ、あわてることもない、まずは橋の上に立ち止まって上流を眺めてほしい、ええやろ、
b.まあ正確には一文橋のすぐ北にかかる橋ですけど、確かにここからの見晴らしは良いすね、阪急京都線の鉄橋の向こうに遠く愛宕山(アタゴヤマ・アタゴサン)が望めて、
「自転車はすぐ止まれるしありがてえ」、
a.橋は展望台やさけえなあ、
b.さて、じゃあとりあえず川にそって進んでみますか、
a.うむ、まずは基本的な確認から、下流に向いて右手が右岸、左手が左岸、こんでええな、
http://www.kkr.mlit.go.jp/water/mame11.html
b.ええ、これだけはハッキリさせとかんと混乱しますしね、で、右岸左岸どっちが美味しいんすか、
a.どっちも素晴らしい、右岸ルートは阪急の鉄橋をくぐってからスッキリした住宅街へ入ってくし、左岸ルートは竹やぶの印象的な地元住民のお散歩コースや、
b.ちなみに、西国街道ぞいに進むと、
a.鉄橋まで雰囲気のある街道風情(フゼイ=雰囲気)が味わえるんやけど、自転車やと少しガタピシする、ホンマもんの石畳やし、
b.ああそういえば、向日市(ムコウシ)中心部の西国街道も評判悪かったんか知らんけど、ほんまもんからプリントの石畳に改修しましたね、
「石畳(イシダタミ)、ホンマもんやとしんどいわ」、
a.国民全員に聖徳太子の感性があれば、この三本のルートを同時にたどれるんやけど、
b.欲張らんと、どれか一本から始めて一筆書き(ひとふでがき)のようにたどりませんか、
a.じゃあ向日市(ムコウシ)から見て一番外側にあたる右岸ルートから攻めてみよう、
b.この右岸ルート、阪急の鉄橋くぐると左右に分岐がありますが、
a.川ぞいの細道は近隣住民の散歩道、自転車やと少し走りづらいし、左手を行こう、
b.ここは少し高台になってるんすね、川ぞいに土砂がつもって、
a.自然の堤防になってるんやろか、もう一本左の道を進むと住宅街を眼下に西山が広がって見えてくる、
b.愛宕山(アタゴヤマ・アタゴサン)に劣らず西山も良いっすね、
a.これという特徴的な山もないけど、京都盆地の西を固めていて、ふもとの高台あたりに名のある社寺が続いて、あすこら辺も絶好のサイクリングコースや、
b.ところで、この「柴(シバ)の里」っていう戦後高度成長期に誕生したであろう住宅街は、もうおとなりの長岡京市なんすね、
a.京都から大阪へこうやって途切れることなく人々が住み続けてるんや、そのスキマを埋めるように広がる田畑もちょっと油断したらすぐ住宅街になってまうで、
b.で、この道どこまで行くんすか、
a.川ぞいにずっと進むとしまいに洛西(ラクサイ)ニュータウンへ、さらに進むと国道9号線へ、
b.向日町(ムコウマチ)と言うことなら、どこかで右へ曲がらんと、
a.ホンマや、だったらこの公園横の橋がええ、
b.ああなるほど、これなら車が入って来れないから平和っすね、それに左岸ルートともここで合流か、
a.ほんなら、左岸ルートを一文橋へもどろか、
b.また振り出しにもどるんすか、
a.それほど良いエリアなんで、ここはじっくり行こう、
b.こっちはずっと土の道が続いてら、しかもクルマ止めもあるから、のんびりしてますね、流れてる時間も、
a.野良猫がこの竹やぶに暮らしていて、散歩するヒトからご飯もらってたなあ、そういう道なんやなあ、
「竹やぶに野良ネコ暮らす散歩道」、
b.そんな川ぞいの竹やぶが終わると阪急の高架にそって小さな住宅街が見えてきました、
a.平成もずいぶんたってから作られたホヤホヤの一画、ここの道を使わせてもらって、西国街道へショートカット(=近道)や、
b.ああなるほど、これがホンマもんの石畳がガタピシする西国街道っすか、
a.うむ、じゃあこれでいちおう南からの三本のルートがすべてつながったことになるんで、今回はこれくらいで終わろうか、