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2014年06月04日

山あり谷ありびわ湖から(3)「峠から安曇川へ」

a.峠のトンネルを前に一句、 「トンネルを 抜けて朽木( クツキ )へ 下りっぱ」、

b.ちょっと待って下さい、クルマから降りて誰かこっちへやって来ます。工事関係者かなあ、パリっとした作業服姿の中年男性、

a.なるほど、さすが地元住民の情報はきめ細かい、オジサンの話によると、びわ湖のまん中に「 沖の白石 」っていう小島というか、岩礁(ガンショウ)があるそうで、それを陸地から確認できる貴重な峠らしい、

b.小さい岩場やから、岸辺からは見えないんすね、

a.でも、鳥たちや船乗りには有名な岩場だそうで、格好の休憩ポイントになってるらしい、

894171cf702024d9512bd5804121863a-640x480.jpg
(グーグル画像検索から、お借りしました。)

「伝え聞く 沖の白石 もやん中」、

b.じゃあ、そろそろ先へ進みますか、ちょっとだけ気味悪いこのトンネル抜けて、

P6270409.jpg

a.便利でありがたいトンネルやけど、確かにちょっと怖い、神隠しに逢(ア)いそうや、

b.聞こえるはずのない電車の音とかしたら、神隠しの前兆なんで惑わされないよう気をつけて下さい、

a.だいじょうぶ、電車の音は聞こえなかった、で、これが峠のスキー場か、左手の斜面にリフトが見えてら、

P6270410.jpg

b.当然ながら誰も居ませんね、草刈り機の音が遠くからするだけ、

a.クルマは来ない、そして広くなめらかな道、さあふもとの村まで300mほど一気に下るボーナスタイムや、

P6270411.jpg

b.しかし、これほどトンネルの前後で路面が変わるのも珍しい、

a.ふもとにの国道は京都に直結してるし、そんでやな、

b.もはや土木というよりアートに近い 法面(ノリメン) 工事、かっこいいなあ、

P6270412.jpg

a.ここも杉だらけで迫力あんなあ、一本ずつヒトが植えたんかなあ、

P6270414.jpg

b.わずか10分でふもとの村へ降りてしまいました、ちなみに(=付け加えて言うと)、武曽(ムソ)横山の村から峠までは登って30分ちょっとでした、

a.で、時刻は11時、近江高島の駅から約2時間、広い谷を流れる広い川、

P6270417.jpg

b.河川敷にクルマ乗り入れて、おおぜい釣りしてます、なんかのイベントかな、

P6270418.jpg

a.右手の堤防は自転車道か、スッキリして走りやすそうや、

b.これがびわ湖西部を代表する河川、安曇川(アドガワ)です、地図によれば、こっから右へ直角に曲がって、広い平野部からびわ湖に注いでます、

a.源流はどの辺かなあ、

b.鞍馬と大原を隔てる 百井(モモイ)峠 あたりです、

a.じゃあこの国道と同じ谷を流れてるんか、

b.しかし、なに釣ってんのかなあ、

a. 安曇川(アドガワ)朽木(クツキ)漁業協同組合のホームページ によれば、これはアユ釣りでござるな、6月末にアユ釣りが解禁になるんで、

b.それで、解禁日を待ちかねた釣り人たちが集まってるんか、

a.交通アクセスもいいし、なによりこの景観が素晴らしい、びわ湖もすぐそこやし、

b.自転車道が橋を渡って上流へ続いてるようです、

P6270419.jpg

a.じゃあそれで上流へ進もう、

b.釣り仲間はあんな大勢なのに、自転車仲間は見かけないっす、

a.チャリンコは解禁日とか無いしな、

b.ふりかえると、さっき渡った橋がもうあんな遠くに、

P6270420.jpg

a.あの橋の左手に歴史ある朽木(クツキ)の村が広がってるはず、

b.引き返しますか、

a.国道わたんのも(=渡るのも)おっくうやし、このまま行こか、

b.そういえば職場の同僚に、ここ朽木(クツキ)で生まれたオジサンが居ましたね、

a.雪深い地方なんで、子供のころは自分たちでスキーを作って遊んだり、雪に付いた足跡をたどって野ウサギを捕まえたりしてたそうや、

b.文字通り、「ウサギ追いしかの山」やないすか、

a.ほんまやなあ、歌うか、YouTubeにカラオケバージョンまであんで(=あるぞ)、






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