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2014年03月07日

初夏の御斉(オトギ)峠(1)「JR貴生川駅からスタート」

a.峠マニアのみなさん、こんにちは、「週刊オトギ峠」の時間です、

b.えっ、またぞろ御斉峠でござるか、

a.冬枯れの御斉峠も良かったが、そうなると気になるのは夏の御斉峠、さっそく旅立ちの用意を、

b.はは、

a.例によって、京都からJRびわ湖線で輪行いたすぞ、JR草津線に乗り換えJR貴生川(キブカワ)駅、ここより人力馬にて出陣じゃ、

b.ここまでは前回、冬の旅と同様でござりますが、

a.うむ、前回で峠の全体像も分かったゆえ、今回はずいぶんココロにゆとりがある、よって前回行けなかった伊賀上野城も訪ねてみたいでござるよ、

b.じゃあ貴生川(キブカワ)駅前から、さっそくスタートしますか、

a.前回と同じルートでしばらく進もう、

b.甲賀(コウカ)市役所甲南庁舎も変わりないっすね、

P5080235.jpg

a.でも冬とちがってカラダが楽やなあ、

b.広重(ヒロシゲ)の浮世絵を思わす村の竹やぶも宅地造成されず健在、

P5080236.jpg

a.冬の時は土やったけど、ムギかコレ、

b.最近ちょくちょく見かけますね、麦畑、昔はもっと少なかったけど、

a.みんなパン食べてるしなあ、さあ、このあたりは前回やったし駆け足で通り過ぎるで、県道132号線をまたぐ新名神もそのまんまや、

P5080237.jpg

b.そりゃそうでしょ、ところで、今回のカメラと自転車、そして旅の日付も、

a.2010年5月8日、カメラはオリンパスの衝撃に強いミュー1050SW、と、ミヤタの名作マウンテンバイク「リッジランナー」1996年モデル、完組ホイールとタイヤは冬とちがってるけど、

b.どんなものに、

a.完組ホイールは恐ろしく転がりがいいAーCLASS社のVETRAX T5、タイヤはパナレーサーのリブモPT(26x1.5)、

b.スプリームほどやないけど、このタイヤもけっこう高いすね、最新テクノロジー使ってんのかなあ、

a.ほぼ世界一パンクしにくいとの評判、



b.タイヤ幅ちがうから一概に比較できないけど、シュワルベのスプリーム(26x2.0)と比べてどうなんすか、



a.リブモのほうは無味無臭、たとえたら水や空気のような印象、シュワルベとか欧米のメーカーやと、もっと感性に訴えるような味つけがあるんやけど、日本メーカーは、数値に表される品質の部分だけで満足してる感じかなあ、

b.あえて自己主張を抑えてるとか、

a.そんな言い方もできるかなあ、使い手の邪魔をしないような、裏方に徹するような・・・

b.しかし、冬とちがって明るいっすね、水を張った田植え直前の田んぼ、

P5080238.jpg

a.畦(アゼ)もきれいに刈りこんで、農家のやる気が伝わんなあ、

b.こっちはもう田植え終わってんのか、

P5080239.jpg

a.なんか早いな、まだ5月初めやで、

b.ここから道幅が急に細くなって、両側から山と池がせまってくる、

P5080242.jpg

a.さわやかやなあ、生きてて良かったなあ、

b.冬、満開のサザンカで華やかだった息障寺( ソクショウジ )ですが、今回は素通りして三重県入り、

a.この池で休憩しよか、県境越えて小腹もすいたし、

P5080243.jpg

b.ウグイスが鳴いてのどかさの極みですね、

a.自転車降りると風もなくなって、なおさら静けさがしみいるなあ、ここに家建てて住みてえなあ、不便やろうけど、

「ウグイスの池に家建て住みてえなあ」、

b.ところで、この先のルートは、

a.冬の時まちがえたあの道でええやろ、ムード満点やし、

b.前回写真なかったけど、こういう感じなんすね、

P5080245.jpg

a.いや、これはもっと先の景色やけど、だいたいこんな感じかなあ、いや全体にもっと道も細くて両側から山と川がせまって来て相当きついカーブもあって、ちょうど自転車乗ったまま山歩きしてるような気分にひたれる、

b.で、冬行かなかったこの道を、

a.そう、このまま川ぞいに行こう、きっと大きな川が待ってるはず、

「細い川たどれば広い川の町」、

b.お、視界が広がりゆるい下りもありがたい、この先が伊賀上野の町か、

P5080246.jpg

a.山をさけて左よりに進んでるから、城のある中心部はぐっと右へ回り込んだ先にある、



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