2014年09月26日
丹波の里のモミジ狩り(3)「亀岡盆地あたり」
b.植林の杉だらけな保津峡(ほづきょう)ですけど、この鉄橋付近は落葉樹の紅葉も見られますねえ、
b.なるへそ、で、この道けっこう崖崩れの一歩手前みたいで落石の小石だらけですけど、
a.川ぞいに見晴らしも良いから、ときおりクルマをねじ込んでくるドライバーも居たりする、まあ滅多に居ないけど、
b.ここらあたりはあと十日も待ったら完璧ですね、
a.待ってみっか、iPhoneみたく泊まりがけで、色づくまで、
b.しかし、行列がないと独りじゃなあ、マスコミも来ないし、
a.こっちは8割がた色づいてる、ここまで来ると見栄え(みばえ)すんなあ、
b.純白のガードレールが意外にもアクセントになって良いすね、
a.保津峡を抜けて亀岡盆地に入った、山ぞいの広く滑らかな府道を北へ進むで、
b.保津小学校手前の、こりゃ完璧な紅葉、
a.こっちもすごいで、イチョウが完全に黄色くなってる、
b.こんだけ鮮やかやと心が躍りますね、
a.ところで、残念なお知らせやけど、今回のタイトルは「丹波の山の〜」ってことなんで、亀岡盆地ともそろそろお別れして、七谷川(ナナタニガワ)にそって高度を上げてくで、
b.川は見えないけど、この「和らぎの道」って遊歩道でいいんすか、
a.うむ、このまま山ぞいにじわじわ上ってくと、七谷川(ナナタニガワ)に自然と出てくるし、あとは川をなぞって登るだけや、
b.どれくらい登るんすか、
a.ここ府道25号線が標高117m、和らぎの道を登って140m地点で七谷川(ナナタニガワ)の小橋、そこから府道50号線まで300mちょい登って453m地点の原神社でおむすびタイムや、
b.ああ、数字にして言われるとココロが折れますね、聞かんかったことにしよう、
a.まあ、紅葉まちがいなしやから、見ながらゆっくり登れば何てことないはず、
b.じゃあ、まず和らぎの道から、っていきなりきつい坂で和らぎませんね、
a.きついのは最初だけや、ほれ和らいできたやろ、
b.立派なお寺の屋根越しに亀岡盆地の田園風景か、確かに和らいできた、何という寺ですか、
a.養仙寺(ようせんじ)といって、丹波七福神のホテイ様がまつられているので、またの名を「ほてい寺」とも言うそうじゃ、
b.なるほど、正面からはこうなってるんか、
こちらアタさんのブログに寺院の詳しい解説があります、
http://atanote.blog109.fc2.com/blog-entry-357.html
「七福の寺から亀岡盆地かな」、
a.少しくもり空で見上げるイチョウもマット調(=つや消し)でいいなあ、
b.色づく前のモミジも、こうやってじっくりながめると美しいっす、
a.さあ、それでは和(やわ)らぎの道から渓流ぞいに300m登っていこう、
b.曇ってきたせいか、紅葉の絶景に立ち止まることもあまりなく、登り切っちゃいました、
a.もっと良いと期待してたんやけどなあ、光が当たらんせいかなあ、
b.でも、きつい坂は最後の方だけで、けっこう楽に登れました、
a.ちょっと前まで、バスも行き来してた山道だけに無理のない傾斜角やった、
b.さて300m登って標高450m付近を走る府道50号線にやってきましたが、けっこうな傾斜地にまとまった集落が寄り添うように固まってあります、
a.それに呼応して神社仏閣も、
b.この原神社で休憩すか、
a.うむ、神社の石段から鎧田(ヨロイダ)っていう曲線を描く棚田が広がって見えるんで、いつしかここがお気に入りの休憩場所に、
b.ああ、これが鎧田すか、機械が入りづらい、作り手にはきびしい田んぼですね、
a.見る側は楽しいだけやけど、耕す方はさぞ大変やろなあ、
b.神社から枝垂(しだ)れてるモミジも見頃はまだ先かあ、
a.と思ったら、となりのイチョウはもう見頃も終わり、なかなか思い通りに行かへんなあ、
b.まあ、これだけはどうしようもないから、とにかくおむすび食べて、先に進んでみましょう、
a.それしかないなあ、きっと見頃のモミジに出会えると信じて、