より大きな地図で 栢森〜芋ヶ峠〜上市橋 を表示
b.さて今回は、ここ栢森(カヤノモリ)から昼なお暗い15号線の森へ分け入り、芋ヶ峠(イモガトウゲ)を目指すわけですが、
a.県道15号線といっても、ホントにクルマが少ない、
b.むかしの人たちは自分の足で越えたんすね、なかには重い荷物も抱えつつ、
a.そういう道なんだろうなあ、昔の方が往来盛んだったような気がする、なぜか、
b.峠の向こう側にある吉野ってどんな町なんすか、サクラのイメージしかないけど、
a.歴史ある町なんだろう、さっそく調べてみてくれ、
b.やはり山が深いことから、奈良・平安の昔から山岳仏教の拠点として栄えていたようですね、
a.サクラもこれと関係あるのか?
b.ええ、山で修行した記念にサクラを植えていく事で年々増えていったようです、
a.じゃあ、花見目的じゃないのか、元々は、
b.ええ、もうちょっときびしい雰囲気だったようですね、行楽とは無縁な、
a.じゃあ我々のこのきびしい山越えも一種の山岳仏教なのか、
b.いや、これはただの物見遊山(モノミユサン)、あちこち見物してひたすら遊び回ってるとしか、
a.まあ、それはそうじゃのう、聞かなきゃ良かった、じゃあ、そぞろ(=それとなく)参ろうか、
b.吉野といえば杉の名産地、この県道ぞいの杉も吉野杉なんすか、
a.いや、吉野杉は峠を越えてさらに山奥、室町時代から500年つづく林業の町でもあるのか、
b.やはり歴史の古い町なんすね、吉野って、
a.と、こうやってやり取りしながら登れば、気もまぎれて峠もそれほどきつくないやろ、
b.それにカーブが連続するんで、まっすぐな坂道より心がラク、
a.さて芋ヶ峠(イモガトウゲ)を越えたらあとは吉野川が見えるまで300mを一気に下るだけ、
b.汗かいたんで、6月でも下りは風が寒いっす、
a.ここで一句、「汗冷えて羽織れば平気、向かい風」、
b.そう言えば、峠で新聞紙渡すオジサンがいるとか、
a.2000m近い峠だと、夏でも寒いんで、ヨーロッパの自転車レースでは、熱烈なファンが新聞紙かかえて寒い峠で選手たちに手渡すんだ、
b.それを腹巻きみたいに使うのか、
a.新聞紙は汗を良く吸って保温性もあるんで、昔から愛用されてるらしい、
b.そういえば、明日19:30からCS・BSの「Jsports4」でジロ・デ・イタリアの再放送が始まるんで、興味のある人は是非、
a.三週間に渡って、200名近い選手がスゴい登ってスゴい下って、スゴい落車して、映像もバイクとヘリと両方からイタリアの美しい自然と町並みを映してスゴいっす、
YOUTUBEから 2012年のジロ・デ・イタリア
b.それに月初めから観るのが一番お得なんですよね、
a.加入した月は無料で、翌月から料金が発生するので、どうせ観るなら月初めからが良い、
b.しかも、今年100回記念となるツール・ド・フランスも6月29日から7月21日まで、おまけに100回記念の特別番組も2夜に渡って放映、
a.三週間かけて戦う世界最高峰の自転車ロードレース、「ジロ・デ・イタリア」と「ツール・ド・フランス」が計6週間つづけて観られる、しかもひと月分の料金、
b.トーカ堂の北社長もビックリっすね、
a.いやほんと、もうぎりぎり、なんすけど、今回特別にツール・ド・フランス100回記念ってことで、うちの会社、ほんと関係ないんすけど・・・ 詳しくはコチラからどうぞ、 http://spjs.jp/js_cycle/
b.ところで、われわれの芋ヶ峠どうなったんすか、
a.そういえばそうだ、とりあえず峠を下ってしまわねば、新聞紙、腹に巻いて、
b.おお、ようやく吉野の山々が見えて参りました、
a.なるほど、この深い山中で厳しい修行に明け暮れるわけか、
b.果てしなく深い山なみっすね、
a.これ見てると、「山波」って字が合いそうや、
b.でも、峠を下って出会う吉野川あたりは、修行というより商業で栄えたそうです、
a.なるほど、いかにもそれらしい町並みが残っておるな、
b.というわけで、今回も大いなるスローテンポで、ようやく吉野川にかかる上市橋にトオチャコ、
a.向こうにちらりと見ゆるは近鉄吉野線の鉄橋でおじゃるな、
b.コトバが少し変ですが、そのようでおじゃりますな、
a.よし、じゃあどうしてもカラダしんどくて上り坂イヤになったら、あの電車でさっさと京都に帰ろう、ちょっと元気が出てきたぞ、
b.じゃあ今回はここで「お開き」(=おしまい)ということで、
コチラから大きい画像でご覧になれます
https://www.icloud.com/journal/ja-jp/#1;CAEQARoQZERUuABtLukjz2Qbnzsg-w;1BCF1A95-F5B9-4D78-BB45-5D3D4AEB9402