2015年08月31日
12年前の8月輪行(2)「安土城めぐり」
b.今回はちょくちょくモノクロ画像になってるけど、これは、
a.愛用のミューデジタルから同じオリンパスの 「CAMEDIA C-5050ZOOM」 に乗り換えてる、でも、故障なのか、ホワイトバランスが最初から気むずかしくて、時々まったく色調がおかしく、そんな時は仕方なくモノクロに、
b.でも、画像自体の細やかさはミューデジタルよりやなり上のような、
a.キャメディアシリーズの最上位モデルだけあって、今見返しても味のある良い写り、
b.さて、安土城で最初に出くわすきっつい直線階段、これを登り切るとようやくふもとの景色が見えてきました、
a.どこまでもミドリやなあ、
b.田んぼを突っ切ってのびるJRびわ湖線、そうとう田舎ですね、
a.城が栄えてたころの方がにぎやかだったかも、
b.あの空間はなんすか、ベンチがふたつ並んでるけど、屋敷を建てるには狭すぎる、
a.武者溜り(ムシャダマリ)といって、ちょっとした控えのスペースかなあ、
b.タバコでも吸ってたんかなあ、
a.いやタバコはたぶん江戸時代から、
b.じゃあ空気を吸ってたんか、
a.山の空気はうまいからなあ、
b.天守閣へ行く道と三重の塔へ行く道に分かれてる、
a.三重の塔まで行って帰って、それから天守閣へ行こう、
b.ここの石段はゆるやかで足にやさしい、
a.木漏れ日も手伝って味あるなあ、
「歴史ある すりへり階段 アートやな」
b.こっから向こうが見晴らせる、これが西の湖(ニシノコ)、
a.水辺ギリギリまで家が建ってる、みずうみは高潮の心配ないから、
b.これが三重の塔、でもなんか、それ以上に横の石段やそびえる樹木に目が行く、
a.栄えていた当時の姿も良かったろうけど、自然に回帰するようなこの草深いながめもまた良い、
「草木(ソウモク)に 覆(オオ)われやがて 消えていく」
2015年08月30日
12年前の8月輪行(1)「京都から安土城へ」
b.夏休みも終わりか、
a.8月下旬は夏の終わり、ピークの暑さが去って何となく切ない、来る日も来る日もあれだけ猛暑にうんざりしてたのに・・・
b.じゃあ去りゆく夏の思い出に、どっか旅にでも、
a.地理的にも時間的にも遠くへ行きたいから、久々に12年物を、
b.しかし、なんで10や13じゃなく、12なんすか
a.12年前は人生で初めてデジカメに触れた年、フィルムカメラじゃ到底有り得ない夢のような便利にふれて、やる気がみなぎってる、同時に輪行で次々と初めての場所をたずねてるから、相乗効果でとても良い結果を残してる、
b.なるほど、じゃあまず、12年前の8月23日(土)午前8時半へタイムスリップ、場所は嵐山に近いサイクリングロード、
a.京都の夏はヒマワリやアサガオよりもこのタチアオイ、次から次へツボミが開いてひと夏たのしませてくれる、
「夏KYOTO つぎつぎひらく タチアオイ」
b.ところで、旅の行き先は、
a.京都は西大路駅からJRびわ湖線で安土(アヅチ)駅まで輪行、行き先も決めず飛び乗ることも多いけど、この日は前日から安土城へ行くと決めていた、
b.安土城はこのときが初めて?
a.まわりは何度か走ってるけど、城自体は今回初、
b.さて、2時間後の10時半、道草でも食ったか、まだ安土駅前におります、駅前には大きな信長像、観光客目当てのレンタサイクル店、駐在所もそれらしい古風なたたずまい、
a.マンホールのフタまでそれらしい、
b.しかし、なんで安土(アヅチ)が ANZUCCI なんすか、
a.これについてはブログで色々と指摘されてる、やはり安土城を目当てに全国から人々が集まってるんや、
ブログ「駅からマンホール」より
http://ekikaramanhole.whitebeach.org/?p=2254
b.「セミナリヨ」、セミの一種ですか、
a.バカを言うもんぢゃあない、信長の時代に建てられたキリスト教の神学校跡地でござるよ、
b.この水辺はびわ湖ですか、
a.いや、このすぐ横は西の湖(ニシノコ)、びわ湖はさらにその先に広がってる、
b.駅前からゆっくり流して30分もかからんと、やってまいりました安土城、
a.ワイルドな魅力というか、戦国の城って感じがする、実戦向きというか、
b.でも、完全に復元したら、もっと絢爛豪華なのかも、
a.ああそうか、これはあくまで城跡か、石組みが立派なんでつい忘れてた、
b.石段の先には小学生の子供たちがはしゃぐ家族づれ、彼らも今じゃ20代の成人か、
a.自分もあのころは家族と旅するのが楽しかったなあ、中学になると早くも単独行動をとってたけど・・・
「城跡に 子供がはしゃぐ 夏休み」
a.8月下旬は夏の終わり、ピークの暑さが去って何となく切ない、来る日も来る日もあれだけ猛暑にうんざりしてたのに・・・
b.じゃあ去りゆく夏の思い出に、どっか旅にでも、
a.地理的にも時間的にも遠くへ行きたいから、久々に12年物を、
b.しかし、なんで10や13じゃなく、12なんすか
a.12年前は人生で初めてデジカメに触れた年、フィルムカメラじゃ到底有り得ない夢のような便利にふれて、やる気がみなぎってる、同時に輪行で次々と初めての場所をたずねてるから、相乗効果でとても良い結果を残してる、
b.なるほど、じゃあまず、12年前の8月23日(土)午前8時半へタイムスリップ、場所は嵐山に近いサイクリングロード、
a.京都の夏はヒマワリやアサガオよりもこのタチアオイ、次から次へツボミが開いてひと夏たのしませてくれる、
「夏KYOTO つぎつぎひらく タチアオイ」
b.ところで、旅の行き先は、
a.京都は西大路駅からJRびわ湖線で安土(アヅチ)駅まで輪行、行き先も決めず飛び乗ることも多いけど、この日は前日から安土城へ行くと決めていた、
b.安土城はこのときが初めて?
a.まわりは何度か走ってるけど、城自体は今回初、
b.さて、2時間後の10時半、道草でも食ったか、まだ安土駅前におります、駅前には大きな信長像、観光客目当てのレンタサイクル店、駐在所もそれらしい古風なたたずまい、
a.マンホールのフタまでそれらしい、
b.しかし、なんで安土(アヅチ)が ANZUCCI なんすか、
a.これについてはブログで色々と指摘されてる、やはり安土城を目当てに全国から人々が集まってるんや、
ブログ「駅からマンホール」より
http://ekikaramanhole.whitebeach.org/?p=2254
b.「セミナリヨ」、セミの一種ですか、
a.バカを言うもんぢゃあない、信長の時代に建てられたキリスト教の神学校跡地でござるよ、
b.この水辺はびわ湖ですか、
a.いや、このすぐ横は西の湖(ニシノコ)、びわ湖はさらにその先に広がってる、
b.駅前からゆっくり流して30分もかからんと、やってまいりました安土城、
a.ワイルドな魅力というか、戦国の城って感じがする、実戦向きというか、
b.でも、完全に復元したら、もっと絢爛豪華なのかも、
a.ああそうか、これはあくまで城跡か、石組みが立派なんでつい忘れてた、
b.石段の先には小学生の子供たちがはしゃぐ家族づれ、彼らも今じゃ20代の成人か、
a.自分もあのころは家族と旅するのが楽しかったなあ、中学になると早くも単独行動をとってたけど・・・
「城跡に 子供がはしゃぐ 夏休み」
2015年08月25日
世界最高峰!! バッハ・コレギウム・ジャパンのロ短調ミサ
a.しかし、日曜の夜は驚いた、
b.笑点、ちびまるこちゃん、モヤモヤさまぁ〜ず2、警察24時・・・漫然とテレビ漬けでしたが、
a.問題はその直後、もうええ加減テレビも飽いたけど、惰性であちこちチャンネル回してたら、NHKのEテレでバッハ・コレギウム・ジャパンがバッハのロ短調ミサ曲をやっていて、その素晴らしさに、そのまま一気に最後まで聴きほれてしまった、
b.どれほど素晴らしかったんすか、
a.この大曲、自分の中ではクレンペラーの演奏が基準になってるけど、むしろこっちの演奏が座標軸の中心にあると感じた、世界中で一番立派な演奏といって間違いない、
b.バッハ・コレギウム・ジャパンといえば何年も前にたまたま聴いたメンデルスゾーンの「イタリア」に強い印象があったような、
a.やはり古楽器を使う、ブリュッヘン指揮18世紀オーケストラの「イタリア」と聞き比べたけど、驚くほどバッハ・コレギウム・ジャパンの圧勝、そのとき初めて日本にこんな優れたオーケストラと指揮者がいることを知った、
b.古楽器でメンデルスゾーンすか、
a.もともと低カロリーな古楽器の響きが苦手だったけど、まったく違和感なく聞くことができた、
b.1995年から2013年にかけて、全曲が神戸松蔭女子学院大学のチャペルで録音されたバッハ・教会カンタータ全集が世界的にも有名ですが、
a.CD55枚にもおよぶ大事業、これが兵庫県神戸市で完成したことを日本人として誇りに思う、
b.こちらのホームページにそのチャペルでの録音風景と指揮者・鈴木雅明氏による全集録音完結のあいさつが、
a.クレンペラーの演奏は、オーケストラの乱れをある程度ガマンしないと、その凄さが分からないけど、鈴木雅明氏率いるバッハ・コレギウム・ジャパンは、アンサンブルの緻密さがベースになっていて、それ以上の自己主張を自らに禁じているような、
b.じゃあなにが個性なんすか、
a.自己主張を捨て去って、バッハの前により透明なレンズであろうとしてるような、言い換えると、正確な演奏に徹することで自然に浮かび上がるものを受け手がそれぞれに感じ取ればいいというような、
b.クレンペラーの場合は、
a.ニュートラル(=中立的)なバッハじゃなくて、あくまでもクレンペラー越しのバッハ、
b.クレンペラー編曲のバッハすか、
a.極端に言えばそうかもしれない、それくらいどの曲もクレンペラー節になってる、70歳過ぎてからのことやけど、
b.そういえば、クレンペラーは作曲もしてた、
a.マーラー、ストラビンスキー、シェーンベルク、ヒンデミット、バルトーク、ブーレーズなど同時代の作曲家とも面識があったし、指揮者と同時に作曲家でもあった、評価はそれほどされていないけど・・・
b.作曲家という面がクレンペラーの個性的な演奏を可能にしてるのか、
a.だからマーラーのいくつかのシンフォニー(1番3番5番6番など)を作曲家としては理解不能ということで録音していないし、ブルックナーの第8シンフォニーもインスピレーションの乱用があるとして、終楽章の一部をカットしたりする、
b.ところで、鈴木雅明ひきいるバッハ・コレギウム・ジャパンが現時点で最高のロ短調ミサを響かせてるとして、それでもクレンペラー盤が素晴らしいとすれば?
a.彼独特の引きずるような重いリズムとそれを断ち切るような鋭いアクセントのフォルテシモ、これが最高に生かされるのはグロリアやクレドの盛り上がる部分、静かな部分の深みある響きもクレンペラーならではだけど、どっちかと言えばフォルテシモの部分によりかけがえのない魅力がある、
b.じゃあ、グロリアのラスト5分間を夏の雲といっしょにスライドショーにしておきましょう、
クレンペラー盤もSACDになってたんか・・・
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2015年08月22日
岩屋山展望台(2)「猛暑のためすぐ帰る」
b.たぶん右手が北、つまり今は西を向いてるような、
a.なんで?
b.右のほうが山がちやし、
a.そのとおり、今は西を向いてる、北へ行くほど中国山地の山々が波のように押し寄せてくる、
b.右はしのこんもりしたのが芥子山(ケシゴヤマ)か、
a.備前富士ともいう、富士山ほど円錐形じゃないけど、とりあえず目立つことは目立つ、
b.この季節、平野の田畑は最高マックスのミドリ、
a.これがすっかり黄金色(コガネイロ)になったら刈り取り、おいしいゴハンに生まれ変わる、
b.瀬戸内市だから、もう海が見晴らせるつもりでいたけど、まだ南にこれだけ丘が残ってるんか、
a.この丘のさらに南に、もう一列横たわってる、それを越えたらとつぜん瀬戸内海や、
b.北向きに広がる中国山地の山並み、これが日本海まで連綿と(レンメン=途切れることなく)続いてるわけか、
a.高くても1000m級の同じような山並みが波のように延々と繰り返す、
b.ところで今日は猛暑なんで、こっから速やかにもどりませんか、赤磐市方面へ、
a.でも、直線的に帰るのも味気ないし、しばらく芥子山(ケシゴヤマ)を正面に見ながら西寄りに走って、ちょっとだけ遠回りして帰ろう、
b.赤磐市へもどる時、避けて通れないのが吉井川、そこにかかるJR赤穂線の鉄橋、
a.雄川(オガワ)橋から下流をながめる、
b.広々した吉井川に浮かぶ夏の雲、
a.あとふたつばかり良い雲を見て終わりにしよう、
b.丘じゃなくなるほどザックリえぐれてる、
a.公共交通のためとはいえ、ちょっと心が痛むな、近道なのは分かるけど・・・
「人間の 便利のために 破壊する」
b.その自然破壊のおかげで皮肉にも夏の雲を拝めてるとは、
a.新幹線の高架が見えるとこまで北上、ここまで来ると赤磐市はすぐそこ、
b.きょうは猛暑やったけど、夏らしい良い雲に恵まれました、
a.田のミドリや空の青さも良かったなあ、
「夏の雲 青や緑が 引き立てる」
2015年08月17日
岩屋山展望台(1)「ここからの眺めはまた格別でごわすな」
a.「ここからの眺めはまた格別でごわすな」、
b.梶井基次郎の作品では例外的に明るくさわやかな 「城のある町にて」 の冒頭、しかし、実際はちょっと違ってます、
a.ほんまか、
b.オリジナルは、「高いとこの眺めは、アアッ(と咳をして)また格段でごわすな」、
a.自分なりに言いやすいよう、知らず知らず変えてたんか、
b.しかし、乃木坂46による「乃木坂浪漫シリーズ」、YouTubeに相当な数の文学作品を朗読してて驚く、
a.これぜんぶ聞き込んで覚えたら一生の財産や、
b.メンバーの1人は真剣に哲学者になりたいそうやし、
a.それは頼もしい、
b.ところで、この見晴台(ミハラシダイ)、一体全体いずこに位置しているのでせう(ショウ)か、
a.この見晴台は岡山県瀬戸内市に位置する岩屋山展望台でござる、
b.「いわややま」、言いづらいな、
a.どっちが正しいか知らんけど、「いわやさん」でええんちゃうの(=かまわないだろう)、
b.この立派な石碑のおかげで、展望台がステキに見えます、
a.立派な四阿(アズマヤ)もあるでよ、
b.最近出来たんすか 、
a.石碑には平成14年とあるけど、この展望台から北へ向けて丘をぬう素晴らしい新道がそののち完成して、この展望台とセットで魅力的なお散歩コースになってる、
b.なるほど、穏やかで伸びやかな良い道ですね、人口密度の低い地方都市ならではの特権、
「伸びやかに 人口密度 低い道」、
2015年08月09日
備中国分寺へ(3)「境内を歩く」
b.世はYouTube時代だけあって、備中(ビッチュウ)国分寺の動画もあれこれ出てますね、
a.知らんかったけど、岡山県で五重の塔はここだけか、
b.江戸時代に再建するとき、三重の塔という案もあったそうですけど、つくづく五重にして正解でした、
a.ご住職が女性ということも今回初めて知った、この動画で、
b.そんじゃ、我々もおもむろに国分寺境内へ参りましょう、
a.国分寺裏手からのさりげないこのながめが何か良い、
b.意味ありげな樹木の根っこにベンチがふたつ、しかし、芝生みたいにスッキリした雑草ですね、
a.それとなく手入れしてないと、こうはならんやろ、
b.この一帯は「吉備路風土記の丘 県立自然公園」ってことで、県の管理だから予算も潤沢(ジュンタク=たっぷり)なはず、
a.この柵(サク)だって、一本ずつ杭(クイ)を深く打ち込んで、その上部に穴を開けて縄を通す凝った作り、
b.それにお寺の壁がまぶしいほど白い、
a.さすがに県立公園や、赤磐市にもこの予算があれば、備前の国分寺もじきに完全復活や、
b.裏口の横に立派な石碑が、「荒鷲(アラワシ)鎮魂の碑」、この土地で生まれた8人の名前が刻まれてます、爆弾もろとも飛行機で敵陣に突っ込んだ若者たち、
a.陸海軍少年飛行兵、ほとんどが二十歳(ハタチ)前後、
b.最年少は17、戦争がなければ甲子園で活躍してたかもしれない、
「少年兵 そうでなければ 甲子園」
a.この裏手のひっそりしたお勝手口から境内へ、
b.自然公園だけあって、穏やかな丘陵に赤松を中心に樹木が生いしげり、背景の山とあいまって国分寺の理想的な借景に、
a.そしてこれが五重の塔、というか、それにもましてこの立派な松に圧倒される、まるでこの松の借景として五重の塔があるような、
b.お地蔵さま、鐘(カネ)突き堂、そして本堂、最上級のかわら、
a.こちらが正面の門、
b.門から外を見ても、背後の山なみや手前の木立などええ感じですねえ、
a.ホンマここ落ち着くな、
b.ご本尊は薬師如来やそうです、心身の不調を消し去ってくれるとか、
a.しかし、この猛暑で境内には自分一人きりか、
「夏盛(サカ)り 寺は自分と 松ばかり」
b.白壁で囲まれた境内とは別枠で五重の塔がそびえてたんか、
a.コスモスの咲くころに塔の内部が一般公開されるらしい、
b.いま気づいたけど、五重の塔自体、寺院よりも高台に建てられてる、
a.わずか数メートルやけど、じつに効果的な高低差、これで遠くからよりハッキリと五重の塔が見えるし、となりの境内も一望できる、
b.境内を囲む白壁の外側をなぞって、先ほどのお勝手口へもどりましょう、
a.これが正門というか山門、
b.彫り込まれた善男善女って文字も珍しいな、初めて見たかも、
a.ところで、塔を含めたこの建物全体は江戸時代に再建されてるんやな、
b.奈良時代の忠実な再現というより、江戸時代の様式で再建されたようです、ちなみに五重の塔も奈良時代当時は七重で、これより15mも高いとか、
a.赤磐市の備前国分寺には、ぜひとも創建当時の七重の塔を正確に建ててほしい、
b.配色とかも再現できれば楽しいっすね、
「七重の 奈良期の塔を 赤磐(アカイワ)に」
a.知らんかったけど、岡山県で五重の塔はここだけか、
b.江戸時代に再建するとき、三重の塔という案もあったそうですけど、つくづく五重にして正解でした、
a.ご住職が女性ということも今回初めて知った、この動画で、
b.そんじゃ、我々もおもむろに国分寺境内へ参りましょう、
a.国分寺裏手からのさりげないこのながめが何か良い、
b.意味ありげな樹木の根っこにベンチがふたつ、しかし、芝生みたいにスッキリした雑草ですね、
a.それとなく手入れしてないと、こうはならんやろ、
b.この一帯は「吉備路風土記の丘 県立自然公園」ってことで、県の管理だから予算も潤沢(ジュンタク=たっぷり)なはず、
a.この柵(サク)だって、一本ずつ杭(クイ)を深く打ち込んで、その上部に穴を開けて縄を通す凝った作り、
b.それにお寺の壁がまぶしいほど白い、
a.さすがに県立公園や、赤磐市にもこの予算があれば、備前の国分寺もじきに完全復活や、
b.裏口の横に立派な石碑が、「荒鷲(アラワシ)鎮魂の碑」、この土地で生まれた8人の名前が刻まれてます、爆弾もろとも飛行機で敵陣に突っ込んだ若者たち、
a.陸海軍少年飛行兵、ほとんどが二十歳(ハタチ)前後、
b.最年少は17、戦争がなければ甲子園で活躍してたかもしれない、
「少年兵 そうでなければ 甲子園」
a.この裏手のひっそりしたお勝手口から境内へ、
b.自然公園だけあって、穏やかな丘陵に赤松を中心に樹木が生いしげり、背景の山とあいまって国分寺の理想的な借景に、
a.そしてこれが五重の塔、というか、それにもましてこの立派な松に圧倒される、まるでこの松の借景として五重の塔があるような、
b.お地蔵さま、鐘(カネ)突き堂、そして本堂、最上級のかわら、
a.こちらが正面の門、
b.門から外を見ても、背後の山なみや手前の木立などええ感じですねえ、
a.ホンマここ落ち着くな、
b.ご本尊は薬師如来やそうです、心身の不調を消し去ってくれるとか、
a.しかし、この猛暑で境内には自分一人きりか、
「夏盛(サカ)り 寺は自分と 松ばかり」
b.白壁で囲まれた境内とは別枠で五重の塔がそびえてたんか、
a.コスモスの咲くころに塔の内部が一般公開されるらしい、
b.いま気づいたけど、五重の塔自体、寺院よりも高台に建てられてる、
a.わずか数メートルやけど、じつに効果的な高低差、これで遠くからよりハッキリと五重の塔が見えるし、となりの境内も一望できる、
b.境内を囲む白壁の外側をなぞって、先ほどのお勝手口へもどりましょう、
a.これが正門というか山門、
b.彫り込まれた善男善女って文字も珍しいな、初めて見たかも、
a.ところで、塔を含めたこの建物全体は江戸時代に再建されてるんやな、
b.奈良時代の忠実な再現というより、江戸時代の様式で再建されたようです、ちなみに五重の塔も奈良時代当時は七重で、これより15mも高いとか、
a.赤磐市の備前国分寺には、ぜひとも創建当時の七重の塔を正確に建ててほしい、
b.配色とかも再現できれば楽しいっすね、
「七重の 奈良期の塔を 赤磐(アカイワ)に」
2015年08月06日
備中国分寺へ(2)「吉備路を走る」
b.ここからは眺めがいいけど、吉備路サイクリングロードからはちょっとはずれてる、
a.はずれついでに、このまま近道ルートで行こう、吉備路サイクリングロードは見所をぜんぶを押さえて走るから、どうしても遠回りになる、
b.足守(アシモリ)川を渡ると、正面に造山(ツクリヤマ)古墳が見えてきた、
a.全国4位、立ち入り可能な古墳では日本最大、吉備路の主役的存在、
b.望遠レンズでながめると前方後円墳の後円の丘がハッキリ分かる、
a.手前の納屋に吊されてるタマネギが、夏休みらしい、
「軒先(ノキサキ)に つるしタマネギ 夏休み」、
b.しかし、この季節は田んぼや雑草が最高マックスのグリーンで、それだけでも美しい、
a.田んぼに風が吹くとさざ波が立って、サヤサヤと涼しげな音をかなでるしなあ、秋には黄金色(コガネイロ)になって、最後は美味しく食べられる、
b.さて、備中(ビッチュウ)国分寺までもうちょっとですけど直行しますか、
a.いやその前に、手前のコンビニであれこれ買いこんで、お気に入りのベンチで昼メシにしよう、
b.ところが、そのコンビニが跡形もありましぇん、
a.ホンマや、なんでや、主要幹線ぞいでヒトもたくさん入ってたのに・・・しゃあない、自販機の缶コーヒーでお茶を濁そう、
b.お気に入りのベンチって、国分尼寺(ニジ)跡の松林、そのさらに奥ですか、
a.うむ、観光客もここまではめったに来ないから心静かに過ごせる、
b.道ばたのこれってお地蔵さんかな、
a.「14番 常楽寺」って読めるから、ミニ八十八カ所めぐりや、
b.これがお気に入りのベンチか、
a.数年前に出会った野良猫さんは、その後どうしてるかなあ、
b.このベンチ、池を見下ろす高台にあって、立派な松林に包まれて落ち着くなあ、
a.吉備路でいちばん落ち着くベンチかも、ずいぶん西寄りになるけど、ここまで来てやっと吉備路のど真ん中に居るような気分になる、
b.ところで、この小道はサイクリングロードより少し北にずれてるけど、
a.今回はあえて北から国分寺へ入ろう、裏手からの雰囲気がまた魅力的なので・・・
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2015年08月03日
備中国分寺へ(1)「赤磐市から西へ」
a.いっつも思うけど、家庭菜園の花って愛情がたっぷり注がれていて、幸せな気分になる、
b.アオイ科の花かなあ、
a.葉っぱが三つに分かれてるから、アオイ科のムクゲかな、でも花自体はアカバナフヨウにそっくり・・・分からんなあ、
b.あれ、お気に入りの大原橋、今回は渡らないんすか、
a.ときどき、新大原橋の歩行者用階段の急坂を登りたくなるんで、今回はそこから大原橋をながめよう、
b.やっぱり、古風で優美な橋、
a.自転車はこうやって橋の途中で止まれるからありがたい、
b.ところで、本日はいずこへ、
a.猛暑にもかかわらず、なぜか備中(ビッチュウ)国分寺の写真がとりたい、
b.備前国分寺なら今回のスタート地点やけど、おとなりの備中国分寺か、
a.備前国分寺もだいぶ整備され始めたけど、まだ野原の延長みたいで物足りない、
b.しかし、備中国分寺はなんべんも写してるような、
a.いや、写してるのは有名な五重の塔ばかり、今回はもっと近寄って詳細(ショウサイ=こと細かく)に見てみたい、
b.ここのお地蔵さまで旭川とおわかれ、
a.水田の細道をたどって右手に見える岡山理科大学の山すそを西へ、
b.なんすか、いきなり立ち止まって、
a.いや、ふとなんか良い気配がしたんで、とりあえず一枚、
b.理科大から続いた山すそも、川にぶつかって、ここで終わり、
a.笹ケ瀬川の右岸にそってのびる吉備路サイクリングロード、これをなぞれば備中(ビッチュウ)国分寺まで迷わず行ける、
b.右端に見えてるのが歌枕にもなってる「吉備の中山」、あのふもとに吉備津彦神社と吉備津神社が鎮座して、ぐっと吉備路らしくなる、
a.最近の猛暑で走る人もさらに少ないな、
b.猛暑のせいか知らんけど、吉備津彦神社の池も干上がってる、
a.サルスベリの濃いピンクが元気で夏らしい、でもなんか遠すぎてよう分からんな、
b.じゃあ、先日、 三徳園 で写したそれを、さりげなくサルスベリこませましょう、
「ひと夏を 強いピンクで 乗り越える」、
b.吉備津神社といえば本殿や回廊が有名やけど、引きでながめると、吉備の中山の稜線やそれに続く松並木も素晴らしい、これもふくめて吉備津神社って感じがする、
a.法隆寺参道の松並木も素晴らしいけど、周囲は住宅密集地でこんな見晴らしは得られないから、とても貴重な景観、
b.左手の住宅が黒い外壁のおかげで、松並木に溶け込んでいて助かる、
a.住んでるヒトのセンスを感じるなあ、
b.そういえば吉備津神社も遠望するばかりで、ずいぶん参拝してないような、
a.もう何年も素通りばかりや、
b.なんで入らないんすか、
a.岡山でいちばん有名な神社で、子供のころから何度も訪ねて見所も知ってるし、改めてブログに写真を載せるってなると妙に構(カマ)えてしまって(=意識して硬くなって)いかん、
b.じゃあ今回も素通りってことで、
a.うむ、とりあえず今回は備中(ビッチュウ)国分寺ということで・・・
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