a.ほんまや、前回、ショルティー・シカゴの第九でくっちゃべったら知らんまにえらい遠くまで来てんなあ、
b.ここどこすか、
a.覚えとるか、 昨年10月19日の投稿でおとずれた日吉神社 や、京都市右京区京北(けいほく)西町の、
b.日吉神社って、他にもあったような、
a.12月16日のそれはまた別の場所や、
b.ややこしいなあ、
a.まあともかく今いてる場所は、丹波の奥のほう、ていうか、一般車両もあまり通らへんずいぶん入り組んだ山あいの小さな神社、
「とりどりの 落ち葉ふまれず 神の森」、
b.たしかに、色とりどりの落ち葉がまったくそのまんまや、
a.京都中心部じゃありへん光景や、
b.よく見るとずいぶん前の落ち葉もそのまんま積もってる、
a.少子高齢化で掃除する村人も居てへんのか・・・
b.しかし、見事ですねここの色づきも、
a.ヒトが見てようが見ていまいが、毎年こうやってけなげに色づいてるんやなあ、
「人知れず 年々赤き モミジやな」、
b.そういえば前回の旅は持越(モチコシ)峠に登ったんすね、こっからヒイヒイ言いもって、
a.ヒイヒイだけ余計や、今回はすんなり通常ルートで南に下るで、
b.ということは、もう帰路(きろ)に就(つ)くってことか、
a.うむ、最短ルートで紅葉峠を下って、JR嵯峨野線の某(ぼう=とある)駅を目指すぜよ、
b.いわゆる北山杉をバックに何の木かなあ、見事に色づいてる、形も丸っこくていいなあ、右すみの小ぶりな木の色づきも良いアクセントになってる、
a.ああ、しかし、これでブログ上でも近畿圏を去るわけやなあ、なんか寂しいなあ、丹波・近江・斑鳩・そして京都の街路のすみずみまで、自分のカラダの大事な一部分やしなあ、
b.自分の体の一部か、ちょっと大げさなんちゃいます?
a.自転車で同じ道を何度も走って、おまけにお気に入りの風景で立ち止まって何枚も写してるから、愛着がハンパない、お金にゆとりさえあれば、ひと月ごとに近畿と岡山を住み分けたいくらいや、
b.年老いたおっ母さんのお世話はどうするんすか、
a.いかん、忘れとった、いちばん身近な肉親を、
b.ひでえな、
a.そんで、スムーズに坂を下って出てきた国道477号線、ここは桂川にそってすこし谷も広がった場所、でも橋渡ったらすぐまた山ん中や、
b.国道とは思えないほどくねくね細い道が渓流ぞいをゆるく登ってく、クルマもそんな多くないしエエ感じやなあ、
a.右手の千歳山のふもとにそって味のある集落が固まってるし、ここいらで国道と分かれ細道に入ろ、
b.これかあ、ちょっと高台にあるんすね、村全体、見晴らしがええわけや、
a.京都府南丹市八木町神吉(カミヨシ)地区や、何度ここ通り過ぎてカメラ構えたことやろ、ああ今にも飛んで行きたいくらいや、
b.今ごろは雪降ってるんかなあ、
a.積もるほどは降らんはずやけど、今年はとりわけ寒波きついしなあ、
b.ここから紅葉峠はすぐそこ、
a.何年も前に峠の手前でちらっと見かけた猫ちゃんは、捨て猫やったんかなあ、今ごろ元気にしてるかなあ、それともお星様(=天に召されてる)かなあ、
b.紅葉峠も名峠ですね、丹波ゆび折りの、
a.このながめを何度写したことやろう、今にも飛んで行きたいくらいや、
b.大丈夫すか、3分前おなし(=同じ)こと言うてましたよ、
a.ええやないけ、こんで関西ともお別れなんやし、
b.ブレーキレバーにぎる以外まったく筋肉休めて、うねうね下って、ああラクや、
a.ここも、ひとひねり入れて、池にそった細道を下っていこう、
b.作りかけの遊歩道みたいなんが・・・
a.この木に会いたかった、この周辺の自治会長みたいな樹木や、
b.お、一陣の風に揺られて自治会長から落ち葉がたくさん舞い落ちて来やしたぜ、親方、
a.落ち葉の乾いたエエ音や、ああなんか祝福されてるようで心がありがたいなあ、
「主(ぬし)の木の わかれの落ち葉 ふりそそぐ」、
b.ところで、帰りはどの駅から、
a.最寄(もよ)りは八木駅やけど、吉富(よしとみ)にしよう、
b.ホンマに吉富駅が好きなんすね、
a.なんか落ち着くんや、タクシーやバス居てないし、中二階みたいやし、郵便局とか入ってるし、
b.最後の一枚はえらい逆光ですけど、
a.川むこうの山すそあたりに見えてるやろ、
b.男前豆腐本社工場すか、
a.そりゃさっき通り過ぎたやん、ありゃ雪印メグミルク京都工場や、
b.駅はあの工場の右奥、国道9号線ぞいか、
a.ほなICOCA(イコカ)で行こか、
b.そのまえに向かいのローソンでおいしいコーシイ(コーヒー)飲みたいなあ、
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