https://www.icloud.com/journal/ja-jp/#1;CAEQARoQZERUuABtLukjz2Qbnzsg-w;3F22D9E2-9402-4263-8CE4-30D68828DF36
a.考古博物館から100mにも満たない峠を越えて、まず見えてくるのは万葉集に詠まれた老蘇森(オイソノモリ)ではなく、
b.全国どこで見てもそれと分かる、地域を貫く新幹線、それと平行にのびる現代の中山道(ナカセンドウ)、国道8号線、
a.そして、当時は雪見だいふくのドデカい看板が目を引いていたロッテの大工場、
b.万葉集とは似ても似つかないエリアになってしまいました、
a.雪見だいふくやクーリッシュの他に、トッポやパイの実も作ってるのか、この工場、
b.所で、老蘇森(オイソノモリ)はどこ行っちまったんすか、
a.ロッテのとなりにあるニチユの工場にそって回り込むと見えて来たやろ、
b.はあ、しかし、期待したのと全然ちがいますね、近所にいくらでもありますよ、こんな森、
a.大昔は人が住めないほどの水びたし、そこに木を植えたら神の力で大森林になり、人が住み、大街道が村を貫き、新幹線が通り、トッポや雪見だいふくまで作られるようになった、ありがたいと思わんのか、ありがたいと、
b.トッポよりポッキーが好きだし、「雪見だいふく」もベタベタしてあまり、でも、クーリッシュは手が汚れないから好きです、
a.そういうことじゃない、分からんやつやなあ、趣旨を読みとらんか、話しの趣旨を、
b.しかし、老蘇森(オイソノモリ)にあるのに、なんで老蘇神社じゃなく奥石神社なんすか、
a.わからん、しらべてくれ、
b.えーなになに、「奥石」とかいて「おいそ」と読ますらしいっす、
a.日本語むつかしいなあ、そこで一句、「奥石(オクイシ)も老蘇(オイソ)も同じ深い森」、さてと、神社の鳥居から犬に吠えられながら、正面の細道をまっすぐ行ってみるか、
b.自転車なら何とか行けそうな道が山ふところの田園をぬって伸びてますね、
a.なんとか道も途切れずに行けそやな、
b.しばらく進むと右前方にこんもりとした森というか小さな丘が見えてきました、
a.40mにも満たない舟岡山、
b.ここにも神社がある、
a.阿賀神社か、しかし、このすぐ近くの太郎坊宮も同じ阿賀神社では、
b.里宮・奥宮の関係らしいっす、
a.なるほど、太郎坊宮(ボウグウ)はきつい山の中腹だから、足の悪いじいちゃん・ばあちゃんも日頃からお参りできるよう、やさしい丘にもうひとつ設けてあるのか、やるなあ、
b.ここも万葉集に詠(ヨ)まれてるんすね、
a.古代から拓(ヒラ)けてたんだなあ、
b.「蒲生野」と書いて「がもうの」と読むそうです、
a.ユニークな響きやなあ「ガモーノ」、バロック音楽に「ラモー」って作曲家がいるけど、
b.もちろん無関係です、
a.しかし、せっかくや、語感が似てるし、YouTubeからラモーのチェンバロでも流そうや、
b.しょうがないなあ、ついでにちゃっかり営業もしちゃいましょう、アマゾンさんからラモーのクラブサン(=チェンバロ)名曲集のCD、全曲試聴OK、YouTubeで流れる「タンブラン」は4曲目に入ってます、
新品価格
¥1,572 から
(2013/6/13 19:59時点)
YOUTUBEからラモーのチェンバロをどうぞ、
a.ご苦労はん、ところで、コレもバブル経済華やかなりし頃の産物か、
b.見事な壁画ですね、
a.コレが歌に詠まれた蒲生野(ガモウノ)、その想像図か、
b.ここで一句お願いします、
a.「蒲生野(ガモウノ)に響けラモーのクラブサン」、現代風でインターナショナルな俳句やろ、
b.まあ、コメントのしようもありませんが、ここ船岡山、「万葉の森」からいずこへ、
a.そろそろくたびれたし、JRびわ湖線方面へそれとなく向かおう、クルマのより少ない雰囲気の良い道を選びつつ、
b.じゃあ、にぎやかな近江八幡よりその次の篠原の駅を目指しますか、
a.それがベターじゃな、
b.じゃあ、雪野山と瓶割山(カメワリヤマ)の間を抜けていきましょう、
a.うむ、良きに計らえ、
b.どうしたんすか、飽きちゃったんすか、
a.前半、飛ばしたせいか、だんだん疲れが溜まってきた、
b.そういえば、カメラ取り出す回数もずいぶん減ったような、でも、もうあと少し、あの日野菜(ヒノナ)で有名な日野川が見えてきたら、篠原の駅はすぐそこです、
a.おお、こんな人気 (ヒトケ) のない川のほとりに、昔は中山道が走っていたのか、
b.かつてはここで日野川を渡ったんすね、
a.浮世絵の鮮やかな青いグラデーション見てたら元気が出てきたぞ、
b.じゃあ疲労回復の一句をどうぞ、
a.「日野川の広重ブルー活気づく」、
より大きな地図で 老蘇森から蒲生野をへてJR篠原駅へ を表示