b.これはまた古風な「ヒロタニ」、
b.現在はそれがサイクリングロードになってるんか、
a.この道をなぞって西大寺の中心部へ向かおう、
b.ここが中心部か、なんか古風ですね、時の流れが止まったような、
a.この辺を流してると、いつも決まって滋賀県彦根市の城下町を思い出す、なんでかなあ、
b.そういえば、彦根の城下町もクルマが入りづらい古い町並みがあちこち残ってたなあ、
a.彦根もそうやけど、ここ西大寺もクルマが走りやすいエリアに新しい町並みがどんどん整備されてる、
b.旧市街と新市街か、
「自動車の 便利な場所に 新市街」、
「活気ある 時の流れる 新市街」、
a.このすぐそばに西大寺観音院っていう県下でも有数の大寺院があるから、そのすみっこの公園で休憩しよう、
b.なんかえらい落ち着きますね、
a.観光客よりも地元の人がときおりお参りしてたりする、生活の一部にこの寺院があるような雰囲気、町に向かって開かれてるような、
b.地元の人に愛されてるんすね、きっと、
a.そういえば、おおぜいの高校生が教師に連れられて境内を掃除してたなあ、
b.ところで、ここは木陰で涼しいけど、セミの抜け殻だらけ、地面にもあちこち小穴があいてる、
a.セミも心地良い場所、知ってるんや、
b.ところで、ここ西大寺観音院のすぐ横はもう吉井川、
a.吉井川もここらあたりは河口の雰囲気、
b.ていうと、
a.蛇行もおさまって川幅もぐんと広がり、海の気配がしてくる、
b.海の気配か、そういえば今日は海が見たくてここまで来たんやな、
a.思い切り、つばさを広げた鳥のような雲、遠くの地平線に並ぶ雲たちもクッキリ見えてる、
b.なるほど、広々としていかにも海が近そうな、それにしても空、いたずらに黒いな、気に入っちゃったんすか、赤外線風モノクロ画像、
a.シュールレアリズムの絵画みたいに、恐ろしく鮮明な夢を見てるような・・・雲の形もハッキリクッキリするし、見慣れた風景が別世界のように感じられて、しばらくハマりそうや、
「赤外の 黒い青空 シュールやな」、