<< 2024年12月 >>
1
2 3 4 5 6 7
8
9 10 11 12 13 14
22
23 24 25 26 27 28
29
30 31
タグクラウド
最新記事
リンク集(このブログ内)
月別アーカイブ
RSS取得

2014年04月18日

安土から春の近江へこぎ出そう(5)「ひろびろ近江平野」

P4030071.jpg

a.いま何時や?



a.ぜんぜん進んでないな、

b.まあ、八幡堀ゆっくり歩いたし、けっこう遠回りもしてるし、こんなもんちゃいます(=こんなもんじゃないでしょうか)、それよりメシどうします、

a.自転車こぎながら、カロリーメイト食べたきり、コンビニもありそうでなかったしなあ、

b.ここからさらに無さそうなエリアですけど、

a.まあいい、もともと、このおいしい景色を食べに来たんや、

b.ケーキ?

a.けしき!

P4030073.jpg

b.チョコレートケーキのような畑ですね、

a.腹へると何でも食べ物に見えてくる、

b.左手のおまんじゅうのような森は神社かなあ、

a.たぶんそうや、

「こんもりと 見えたら たいがい神社やな」

b.しかし真平(マッタイラ)ですね、見渡すかぎり、

a.こんなコトバ無いけど、まるで陸びわ湖やな、

b.びわ湖沿岸の近江平野が湖面の延長のようやと、

a.うむ、夏になると作物が育って平野一面、ミドリのびわ湖、風が吹くとそれがサァーっと波立って、

b.ああ、はなし聞いただけで気持ち良さそうすね、

a.音がまた良くて、サラッと乾いた音が風上から広がる、

「作物(サクモツ)のミドリは陸のびわ湖かな」

b.これもここ特有のながめ、

P4030074.jpg

a.電柱と電線で切り取られた近江富士、パノラマプリント思い出すなあ、上下カットしただけの、なんちゃってパノラマ、ひとむかし前に流行( ハヤ )ってた、

b.こんだけ広いと、電線や電柱で風景にもリズム感が生まれますね、

a.町なかでは、邪魔でしょうがないのに、ここじゃ電柱も生き生きしてんなあ、

「電柱も のびのびのびる 近江かな」

b.これは日野川すか、

P4030076.jpg

a.わりとこじんまりした川やけど、琵琶湖に近いとずいぶん広いな、

b.あれも近江富士ですね、

a.どっから見ても姿がいい、近江平野の看板娘や、

b.女性なんすか、

a.たぶん、そんな気がする、

b.そんな日野川のとなりをひっそり流れてんのが家棟川(ヤナムネガワ)、

P4030079.jpg

a.川にそって打ち捨てられたようなサイクリングロードがつづく、

P4030081.jpg

b.これにそって上流へ向かいますか、

a.そうしよう、

P4030082.jpg

b.サクラや立派な樹木が並んでんのに、なんで人気無いんかな、

a.お、この畑も整然とした幾何学模様を描いとるぞ、

P4030083.jpg

b.美しいし、そだつ作物は食べられるし、ダブルでオトクですね、

「美しく じき食べられる 畑かな」

a.ココで気持ちが決まった、きょうは向かいの森を右へ抜けて、最寄りの(モヨリノ=いちばん近い)野洲( ヤス )駅から帰るぞ、まだ昼の2時前やけど今日はこれで目がお腹いっぱいや、

b.あの森もなんか雰囲気ありますねえ、バックは近江富士やし、

a.森に囲まれた歴史ある集落、路地をゆっくり流すとたちまち幸せになれんで、

b.芭蕉の先生だった 北村季吟(キギン) もここの生まれか、やっぱり環境がヒトを作るんすね、

a.チミ(=君)も賢くなれるよう、ココで手を合わせたまえ、

P4030086.jpg

b.しかし、今回の近江はサクラ直前で残念でしたね、

a.そうやな、まだ時間もあるし、京都に着いてから少し花見して帰ろか、JR桂川駅から東北方向、東海道本線と新幹線にはさまれた 光福寺 、京都の裏鬼門を守るお寺にしてサクラの隠れ名所なりよ、

P4030090.jpg

b.スゴイやないすか、最初からココにすれば良かったのに、

a.ホンマや、花盛りとはこのことやな、

b.でもなんでお寺なのに鳥居なんやろ、

a.さあ、それより今は、このサクラの中にたたずんでいよう、

「裏鬼門 鳥居埋もれる 花のうち」

b.では最後に旅のまとめを、

a.2010年4月3日、京都の西大路駅からJRびわ湖線で安土駅まで輪行、駅前を10時に出発、反時計回りにぐるっと迂回(ウカイ=回り道)してから西の湖(ニシノコ)をへて近江八幡の城下町へ、八幡堀をゆっくりながめ歩いたあと、広々した近江平野を進み、午後2時過ぎに早々とJR野洲駅から帰路につく、



Build a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: